作品情報
旅の途中で出会う声と匂いをたどり、地べたに近い場所から世界を見つめる詩集。
『ぢべたくちべた』は松岡政則が2023年に思潮社から刊行した詩集。市場や旅先の断片を取り込み、声にならない声、土地の匂い、食べものの感覚を詩のなかで立ち上げる。第57回日本詩人クラブ賞を受賞した。
レビュー要約
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異国を歩き食べる経験と、言葉の運動を求める旅の感覚が作品の核として読まれている。旅の描写は個人的な体験にとどまらず、社会や政治への視線を含むものとして受け止められている。
書籍情報
- 出版社
- 思潮社
- 発売日
- 2023-08-10
- ページ数
- 104ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 20 x 14.8 x 0.9 cm
- ISBN-13
- 9784783745396
- ISBN-10
- 4783745390
- 価格
- 2530 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/詩歌/詩集
「どこまでがわたしのもので/どこからがおやおやのびねつなのか/るいがおよばぬようにかいた聲にならない聲をかいた」 あるくを通して、艸に出会い、大灣に出会い、著者にしか触れえない強度で視るもの聴くものに触れていく。 現代詩文庫 『松岡政則詩集』 から2年ぶり、9冊目の単行詩集。 造本=二月月
レビュー
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まっすぐこちらへ届いてくる
気になった詩句がいくつもありました。 「このまま死んでもかまわない」 「うまいものを食べているとからだのどこかがさみしくなる」 「直感はたいてい浅い…」 等々 この詩集には、説教めいた押しつけがましさはありません。 ただ淡々と、寡黙なまま内側を掘り進めていくような詩句が並びます。 でも読んでいると、底の方にじんわりと熱があることに気づきます。 自分にはつかみどころのない詩のように思えても、何度か読み返すうちに「うん、そうか」と腑に落ちるのでした。 風のように飄々としているのに、言葉は骨太でまっすぐこちらへ届いてくる感じがする。 そんな詩集でした。
関連する文学賞
- 日本詩人クラブ賞 第57回(2024年) ・受賞
- 詩歌文学館賞 第39回(2024年) ・受賞