糸子の体重計 (単行本図書)
食べることが大好きな細川糸子を中心に、同級生たちの不安やあこがれ、ぶつかり合いを描く児童文学。体重や給食をきっかけに、子どもたちが互いの見えない気持ちに触れていく。
作品情報
糸子の体重計は、受賞作として評価された主題を読みやすい物語または詩歌の形で届ける作品です。
食べることが大好きな細川糸子を中心に、同級生たちの不安やあこがれ、ぶつかり合いを描く児童文学。体重や給食をきっかけに、子どもたちが互いの見えない気持ちに触れていく。 受賞歴のある作品として、題材の切実さと文章の手触りを軸に読ませる。
レビュー要約
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題材への向き合い方と読み終えた後に残る余韻が評価されている。派手な展開よりも、人物や言葉の積み重ねを味わう読者に届きやすい。
書籍情報
- 出版社
- 童心社
- 発売日
- 2012-04-25
- ページ数
- 255ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 19.4 x 13.4 x 2.4 cm
- ISBN-13
- 9784494019564
- ISBN-10
- 4494019569
- 価格
- 1470 JPY
- カテゴリ
- 本/絵本・児童書/読み物/童話・文学
食べることが大好きな細川糸子、クールビューティー・町田良子、大柄な転校生・高峯理子、町田良子にあこがれる坂巻まみ、細川糸子とは給食の天敵・滝島径介……5人の子どもたちの平凡な日々。つらいこと、悲しいことはしょっちゅうだし、どうしようもなく苦しいときもやってくる。そんなとき、クラスを見渡せば、細川糸子がいる。誰に対しても真っ正面から向き合い、しっかりと相手を見て、思ったことを口にする。大人も子どももじたばたしてけんめいに生きている、そんな地に足のついた読みごたえある物語。 第46回日本児童文学者協会新人賞
レビュー
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🧡🧡
🫶
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タイトル&表紙に騙されることなかれ
知人に勧められて購入。 正直、タイトルと表紙から軽い(おふざけ的な)お話かなと思っていたのですが、 いい意味で予想外でした。 あるクラスの子ども達がリレー形式で描かれていきます。 傍から見るとよく分からない言動でも、一人ひとりに相手を想う気持ちや不安、葛藤がある… それぞれの登場人物が愛おしくなる本でした。
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食べ物の描写が秀逸!
子供がいとうみくさんの作品が好きなようで、こちらは二日月に続き2冊目の購入です。 糸子の美味しい物に対する執念(?)がひしひしと伝わってくる、おいしそうな食べ物の描写が素晴らしい! 給食すらレストランで供される食事のような気がしてきます。 内容は主人公の糸子だけでなくそのクラスメイトとして登場する人物のそれぞれが一章ずつ一人称で語っていく 構成で表面上ではわかりにくい各々の心情が細かく描かれていて、大人が読んでも面白いです。
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面白い!
面白い! 楽しくて最後まで一気に読みました。
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高学年女子の気持ちがわかるかも
クラスメイトそれぞれの視点で描かれています。片方から見たら嫌なやつだったり能天気だなと思ったけれどもその子にはその子の思いや悩みがあって、みんなそれぞれに頑張って過ごしていることがわかります。 高学年の女子はこんな心の揺れ動き方してるのかもしれないと、娘の友人関係に当てはめて考えちゃいました。 娘もかなりのスピードで読んでました。言ってこないけど何か感じることがあった様子です。
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愛を感じられる一冊
この物語の面白さを、あさのあつこさんは「夢中になった。物語にからめとられた。陽気でまっすぐな糸子がどんとぶつかってきたのだ。」と、帯の言葉に寄せておられます。 そう、ほんとに引き込まれるのです。リアルであいまいな部分のない子ども達の姿が鮮やかに立ち上がってくるのです。そして、登場する子ども達のすべて、意地悪な子も含めてすべてが、作者に愛されているのを感じます。 読み終えたあと、きっと、読者の誰もが幸せな気持ちになれるはず。 それはこの物語が、それはもう欠点だらけの子ども達を描きながら、最後には「ああ、この子たちみんなが大好きだ〜♪」という気持ちにさせてくれるからだと思います。
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大人に読んでもらいたい
「かあちゃん取扱説明書」に続いて作、絵ともに同一の手になる作。これもまた、かあちゃん、とおちゃんカテゴリーの人のみならず、大人に読んでもらいたい。 ストーリーの中心にいるのは小学校高学年(少なくとも中学年以上)。杓子定規な大の大人や偉そうな頭の固い大人にありがちな、表向き「成長発達程度にそぐった」など正統そうに見える表現でもって、その実、子供全般を幼稚化してとらえる傾きは、かけらも見えない。恐らく等身大に真正面から視線を当てていると感じさせる。 その上で、社会状況や当該時代文化や風潮は言うに及ばず、いわゆる勝手な「大人の事情」に敏感に影響を受けつつ、しかも雄々しく自立への道を微々たるといえども一歩ずつ確実に歩みを進めようとしている子供像を照らし出してくれる。 当然のことながら、理屈を言えば「そういうことですよ」ということであって、ページを繰っていて説教めいた線香臭いきらいは皆無。終始、楽しく読み進められる。 楽しく読みながら、よくよく考えれば、どこか背中がチクチクしたりする。油断していると、遠慮会釈ない子供の視線が、「ほら、あなたの背中にも刺さっていますよ」とささやく声が聞こえてくる。 つまりは、相手が大人であれ子供であれ誰であれ、先入観や個的な我執にとらわれることなく、人を見るにはまず己の瞳の曇りを拭うところから始めるのが順序というもので、内省有りきの他意識ってことでしょうね。 ま、そうは言ったが、そんなことはまったく気にかける必要もなく、ただただ主人公らと混ざって「ガハハ」と笑ったり、胸をキュンとさせたり、しんみりしたりすれば、それで全然OK! それが最高に楽しい作品であることは間違いがない。 “かあちゃんのトリセツ”だが、まだマゴっこに返却していない。返す時にはぜひ、本作を一緒に手渡そうと思う。
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5人の子供の連作短編集
子供たち5人のキャラクターもそれぞれ書き分けられていて、エピソードもそれぞれ心に残る。 一人称で各エピソードが語られるが、糸子と理子以外は、5年生とは思えないほど大人びた一人称の文でしっくりこなかった。大人が伝えたいことをそのまま子供を主人公にして、大人が言っている気がした。 糸子に関しては、おやつを前に、きゃは、たまんない、と心の中で言う箇所があるけど、子供が、「たまんない」、なんて言うかな?と思った。あと、五年生がダイエットをするんだけど、祖母よりも、まず両親が先に介入するべきじゃないかと思った。小五がダイエット。しかもクラスメイトとの賭けがきっかけ。大人がもっと関わるべきだと思った。