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野いばら

日経小説大賞

野いばら

梶村啓二

『野いばら』は、梶村啓二による長編小説です。受賞対象として記録される作品で、題名が示すイメージと作者の関心を手がかりに、人物や土地、記憶、感情の動きを描きます。

人間関係記憶人生

作品情報

『野いばら』は、梶村啓二の表現を受賞作として伝える長編小説です。

『野いばら』は、梶村啓二による長編小説です。受賞対象として記録される作品で、題名が示すイメージと作者の関心を手がかりに、人物や土地、記憶、感情の動きを描きます。

書籍情報

出版社
日本経済新聞出版
発売日
2011-12-02
ページ数
284ページ
言語
日本語
サイズ
14 x 2.6 x 19.5 cm
ISBN-13
9784532171124
ISBN-10
4532171121
価格
1377 JPY
カテゴリ
本/文学・評論

第3回日経小説大賞受賞の傑作歴史ロマン!英国田園地帯の丘で波打つ匂い立つ白い花の群れ。幕末の横浜での英国軍人と日本人女性との悲恋が種子となり、現代の欧州での偶然の男女の邂逅がその美しい薫りを蘇らせる。

レビュー

  • 穏やかだが激しい緻密な小説です

    読んでほしい一冊

  • 極上の、小説!

    ・作者の著された、『「東京物語」と小津安二郎』を読み、視野の広さ、読み取りの深さ、人間観察を始め分析の鋭さと細やかさに魅せられ、日経小説大賞受賞とのことで、この本を求めました。 物語りは、諸氏レビューの通りで、哀切の極み、に感じました。極上にしている要素は、三つでした。 一つは、文章のこの上ない素晴らしさで、抑制された表現に、無駄はなく、かつ優しく、静やか、です。そして何より、品格があり、それも並みで無しに、凛とした深味のある上品さ、です。 もう一つは、人物配置の巧みさで、ヒロインに付き従う言葉を持たぬ男と、無用の言葉を発せぬ二人の少女が、主人公と相手の女性たちとの間に位置し、交わされる言葉と心情に、親密さと深まりを、リアルに施して行きます。 最後の一つは、色と匂う花の効用で、花が人物の心の動きと交わりの起点になり、進展を取り持つとともに、物語りに色香を添える、役割を果たしています。 読むに立ちどころに、引き込まれ、心は鷲掴みにされて、感動の海に漂う、その心地よさに暫くは、身動き出来ない気持ちで、「ほらっ、こんなに素敵な文章の、心が悲しく清まる物語り、に出遭いましたよ」、誰にともなく、そう告げたくなる、本でした。

  • いきなり今年のベスト!

    帯には歴史小説っぽい紹介がされていましたが、 読んでみたら、むしろ「時間」をテーマにした純文学なのかな、と。 言葉が深く、心地いい ラストの感動が、長く尾を引く作品です。 大衆文学に飽きた大人向けの1冊、でしょうね。

  • 可憐で美しい物語だが、何かを訴えようとする力強さは?

    日経小説大賞受賞作品と言うことで 文庫本になったら購入してみようと思い購入! 冒頭から綿毛と空港での描写から始まり 読者をどんな物語に誘ってくれるのか期待が高まります。 日経の賞を受賞した作品という先入観もあり 植物の苗や種子の世界を巡る経済的な物語かなと その時点で想像していましたが、違っていましたww 作者はこの小説がデビュー作らしいですが 表現や描写が美しく巧みです! 学生時代に読んだ堀辰雄の小説のような美しく切ない空気がありました! ただ、今の時代では、少し力強さに欠ける気がしました。 過去と現在の物語だけに 自分としては、物語にもうひと捻り、ふた捻り位欲しいなと思いました。

  • 圧倒的な傑作です。

    作者は新人でサラリーマンとのことですが、これほどの完璧な文体は久しぶりでした。読んでいて心が浄化される表現がところ狭しと散りばめられていて 眩しいほどの輝きあふれる文章でした。内容も「あぁいいなぁ」とため息をつく大人の恋愛小説でしばし時間を忘れるほどにのめり込んでしまいました。

  • 忘れていたものを懐かしさを思い出させる一陣の風のよう・・

    野いばらというタイトルからは想像も及ばない清冽なストーリー。現代と江戸末期という時代のギャップを見事な流れで結んでしまうストーリーには言葉も出ない。何も考えることなく、話の中に引き込まれるその力は一体何なのだろうか?野いばらの種子がノリコに姿を変え、永く会うことのなかった女性にめぐり合わせることで、一緒になることのなかったユキとエバンスという男女の想いに光を差し込ませている。読後は清涼感のみが残る秀作と言える。

  • 一気に読める物語

    題名からして痛々しく、そのままのイメージの小説でした。 作者の感じている時代の空気を上手に表現しながら主人公の恋愛とからめてあるところ、中途半端な悲恋がかえって現実的に感じられました。 野いばらの茂みに身を潜めるシーンは、着想はすばらしい。けれど、実際は無理だろうなと苦笑しました。

  • せつなく、清々しく

    大きな時代の流れとささやかな人間の営みが、同時にうねるように流れています。 すべての登場人物に深みと緊張感があり、胸に迫ります。 読後に"せつなさ"と""清々しさ"の両方を感じる本に、久しぶりに出会いました。 日本人として生きること、美しく凛として生きることを想いました。

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