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伝説兄妹! (このライトノベルがすごい!文庫)

『このライトノベルがすごい!』大賞

伝説兄妹! (このライトノベルがすごい!文庫)

おかもと(仮)

貧乏で働きたがらない大学生の柏木が、山中の遺跡で記憶を失った少女と出会う異色ファンタジー。少女の詩の才能を利用しようとする俗っぽい企みから、奇妙な共同生活と大きな事件が広がっていく。

擬似兄妹詩の才能ファンタジーだめな主人公

作品情報

詩の才能を持つ少女を妹として迎えた男の下心が、笑いと切なさを含んだ神話めいた騒動へ膨らんでいく。

第1回『このライトノベルがすごい!』大賞特別賞受賞作。才能も金もない柏木は、遺跡で出会った少女デシ子の詩才を自分のものとして売り出そうとする。笑いを誘う小悪党の視点から、少女の存在が世界を揺らしていくファンタジーが描かれる。

レビュー要約

  • 主人公の情けなさと少女のまっすぐさの対比が読みどころ。軽妙な笑いを入口にしながら、才能をめぐる欲や家族のような関係の危うさも残る。

書籍情報

出版社
宝島社
発売日
2010-09-10
ページ数
338ページ
言語
日本語
サイズ
10.5 x 1.9 x 15 cm
ISBN-13
9784796678889
ISBN-10
4796678883
価格
350 JPY
カテゴリ
本/コミック・ラノベ・BL/ライトノベル

第1回『このライトノベルがすごい!』大賞の特別賞受賞作です。天才詩人を自称する貧乏大学生の主人公はある日、記憶を持たない謎の少女と出会う。彼女は天才的な詩の才能を持っていた。やがて二人の奇妙な共同生活は、世界を揺るがす大事件へとつながっていく――。選考会でも、気持ちイイくらいダメな主人公は注目の的。異色のファンタジー作品になります。

おかもと (仮) (おかもと かっこかり) プロフィール 昭和59年9月11日名古屋にて出生。幼少期は大阪、千葉、北海道と移動し、現在は小樽で生活。明日が見えない25歳の大学生。 YAZA (やざ ) プロフィール 1990年、栃木県にて爆誕する。現役東京工芸大学生。幼少の頃より少年漫画家を目指し、絵を描き始める。根性で上京するも、まったくうだつの上がらないメガネ。信念は「ダサかっこいい」であること。好きなものはカレー。現在は漫画家を目指して奮闘中。シェゲナベイベェ。

レビュー

  • テンポが非常にいい

    オーディブルで聞きました。 この手のには珍しく大学生が主人公です、しかも詩を書くのが趣味という珍しい設定、回りの友人もいいキャラしてますが、どことなくリアリティを感じさせます。主人公の性格は良いとは言えないです、自尊心だけが高く、コミュニケーションをとるのが難しい自己中な今の時代よくいるようなダメ人間です。 でも筋を通した生き方をしてる感じがしてそこまで不快ではなかっかなと。 文体は他の小説とちょっと違う感じがして、物書きが趣味の主人公らしい感じ、テンポが非常によくサクサク読めると思います。 終わった後の後日談ちょっとでも入れてくれればよかったかなと思います。 主人公の思いが叶ったのか、はたまた最後のシーンも夢なのか。後者だったら悲しいですね。 あとがきはオーディブルに無かったのでわかりませんでした。

  • ライトノベルならではの、魅力

    才能が欠片もない詩人かつダメ大学生が、 山で拾った詩の天才である女の子をたぶらかして 利用するのだが・・・。 というあらすじが気になり、購入しました。 際立って綺麗な文章が読めるわけではありません。 キャラクターが他のラノベと比較して圧倒的に個性的なわけではありません。 伏線が入り乱れて話の構造がずばぬけているわけではありません。 挿絵の女の子が超絶的に可愛いのかというとそういうわけではありません。 であれば、この作品は読む価値はないのか。 いいえ。 この作品は、ライトノベルならではの、魅力があります。 それは、『ガムシャラさ』です。 癖のある登場人物たちが、必死に、全力で、生きてます。 その弱さも含めて極めて人間臭い、柏木。 影を持ちながらも、柏木の妹としてひたすらなつく、デシ子。 潔癖症な、透。 彼らが織りなす物語は、少しずれてしまうと破たんしそうな、 絶妙なバランスを保ちながら突き進みます。 緻密な計算の上で創られるような物語ではありません、 エネルギー溢れた新人さんだからこそ書けた作品ではないでしょうか。 挿絵も凄く上手い、というわけではないですが、 慣れてしまうと味があるいい絵だと感じる挿絵でした。 パワーのある作品が読みたい方、ぜひご一読を。

  • 才能は無いけど自信満々な人と孤独な神さま

    詩人を目指すといって他に何もしない大学生の柏木絆は、大学の裏山で遺跡を発見する。その遺跡にいた少女と出会い、彼女の詩才に驚嘆した柏木は、行くところがない少女を騙し、自分の弟子と称して、彼女の才能を利用しようとする。 その少女、デシ子との生活も柏木視点では上手くいき、使いきれない金を手に入れた頃、彼の前に透という女性が現れ、ひとつの神話を語り始める。それは、一匹の猿と、それに言葉を与えた神様の話だった。 色んなものにくじかれて来たのに、じいさんの言葉を胸に堂々とダメに生きる柏木。それが予想外の幸運を手にしながらも、その手段の後ろめたさに後悔を抱えたりもする。いたって普通の人間の姿がある。 繰り返される過ちの歴史と、それを自分の手で終わらせようとする一人の人間、そしてその結果として引き起こされる世界の終末。その事態の一端を担うことになった柏木は事態を打開することが出来るのか。 読んでいると落ち込んだり共感したりダメだなと思ったりするかも知れない。でも、基本的にダラダラした感がある気がするので、途中で飽きる可能性もあるかも知れない。

  • オーディブルで聞いた

    面白かった。 デシ子が健気かわいいですね。 オーディブルでもっと出して欲しい

  • 押しかけ幼女と駄目人間

    正直な所、自分は「このライトノベルがすごい!」というブランド全般には不信感と言うか肌に合わない印象を強く持っていたので、1巻を書店で見かけた時点では完全にスルーを極めていました。とにかくこのブランドの薦めるタイトルは尽く自分の好みとはかけ離れていて、文庫創刊自体にも全く無関心だったのです。 後日、2巻が出版されて居るのを書店にて見かけ、表紙絵のジャージ少女のキャラの立ち具合に興味を引かれて手に取り、ぱらりはらりと巻頭カラーの挿絵を見るうちに、そこに描かれた登場人物たちに何か感じる物がこみ上げて来、予感めいた物を得て購入してみました。 主人公は典型的な自堕落大学生です。目を覆いたくなるような無残な駄目人間として描かれていますが、よくよく読んで見れば、その駄目さを構成する要素の一つ一つは、普通の大学生活を送った人間なら誰でもなんとなく身に覚えのある、実に人間臭い正直な欲望の暴露でしかありません。彼を取り巻く友人達も実に良くだらけていて、傍目には主人公と大差無い学生生活を送っていますが、主人公は己のコンプレックスとその自省的性格から、友人達を自分より幾分マシな学生生活を送る人物として捉えているようです。終始主人公の主観で進行する本書において、「無残な駄目人間」という評価は、すなわち主人公自身による自己評価であり、矢鱈と尊大な態度と根拠無き自信は、その裏返しの虚勢のように見えます。もちろん主人公自身もそのあたりは認識はしていて、そのあたりに思索が及ぶとそれ以上考えることを放棄し、大して飲めない酒を飲んでは身悶えて下宿を転げまわるわけです。 他人の欠点を我慢できない人、物語の主人公には完璧な道徳的行動を求める人には許容できない種類の主人公かもしれませんが、僕にはこの主人公を憎むことなどできません(そういえばこの小説を読んでいて、大学時代の先輩に5万円貸して返してもらっていないことを思い出しました)。 このように懐かしさ親近感を覚える主人公及びその友人達に比べ、その他の人々はなんというかこう…モヤっとしていてどうにもはっきりしません。記憶だけで描いたガンダムの絵のようにボンヤリしていて、細部がありません。特に女性に関してはわざとやっているとしか思えないぐらいに実在性に乏しい描写が目立ちますし、かといってラノベ的なお約束キャラ的描写が有るわけではありません。むしろラノベ的お約束を意識的に避けたのに、それに代わる物が無かった結果スカスカになってしまった感があります。大家さんにはラノベ的キャラの香りがしますが、冒頭でチラッと出たきりもうでません。明らかに持て余して封印です。中盤に出てくる謎の女に関しても、読んでいて脳裏に浮かぶのはどうしても男性キャラでした。 にもかかわらず、この主人公と謎の幼女デシ子の物語、彼らがどうなってしまうのかを追っていく事を止める事が出来ません。一人称なのに読者に一切本心の肝心な所は明かさない主人公が切実に求めたものは本当は何なのか。彼の心の祖父は果たして実在するのか。明津って必要ですか? 表紙絵・挿絵のYAZAさんの描くキャラは本当に魅力的です。ラノベの表紙絵に描かれるキャラはキャラではなく単なる「絵」の場合が多いのですが、しっかり「キャラ」してます。もしYAZAさんの絵ではなかったら手に取って居なかったと思います。巻頭の漫画、本当に好きです(2巻には無かったのがとても残念です)。 全体的に見て、ファンタジーとそれ以外の描写がうまく噛み合っていない感がありますが、冒頭どぎつく描写される主人公の性格が、噛み合っていないファンタジーにうまく和らげられている気もします。主人公の駄目人間っぷりもファンタジーの一部であるように見えるからです。ファンタジー抜きのこの物語を少しだけ想像してみたら悲壮すぎてちょっと泣きそうになりました。しかしその悲壮さこそが、「押しかけ幼女」物であるこの物語を魅力的にしていると思います。

  • 厳密には星2個半の微妙な佳作

    面白いか面白くないか、の二択で答えるならギリギリ面白いといえるのかなと。 けれど点数でいえば、50点を境目とするなら52点あたりかなと思います。 そんな微妙な小説です。 良い点はキャラが立っていること。特徴のある口調や生活感のあるキャラ達はあたかもモデルがいるかのようです。 そして勢いがあること。文章は決してうまくはないけれど、妙な迫力というかパワーがあります。 特に後半はだれることもなく一気に読ませるテンポがあり、馬鹿馬鹿しい展開になりつつもメリハリのあるクライ マックスとなるのが意外なほど。 ただ、悪い点が良い点をかなりの広範囲で覆ってしまっているのが惜しいです。 とにかく主人公が不快です。感情移入がしにくく、ザコの視点で読まされているような感がつきまといます。 リアルと言われればそうなのですが、ラノベでここまでリアルな暗部を持った主人公というのは必要でしょうか。 内容的にはライトなのに主人公のドロドロした劣等感と自分勝手さは必要以上に鼻につきます。悪人というより狡く て下劣。かろうじて後半で主人公らしい好ましさは見せますが、愛すべきバカみたいな書き方はできなかったもので しょうか。 あと、前半の展開が少々無理矢理っぽいです。滝に落ちて流されて遺跡に着くとか、クマとか、展開がギャグマンガ的。 しかもこの前半にかなりの部分で主人公の劣悪ぶりが発揮されていて読むのがイヤになってくるため、テンポが悪く感 じられます。 そしてラストが唐突なこと。あれ?これで終わり?みたいな終わり方が納得できません。もの凄く舌っ足らずな展開で、 やろうとした落としどころは理解できるのですが、表現できていないと思います。 全体的に洗練された文章とはいえずむしろ読みづらく、また人物の心情の推移が唐突で自然に感じられない箇所が散見 されるので、良くいえばこれからに期待ですかね。 それと、使いたかったのかも知れませんが大して効果的とは思えないデカ文字を使用しているのがちょっと苦笑。 内容と関係ないところでは挿絵が微妙過ぎます。 合っているといえば合っています。けれど合っていると思われる絵柄は探せば他にもありそうで、なぜ折角の新レーベル でこんなに魅力のない絵を使わないといけないのか理解に苦しみます。 キャラは立っているのだから、もっと魅力的に見える絵柄にすれば良かった。 あの不愉快な主人公も、もっと見た目が親しみのあるキャラであれば。また、デシ子は作者も幼女と描いているのに普通 に少女ですし、余り可愛くもない。せっかく正体との落差もあっておいしいキャラなのに見た目で損をしています。 うっかり2巻に興味を持って1、2巻まとめて買ってしまったのでとりあえず読みますが、1巻を読んで後悔しました。 これは続ける作品じゃなかったと。 主人公の下劣さと挿絵が気にならなければ、期待を込めて星4つはいけたかなと思いますけどねぇ。

  • 作業員は何故助かったし

    文体がこなれてない、書き慣れてない感がある。 あとイラストは、内容に合ってはいるとは思いますが、ぱっと見かなり微妙。 だが、そんなことどうでもいいほど後半が素晴らしかった。 序盤は心底完全な底辺小悪党だった主人公が微妙に成長したりするような全然していないようなよくある展開ですが、ひとつだけでも男を見せることができたので印象がかわりました。 終盤の"その発言、もっともである"は倍角にする必要なかったな。 通常フォントで"まったくだ"とかでさらっと流してほしかった。 あと塔を登るところなんだが、糸をくっつけて通り過ぎた所のを引っ張って回収とかできなかったんだろうか。 それなら寝床除いて20枚くらいで行けそうなものだが。

  • 色々とヒドイ

    文章も挿絵も読んでて辛くなってきます。 あとがきも9ページと多く、これも読んでて辛くなる。だけど最後に描かれている4コマ漫画は笑えました。 本来なら☆1のところですが、あとがきの4コマ漫画で、☆を1つ増やしました。

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