作品情報
古代宮廷文学論-中日文化交流史の視点からは、李宇玲の受賞作として、題名のモチーフから作品世界へ読者を導く。
古代の日中文化交流を宮廷文学の場から読み解く研究書。漢字・漢文文化圏の往還を、歴史的文脈と文献実証の両面から扱う。
レビュー要約
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題材の明確さと読みどころの強さが評価されている。物語や論述の推進力があり、人物やテーマに踏み込む構成が読後の印象を残す。
書籍情報
- 出版社
- 勉誠出版
- 発売日
- 2011-09-01
- ページ数
- 344ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784585290179
- ISBN-10
- 4585290176
- カテゴリ
- 本/文学・評論
日本古代において、文学は宮廷社会を中心に展開されてきた。 平安朝の文章道の基本的な性格は宮廷詩人の養成にあり、『菅家文草』など漢詩文はもとより、『源氏物語』等の仮名文学もまた、そのほとんどが宮廷貴族の手によってつくられたものといってよい。 そして、その背景には唐帝国の文化・社会を受容し、再文脈化していく過程があった。 本書では、「宮廷」という古代日中において文化的求心力を有した「場」に着目し、歴史的文脈・社会的文脈からのアプローチにより、平安朝文学、そして唐代文学の特質を明らかにする。 この試みは、平安朝文学の内実を解明するだけでなく、唐代の宮廷文学の意味を従来の視野とは異なるパースペクティブから読み直すことであり、ひいては新たな文化交流史の発見にもつながるものである。
関連する文学賞
- 関根賞 第19回(2012年) ・受賞