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蝮の舌 (小学館クリエイティブ単行本)

団鬼六賞

蝮の舌 (小学館クリエイティブ単行本)

うかみ綾乃

伝統ある箏の家に生まれた姉妹を中心に、家のしきたり、欲望、姉妹間の複雑な感情が絡み合う官能小説。祭事を目前に、外部から仕掛けられる罠と内面の激情が、家族と共同体の暗部をあらわにしていく。

官能文学姉妹伝統芸能欲望

作品情報

箏の家に生まれた姉妹の情念が、祭事の夜へ向けて昂ぶっていく。

小学館クリエイティブ刊。小学館の紹介ページ、プレスリリース、楽天ブックスで単行本 ISBN・ページ数・内容紹介を確認した。のちにイースト・プレスから文庫化されている。

レビュー要約

  • 伝統芸能の家を舞台にした濃密な設定と、情念を正面から描く筆致に反応が集まっている。官能表現だけでなく、姉妹関係や家の力学を読む作品として受け止められている。

書籍情報

出版社
小学館クリエイティブ
発売日
2012-07-24
ページ数
286ページ
言語
日本語
サイズ
13.7 x 2.1 x 19.2 cm
ISBN-13
9784778037482
ISBN-10
4778037480
価格
2332 JPY
カテゴリ
本/文学・評論

性愛の原風景を描く「団鬼六賞」大賞受賞作 この森にはね、蝮が出るのよ。誰も入っちゃいけないのよ――。 伝統ある生田流箏の家に生まれ育った姉妹、田宮京香と清香。姉の婚約者に一途な想いを寄せる妹の心は、二人の結婚を目前に苦しみに満ちていた。 いっぽう、四年に一度の盛大な祭事〈蝮をどり〉の準備が進むなか、箏の世界で権力を握ろうとする二人の男が、姉妹を陥れようと陰謀を企てていた。 邪悪な謀事によって、封印していた過去が蘇り、本来の激情が剥き出しになっていく姉。姉への嫉妬心から、自ら暗い罠に堕ちていく妹。 そして、この姉妹を幼い頃から見守りつづけてきた使用人の政巳は、〈蝮をどり〉当日の夜、蝮の棲む聖なる森への入口を開く――。 気鋭の作家が、自身の性愛の原風景を気迫の筆致で描いた意欲作。第二回「団鬼六賞」大賞受賞作品。

レビュー

  • ねっとりと下腹部を締めあげてくる描写に興奮

    団鬼六賞(第2回)大賞受賞作 「過敏な突起を擦り続ける爪先から、峻烈な喜悦が注ぎ込まれている。喜悦は媚肉に根付き、枝分かれして、葉脈のような淫らな模様を刻み込む」 さまざまな比喩を楽しみながら、クライマックスへ、一気に読了。

  • 描写がロマン

    女性特有の描写が良い。

  • ん~って感じ。

    ゴロウデラックスでうかみさんが出演し女性が書く官能小説に興味を持ち購入しました。 自分の求めていたのと相違があったせいか、ちょっと疲れました。 でも描写は女性らしくイメージが浮かびやすいかな。

  • 人はみな、そして自分もまた

    読後、言葉にするのに長い時間がかかってしまった。 正直に告白する。 この小説について語るにあたり、どうしてもモーリヤックの「蝮のからみあい」に触れずにはいられない、自分の陳腐さを。 人の心には蛇が巣食っているのかもしれない。 そしてそれは蛇心仏口の例えを待つまでもなく、純朴だったり純潔に見える人ほど、毒の強い蝮なのかもしれない。 理性という護符で封印していたはずが、何かのきっかけで解き放たれる時。 蝮は抑え付けられていた分、人を呑み込んでしまう。 いや、それはただ単に、人の顔をしていた蝮が、正体を現しただけなのかもしれない。 森に入っていくというのは、自らの心の奥底に降りていくことのメタファーか。 そんな連想を抱かせるこの小説からは、純文学の淫靡さと、仏文学の頽廃の薫りがする。 団鬼六賞という名に相応しい官能の薫りだ。 どう語ろうとしても、隠しているはずの蝮の顔が出てきてしまう。 それが、この小説について語ることを逡巡させるのか。 剥き出しに生きてるつもりの自分に、もっと顕わになれという昏い誘惑の森。 小説世界に遊んでいる間は、安全にその森を巡れていたが。 日常に戻っても、すぐそこに見える森が気になって仕方が無い。

  • 気持ち悪くて半分読めなかった

    官能小説は数年に一度ぐらい思い出したように読むのだが、気持ち悪くて最後まで読めなかったのはコレが始めてだ。 小説に限らず、気持ち悪い男に可憐な女がヤラれるという設定はエロ分野によくあるが、AVだろうがアニメだろうが小説だろうがどれも気持ちが悪い。 とある分析で、「鑑賞しているダメ男が感情移入できるように」というものをみたことがあるが、理解出来ない。 そこら辺にいるモテないダメ男でもこの手の創作に出てくる奴ほど気持ち悪くはないだろうし、そうだったとしても自分ではそう思っていないだろうから感情移入できる余地など一切ないはずだ。 単に気持ち悪い同性(男)を生生しい描写で見せられて吐き気を催すだけの話だ。 評価できる点があるとしたら、アニメやAVの気持ち悪い男は、まだポップであったり芝居であったりするので、気持ち悪くて最後まで見れない、というところまで行かないのだけれども、この小説は本当に気持ち悪くなったので、それだけ描写力があるという点において作品としては優秀だと見る人もいるだろう。 小説オタクでない私は、小説家や小説オタクが評価しそうな文学の技巧的なものの出来不出来には一切興味がないので、私にとっては最低の作品であるとしか言いようがない。

  • 美人の作家さん

    若くて美しい女性の官能小説。文章もうまく内容もしっかりしていて一気読みしました。

  • 和服、琴って淫靡ですね

    『指づかい』を読んだ後にこちらを。 凌辱系の作品に近いけれど、ところどころおもしろかった。 作者様ご本人も琴の師匠とのことで、そのあたりの描写や雰囲気は抜群でした。 今後の作品も楽しみです。

  • 官能純愛ストーリー

    女性作家による女性の為の官能小説。SM要素を滲ませながら取り入れつつ、困難な性愛を綴った一遍。男性が読むには官能描写が物足りないと思うが、ストーリーは十分に楽しめる筈。 ワンコ区分は・・・ SM度-2(情事に縄が僅かに入った程度)、愛情度+7(よかったね)、ストーリー度+7(少し残念だけどハッピーエンド?!)、フェチ度-2(着物とタンガ)となります。 この区分の詳細を知りたい方は左上のワンコの丸写真をポチっとして下され^^

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