旋舞の千年都市〈上〉 (創元SF文庫)
受賞作として選ばれたこの作品は、作者固有の語り口で人物の感情や場面の緊張を描く。短い題名の奥に、時代や人間関係の変化に触れる読み味がある。
作品情報
『旋舞の千年都市』は、受賞作として選ばれたこの作品は、作者固有の語り口で人物の感情や場面の緊張を描く。
受賞作として選ばれたこの作品は、作者固有の語り口で人物の感情や場面の緊張を描く。短い題名の奥に、時代や人間関係の変化に触れる読み味がある。
レビュー要約
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設定や語り口の個性を評価する声がある一方で、展開の癖や文体の濃さを読む人によって重く感じる場合もある。
書籍情報
- 出版社
- 東京創元社
- 発売日
- 2016-05-30
- ページ数
- 425ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784488762018
- ISBN-10
- 4488762018
- 価格
- 1686 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/SF・ホラー・ファンタジー
ナノテク革命と低炭素経済で空前の活況に沸く近未来。犠牲者ゼロの奇妙な自爆テロの真相とは? テロ現場にいた謎のドローンを追う少年、AIが飛び交う金融市場で世紀の一大詐欺を企むトレーダー、伝説の「蜜人」を探す美術商……東洋と西洋、過去と未来が混じりあう巨大都市を舞台に、現代SF随一の実力派作家が、壮大にして緻密な未来世界のヴィジョンを描き出す。キャンベル記念賞、英国SF協会賞ダブル受賞の至近未来SF!
レビュー
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登場人物が多すぎて手一杯
せっかくの近未来のイスタンブールの情景が、登場人物を追うのに気がいってしまい、乗りきれないまま前半終了。出版社は分冊にしたってことは、後半面白くなる自信があるからか?ちょっとくじけそう。
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1回読んだくらいでは駄目ですねえ、これは。
アジアとヨーロッパの狭間のトルコのそうは遠くない近未来のちゃんこ鍋のお話。 ということなのかな? 現代でさえ混沌状態のトルコが政治、経済、学問、文化、歴史、風俗、宗教、最先端技術、 謀略犯罪、老若男女、をごっちゃごっちゃに混ぜあわせて1週間ぐらい煮込んでみました。 さて何味になったのでしょうか?美味しいの不味いの?答えは読者によって全然違うはず。 登場人物が多くて訳が判らん言葉も出てくるし、節は突拍子もなく飛んでいくし こりゃあ読了できませんよ、あなた。数ページ読んで挫折しましたねえ、あたしは。 違う!混沌の中に深い洞察と精緻な知識、様々な目的を持ってうごめく登場人物達の 境遇は現代社会へのしっかりとした問題定義が根底にある。 じっくり時間をかけて集中して何度も読むべきですよ! とこんな感じに別れるでしょうねえ。私は後者側でした。 歴史に残る魔書「皆勤の徒」を書きあげた酉島伝法の解説の通り、こりゃあトルコに行かないと 実感が湧かないんじゃないの?という感じも否めないのですが、1回読んだだけではこの世界は 到底理解できません。だって状況、場面を頭の中で想像できないんですから。 通勤途中にペラペラ読む作品ではなくて、休日に時間をかけてゆっくり読まないといけません。 何度も何度もね。で、いびつながらも自分なりの空想世界を作っていく。 そして自分が登場人物になり変わってその世界を駆け回ってみる。 そうするごとに新たな発見や意義が見つかって、稀に見る才能の作者の実力に 感服することになる。そんな作品ですねえ。 アンダーワールドUSAに続き本書、そしてお次は「ペルディード・ストリート・ステーション」、 「百年の孤独」あたりに触手を伸ばそうとする私なのでした。
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登場人物が多く、最初は読むのに苦労する
自爆テロ、蜜人、人体のコンピュータ化、天然ガス・・・。他にもキーワードになるものがあった気がするが、まあ様々なアイテムが登場する。物語の舞台は未来のトルコ。ヨーロッパとアジアが出会う場所で、様々な人々が物語を展開する。上巻ではそれぞれ独立したアイテムのような感じだが、下巻では気持ちよくまとまるのだろうか。登場人物が多く、場面切り替えも多いので、気を付けないと自分はどの場所にいるのか迷子になるが、上巻では我慢するしかなさそうだ。下巻の盛り上がりに期待。
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主人公は誰
いまいちストーリーに統一感とメリハリが乏しく、上下巻がんばって読んだのにこれだけという期待を満たされなかった恨めしさが残った。 主人公はイスタンブール?。いや違うでしょう、これはSFだよね。SFとしての感動が希薄でした。
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近未来のトルコが舞台のSF群像劇
自爆テロが起こり、そこにいた6人の人生が微妙に変わり・・・というお話。 冒頭のテロに遭遇した各登場人物がそれぞれ自ら抱える問題を解決しようという群像劇風に展開するSF小説。各登場人物の抱える問題も奇抜でエキセントリックで面白いし、その過程で右往左往する登場人物とその関係者の人間模様も面白く、また、近未来のトルコの首都イスタンブールの雑踏も活気に満ちていて読み応えがあり、文句なく楽しめました。 が、(とここからは私個人の読後感なので読まないでもいいですが)このアジアやヨーロッパやアメリカや中東の混淆する近未来的イメージや、そこに投入されるサイバーパンク以降のナノテク用語の奔流、「ブレードランナー」や「ニューロマンサー」のイメージから脱却できていないで安定して安心して読める所が、常に未来を見据えて進化し続ける文学のSFというジャンルとしては問題なのではないかと思ったのも事実です。そろそろ22世紀を見つめた摩擦や刺激の多い問題作が書かれてもいいのではないかと思いましたがどうでしょうか・・・(私が知らないだけで書かれているかもしれませんが)。 上記は私の私見なので無視して結構で近未来SFとしたは十分良く出来て面白い作品でした。☆は4・5くらい(四捨五入で)。機会があったら是非。
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近未来のイスタンブールを舞台に6人の男女が紡ぐ5日間の物語。
今より一部の科学技術が発展した近未来のイスタンブールが舞台。街中で起きたテロを契機に六人の主人公が辿る5日間の物語。 テロを目撃した直後からジンが見える様に成り宗教心に目覚める男、心臓が弱く大きな音を聞いただけで危険と云うハンデを持つ反面、優れた頭脳を持ち蛇などの動物の形をしたロボットを操り事件を追う少年、少年と顔見知りでとある事情から世を捨てたものの街の安全に係る事に成る老経済学者、ビジネス界の裏に暗躍する四人の大物のうちの一人、その妻で美術品の探索に辣腕を振るう美術商、経済界で一旗上げようとする若き女性トレーダー。それぞれが僅かずつ接点を持ちながら並行して六つの物語が進む。 イスタンブールを舞台にしながらファンタスティック・フォーの話が出て来るのに想わずニヤリとさせられた。
関連する文学賞
- 英国SF協会賞 第42回(2010年) ・受賞