日本の文学賞

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月華

星野立子賞 本賞

月華

和田華凛

和田華凜の第二句集。月光を意味する題に導かれ、能、京都や大阪の水辺、家族の記憶といった風景を、伝統俳句の端正な言葉でたどる。四つの章に、二〇一三年から二〇二一年までの句を収める。

季節水都家族の記憶

作品情報

月光を宿した能面の白さから、季節と記憶の景色が静かにひらく。

『月華』は、俳誌「諷詠」を継承する和田華凜の第二句集である。月の光を意味する題のもと、能や祭、川と海のある都市の景観、受け継がれる俳句の系譜を、季節の感覚とともに描く。二〇二三年、第11回星野立子賞を受賞した。

レビュー要約

  • 月を見上げることで苦しさを昇華し、進むべき道を見いだす作者の姿が、表題句を通して読み解かれている。能面の白さと月光を重ねる表現に、句集を貫く静かな観照が見いだされている。

書籍情報

出版社
ふらんす堂
発売日
2022-03-07
ページ数
208ページ
言語
日本語
サイズ
13.2 x 1.2 x 19.3 cm
ISBN-13
9784781414447
ISBN-10
4781414443
価格
3080 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/詩歌/詩集

●第二句集 能面の月華を宿す白さかな 表題『月華』は月の光、月光のこと。 諷詠四代の主宰がそれぞれ「瀧の夜半」「花の比奈夫」「祭の立夫」「月の華凜」と呼ばれていることもあり、この題を選んだ。(著者) ●自選一五句 結界の黄泉比良坂より時雨 光る音して薄氷の溶けにけり 海底に沈む都の上に月 胡弓の音風に揺るがず風の盆 能面の月華を宿す白さかな 父の座は空席のまま花筵 夜を待つやうに置きある蛍籠 花八手島の鬼門はこのあたり 水都けふ月の都となりしかな 役者絵は写楽がよろし梅二月 瀧の上に天へと続く道のあり しづしづと月下にシテの歩みかな 猪鍋や丹波訛の虚子贔屓 流し雛見送る空に昼の月 こいさんの扇子いとはんより小さし

レビュー

  • 可愛く清々しい読後感

    後藤夜半のひ孫の和田華凛の2冊目の句集。可愛らしさの中に清々しさを感じさせる句集です。

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