作品情報
世界の不具合に触れる子どもたちへ、別れと始まりを告げる歌集。
山田航の第一歌集。瑞々しい透明感をもつ言葉で、若い世代の孤独、違和感、都市感覚を軽やかに、しかし切実に刻む。 ふらんす堂刊の歌集として刊行。古書・図書館系情報で ISBN とページ数を確認。
レビュー要約
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受賞歴や書誌紹介では、題材への向き合い方と言葉の密度が評価されている。派手な筋立てよりも、読後に残る余韻や細部の手触りを味わう作品として受け止められている。
書籍情報
- 出版社
- ふらんす堂
- 発売日
- 2012-08-01
- ページ数
- 116ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784781404035
- ISBN-10
- 4781404030
- 価格
- 1993 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論
Amazon.co.jp: さよならバグ・チルドレン: 山田航歌集 : 山田 航: 本
レビュー
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いまひどい嘘をきいたよ
「いまひどい嘘をきいたよ秒針の震えの先が未来だなんて」 この歌だけで、私が普段何気無く見ている現実が、脆くて、不確かなもので、捉えようのない存在だという思いに囚われる。嘘かまことか、時間とか時計とか、未来とか過去とか、何が何だか分からなくなってしまいそうだ。 また、こういうのもある。 「鉄道で自殺するにも改札を通る切符の代金は要る」 自殺する人も改札を通ったという、当たり前なのだが、普通の行動を冷徹に提示し、放り投げる。 人間の思考の不思議さを思うし、あなたも自殺した人と何も違わないよと言われた気もする。 怖い。 でも、読んでしまう。 そんな歌集です。
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家宝にします。
待ちに待った歌集です。中古本といいながら、新刊同様でしかも著者のサイン入りでした。専門的な技巧の評価うんぬんは、他者にまかせ、極私的に気にいってます。歌集はまず、感性で読むもの。干からびたおじさんとなった私は、この本の歌を時々よみながら、ちょっとづつ乾いたこころを潤していこうと思う次第。
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一首一首、唸りながら。
社会に対してもの申す歌や青春まっしぐら的な歌。 「知と情の微妙なバランスが生み出す杭いがたい言葉の魅了」という 穂村弘氏のあとがきに納得! 中でも僕が唸った歌は 水飲み場の蛇口をすべて上向きにしたまま空が濡れるのを待つ たぶん親の収入越せない僕たちがペットボトルを補充してゆく あやまちに触れてはしやいだ夏の日をたぶん僕らは繰り返さない うーーーーーーーー!唸る。
関連する文学賞
- 現代歌人協会賞 第57回(2013年) ・受賞