作品情報
月光を宿した能面の白さから、季節と記憶の景色が静かにひらく。
『月華』は、俳誌「諷詠」を継承する和田華凜の第二句集である。月の光を意味する題のもと、能や祭、川と海のある都市の景観、受け継がれる俳句の系譜を、季節の感覚とともに描く。二〇二三年、第11回星野立子賞を受賞した。
レビュー要約
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月を見上げることで苦しさを昇華し、進むべき道を見いだす作者の姿が、表題句を通して読み解かれている。能面の白さと月光を重ねる表現に、句集を貫く静かな観照が見いだされている。
書籍情報
- 出版社
- ふらんす堂
- 発売日
- 2022-03-07
- ページ数
- 208ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 13.2 x 1.2 x 19.3 cm
- ISBN-13
- 9784781414447
- ISBN-10
- 4781414443
- 価格
- 3080 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/詩歌/詩集
●第二句集 能面の月華を宿す白さかな 表題『月華』は月の光、月光のこと。 諷詠四代の主宰がそれぞれ「瀧の夜半」「花の比奈夫」「祭の立夫」「月の華凜」と呼ばれていることもあり、この題を選んだ。(著者) ●自選一五句 結界の黄泉比良坂より時雨 光る音して薄氷の溶けにけり 海底に沈む都の上に月 胡弓の音風に揺るがず風の盆 能面の月華を宿す白さかな 父の座は空席のまま花筵 夜を待つやうに置きある蛍籠 花八手島の鬼門はこのあたり 水都けふ月の都となりしかな 役者絵は写楽がよろし梅二月 瀧の上に天へと続く道のあり しづしづと月下にシテの歩みかな 猪鍋や丹波訛の虚子贔屓 流し雛見送る空に昼の月 こいさんの扇子いとはんより小さし
レビュー
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可愛く清々しい読後感
後藤夜半のひ孫の和田華凛の2冊目の句集。可愛らしさの中に清々しさを感じさせる句集です。
関連する文学賞
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