作品情報
傷ついた心を、取りもどす物語。
衝撃的な決意から始まるヒロの物語は、暴力そのものではなく、傷ついた人が自分の経験をどう受け止め、近しい人とどう関わり直せるかを問いかける。軽やかな語り口のなかで、つらい出来事のあとに人が自分らしさを取り戻す過程を丁寧に描く。
書籍情報
- 出版社
- くもん出版
- 発売日
- 2023-09-21
- ページ数
- 208ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 13.7 x 1.8 x 19.6 cm
- ISBN-13
- 9784774334837
- ISBN-10
- 4774334839
- 価格
- 1540 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論
――「杉森くんを殺すことにしたの」 高校1年生のヒロは、一大決心をして兄のミトさんに電話をかけた。ヒロは友人の杉森くんを殺すことにしたのだ。そんなヒロにミトさんは「今のうちにやりのこしたことをやっておくこと、裁判所で理由を話すために、どうして杉森くんを殺すことにしたのか、きちんと言葉にしておくこと」という2つの助言をする。具体的な助言に納得したヒロは、ミトさんからのアドバイスをあますことなく実践していくことにするが……。 傷ついた心を、取りもどす物語
長谷川 まりる 長野県生まれ、東京育ち。「お絵かき禁止の国」で第59回講談社児童文学新人賞佳作を受賞、同作で講談社よりデビュー。『かすみ川の人魚』(講談社)で第55回日本児童文学者協会新人賞受賞。その他の作品に『満天inサマラファーム』(講談社)、『キノトリ/カナイ』(静山社)がある。 おさつ イラストレーター。装画を手がけた作品に『がんばらないことをがんばるって決めた。』(考えるOL 著/KADOKAWA)、『ルビィ』(重松清 作/講談社)などがある。
レビュー
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話題の通り
小説を読むのが久しぶりだったけど、くもんよ児童文学なら読みやすそうと、話題になった時に購入しました。読みやすく、一方で深く考えさせられる、我が家の幼子たちにも将来読んでほしい一冊です。
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好評は嘘じゃなかった
34歳女、1時間半ほどで読み終わりました。 ネタバレは回避しているつもりですが本編に触れた感想になるので未読の方は自衛ください。 子供(中高生)向けということは知っていたのでタイトルままのお話ではないこと、その場合のストーリーの推測はできましたが、その推測に肉付けされ読み応えのある物語に仕上がっているというのが素直な感想。 おそらく20年前に読んでいたら「結局は綺麗事、物語の話で世の中こんなに甘くない」って思ってしまっていたかもしれない。 ただ大人になった今、優しい人間関係は自分の行動一つで築くことが出来ることを知っている。 (もちろんどうにもならないこともあるけれど、それならその場を逃げ出して環境を変えればいいのだということも知っている) このお話は子供達に読んで欲しいとセットで読み終えた子供の感想、価値観、感じたこと、それを受け止めて自分の中に抱えているものを身近な大人と話す時間を作ってほしい、そこまでがセットで初めて意味をなすのではないかなと感じました。 物語の中で大人の存在がとても影が薄い。唯一、血の繋がらない義母だけが主人公を全身で愛し大切にしてくれている。 (学生は大人に含めず話してます) それがまた同じ大人として申し訳なくそれもまたとてもリアルで、なんとも言えない気持ちになりました。 子供の世界に大人の関与は不要で、だけどここぞという時に手を伸ばしたら必ず味方になって抱きしめてくれる母親の存在の心強さ。 そこに血の繋がりなど関係ないということ、それが所詮フィクションだから、じゃない世の中になればいいなと切に願います。
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衝撃的なタイトルですが、実は…
大学生のミトさんに、「杉森くんを殺す」ことを宣言する高校1年生の広瀬結愛。通称ヒロ。 ミトさんは止めはしなかった。代わりに、「なぜ杉森くんを殺さないといけないのか」 裁判所で理由を聞かれるから日記にまとめておいた方がいいというアドバイスをくれた。そして、今のうちにやり残したことをやっておけ、後悔しないようにと…… そこで、ヒロはやり残したことをやるべくブタの貯金箱を叩きつけそのお金で漫画本を買った。 …読み進めて行くとわかるが杉森くんは杉森百花ちゃんであり、すでに子に世にはいない。でもなぜヒロは杉森くんを殺すのか。その理由はヒロにもわかっていない。読み進めて各自で納得してほしい。
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宗教者への警鐘でもある書籍
自分にはタイムリーな読書でした。 宗教者が話されていることをかなりわかりやすくした内容。宗教者が要らなくなる。 児童だけでなく、多くの人々に読んでほしい名著。
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映画化決定!どんな感じに?
正直、映画化決定!を聞いたことによるミーハーな理由からの購入でした。 しかし、この本に出会えたことは偶然であり必然であったと思い込みたくなるような本でした。 グループ分けが嫌いだった小学生の自分へ。 スクールカーストだけを意識しながら、どうにか揉め事に巻き込まれないようびくびく過ごしていた中学生の自分へ。 これといった理由もないのに、家族と距離を置きたがっていた高校生の自分へ。 いま、どの時代の自分に出会えたとしても、きっとこの本を差し出すと思います。 映画化が楽しみだな~ (でもこれどんなふうに映画化されるんだ??笑)
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どうもねぇ
その、タイトルとか繰り返し語られるフレーズとかで、インパクト的には成功しているのかも知れないけれど、読み進めるうちに、何もそういう表現でなくとも、と切に思うわ。
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現代の普通の高校生の感覚を見事に描いた小説!
私は5年程前まで高校で教鞭をとっていました。 現代の高校生の感覚は多様です。 しかし、その考え方は残念ながら高校の偏差値で大きく分断されているようにも感じています。 この小説で描かれている高校生の感覚は、偏差値60程度の普通の高校生の感覚の一例を見事に描いていると思います。 偏差値60程度の普通の高校生が、親友の自殺というショッキングな出来事を、どのように捉え、乗り越えていくかが生き生きと描かれていると思います。 偏差値60以下の高校生は、おそらく全く別の感覚を持っているでしょう。 偏差値60以上の高校生は教えたことがないので分かりません。 偏差値60程度の高校生でも、その個人差は大きいと思います。 しかし、その基本的な共通項は、この小説で描かれている高校生たちの中に見つけることができると思います。 大学受験を志向する現代の普通の高校生を理解したいと思っている親御さんや先生方には1つの指標として読む価値があると思います。 大学受験を控えた悩み多い高校生の方は、自分自身と主人公たちを重ね合わせながら読むことで、共感できるところを見つけることができるのではないでしょうか。 また、高校を既に卒業して大学生や社会人になっている方たちは、自分が高校生のころを振り返って、そんな感覚を持っていたなあと懐かしく思い出せるのではないでしょうか。
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注)ミステリーではありません
何か面白そうなミステリー小説を探していた時に出会った本。そのつもりで読み進めていくと、あれ?…ん?…あ、そういうことか…!と、だんだん焦点が定まっていく。希望していた小説の内容ではなかったが笑、最後にはとても温かい気持ちになれる、素敵な小説に出会えた気がした。 生きていると、様々な人達との出会いや別れがある。辛く苦しい経験も、人生には付きもの。 身近な誰かが、または自分がそんな経験をするかもしれない。そんな時に、きっと思い出す本。多くの人に読んでほしい。
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