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さんくすないと (ゴールデン・エレファント賞シリーズ)

ゴールデン・エレファント賞

さんくすないと (ゴールデン・エレファント賞シリーズ)

根本起男

デパートで年に一度開かれるイベントを舞台に、人間の欲望と本性をブラックユーモアで煮詰めたミステリーです。第2回ゴールデン・エレファント賞特別賞作として刊行されました。

ブラックユーモア百貨店欲望ミステリー

作品情報

華やかな催しの裏で、人間の本性がむき出しになるブラックユーモアミステリー。

エイ出版社からゴールデン・エレファント賞シリーズとして刊行。Amazon JP、楽天ブックス、海外 Amazon の書誌で ISBN を確認しました。

レビュー要約

  • 奇抜な設定と黒い笑いを楽しむ読者に向く一方、過剰な描写や寓話性の強さは好みが分かれる。

書籍情報

出版社
エイ出版社
発売日
2012-03-27
ページ数
287ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784777923137
ISBN-10
4777923134
価格
1627 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/ミステリー・サスペンス・ハードボイルド

「ゴールデン・エレファント賞」第2回<特別賞>受賞作! 人間のめくるめく本性を煮詰めたような極上のブラックユーモアミステリー! デパートで年に1回行われるイベント「サンクスナイト」夢のような狂宴は悲劇の始まりだった… ~あらすじ~ 久光デパートで年に1回行われる「サンクスナイト」。 それは社員やその家族等から12人の女性を深夜のデパ地下に集め、商品を好き勝手に食べさせるという夢のようなイベントだ。 久光デパート勤務の夫をもつ妊婦・波川秀美も参加者の一人。 みなが思い思いに食欲を満たす最中、突然、スピーカーから声が流れ、各自が食べたものに毒が噴射されていることを告げる。 そして解毒剤もまた、ある食べ物の中に入っているというのだ。 たちまち地獄と化す地下2階からなんとか通風孔を通り脱出した秀美は、犯人の元へ向かうが……

レビュー

  • 新鮮な設定でした

    面白くて、一気に読んでしまいました。 デパ地下の食べ放題が舞台、というのが今までに出会ったことが無くて新鮮な設定でした。 最後のどんでん返しも二転三転用意してあり、読み応えがありました。 若いホステスとのからみがやたら出てきたので、何か意味のある登場人物なのかと 疑いましたが・・・・ネタバレになるので内容についてはもう触れないことにします。 作者が最初に考えたタイトルは「FULL(満腹)」だったとのことですが、 確かに読んでいるだけで気持ち悪くなるくらいの食べっぷりです。 どんなにおいしいものも、こんな風に食べたらおいしくなさそうな・・・。 でも、身の危険が無いなら、やってみたいかも・・・。 不思議な読後感があります。

  • これはちょっと・・・

    食欲という人間の根源的欲求に会社のドロドロな人間関係をからませるというアイデアは非常に面白いです。 でも食べ物を粗末にする話というのは、個人的に非常に抵抗があってあまりストーリーに入り込めませんでした。 こういうイベント考える奴も参加する奴も共感できないんだよな。なまじありそうなだけに余計、嫌。 猟奇殺人なんかよりこういう話の方がずっと不快に感じるってことに自分でも驚きましたけど。

  • 壮絶なゲロ小説

    何もかも、きたない。 人間の嫌な面、という意味でもきたないし、実際のゲロ場面、クソ場面もきたない。 時系列を寸断して前後してストーリーが進むので、けっこうわかりにくい。 登場人物が多くて、キャラクタの区別がつきにくくて、わかりにくい。 犯人が、なぜ××なければならなかったのか、説得力がない。 等々、数々の欠点を持ち、きらいなタイプの小説でありながら、なぜか、ひきつけられるものがあります。 へんちくりんなアイディアも、いいです。 読む人によって、好き嫌いが別れる小説です。 こんなもの、好きな人は、もしかするといないかもしれませんが、 それでも、ありきたりの娯楽小説に飽きた人は、読む価値があります。

  • 最後にやられた!

    はじめはうまそうなデパ地下の描写に生唾を飲み込んでいたら、途中からえらくグロくなり(なんだこりゃ?この先どうなる??)とハラハラが 止まらない! そしたら、最後はものすごいスピードで話が展開! あっという間に完読。 これまで読んだ本の中で、最高にインパクト強し!

  • 満腹時には読まない方がいい

    本作は根本起男氏による第二回ゴールデン・エレファント賞特別賞受賞作。 人気のデパ地下、久光恵比寿本店にて毎年催される「さんくすないと」。 それは従業員やその家族を対象にした、地下食品売り場の商品を何でも食べ放題(正確には食べ散らかし放題)という夢のようなイベント。 抽選にて選ばれた12人の女性達は思い思いのグルメの数々を堪能する。 しかし悪夢のような館内放送で状況は急変、デパ地下は阿鼻叫喚の舞台へと変貌する。 見えない敵に立ち向かう中、一人、また一人と倒れ、次第に起こりつつある仲間割れ。 そんな最悪な状況で、最も冷静かつ良識のある者が事態を打開しようとする展開はまるでB級ホラー映画を観ているようだった。 クライマックスを迎えるにあたって二転三転するところも読みごたえがあった。 期待していたより面白かった。 ただ、本作は満腹時には読まないことをお勧めしたい。

  • 好みは極端に分かれると思いますが、なかなか面白い作品

    サンクスナイトに選ばれた12名の女性が、普段食べたくても食べられない美味な高級食品をさながら餓鬼のように食べて食べて食べまくり、嘔吐して、食べて、排泄して、また食べる。 もちろんそうしなければならない理由があるからですが、密閉されたデパ地下の中で、12名の女性たちは皆それなりに、執着心、見栄、社会性、個人的事情などの女性としてのキャラクターが与えられています。 突然の非常事態が発生したときに、密閉された空間で、一人一人が、死の直前まで自分が助かるため、必死で、醜悪で、一歩離れて見れば、ある意味滑稽な行動をとり続けます。 この閉鎖された阿鼻叫喚のデパ地下とは別なところで、これをあざ笑う会社の経営陣、また、食品保存剤の毒性を訴えようとする人間、そこから派生して得られた夢の新物質をめぐり、人間が皆、自分の利益・理想・夢・希望だけを考え、そこから仕掛け仕込みのストーリーが成立してゆきます。 サスペンス・推理小説として期待すると何かいまひとつ物足りなさを覚えますし(食べたりないのかな?)、ホラーとしても消化不良(嘔吐してしまうといいかもしれません)。 いずれにしても、グロテスクなものを感じてしまうかもしれません。 僕自身は、最初、もっと読者に意図的に嫌悪を催させる作品かと思って読みました(実は、それを期待したくらいです)。でも、色々な小説の要素が入っています。これは荒唐無稽なエンタメ小説といって良いと思います。ただし、好みは極端に分かれるでしょうけれど。 僕自身は、面白い作品だと思います。

  • 読みやすいです。

    何故か分からないが、食べ続けられる。 こういう設定は今まで読んだ本の中にはなかったので新鮮でした。 斬新な設定にも関わらず読みやすいです。 ページ数が少ないので、読み始めるとあっという間に終わります。 個人的もっとページ数を多くして、物語を楽しみたかったです。 ただし食事前後には読まない方が・・・いいと思います。

  • 食への執着心

    人間の「食」への執着心とは恐ろしいものがありますね。特に女性のソレは凄まじいw 多少、展開には無理があるようには感じましたがサスペンスとしては 大変に読みやすくて面白かったです。

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