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月見月理解の探偵殺人 (GA文庫)

GA文庫大賞

月見月理解の探偵殺人 (GA文庫)

明月千里

車椅子の少女探偵と同級生が、学校に潜む殺人者をめぐる勝負へ巻き込まれるミステリ調のライトノベル。ゲーム感覚の推理と挑発的な会話が物語を牽引する。

探偵学園ミステリゲーム

作品情報

月見月理解の探偵殺人は、明月千里の受賞歴と結びつくライトノベルとして読まれている。

車椅子の少女探偵と同級生が、学校に潜む殺人者をめぐる勝負へ巻き込まれるミステリ調のライトノベル。ゲーム感覚の推理と挑発的な会話が物語を牽引する。

レビュー要約

  • 題材の個性と文体の手触りを評価する声があり、ジャンル性や詩的な密度をじっくり味わう作品として受け止められている。

書籍情報

出版社
SBクリエイティブ
発売日
2009-12-15
ページ数
304ページ
言語
日本語
サイズ
10.5 x 1.4 x 15 cm
ISBN-13
9784797356717
ISBN-10
4797356715
価格
350 JPY
カテゴリ
本/コミック・ラノベ・BL/ライトノベル

「ならば今度も俺様を殺してみるがいい」 その車椅子の美しい少女は、探偵。 「どうしたんだ、暗い顔して。またちゅーでもしてやろうか?」 「全部君が原因だよっ!」 都築初のクラスに車椅子の少女が現れた。唯我独尊な態度で周囲を圧倒する、その美しい少女の名は月見月理解。 彼女は、ネット上のチャット参加型推理ゲーム《探偵殺人ゲーム》の伝説的なプレイヤーにして、大財閥・月見月家の探偵でもあった。 「この学校に、人殺しがいる」 理解は、初に調査の協力を求めると共に、無視できない、ひとつの勝負を持ちかけてきた! 第1回GA文庫大賞・奨励賞、一番の問題作が登場! 「ならば今度も俺様を殺してみるがいい。それでは――《探偵殺人ゲーム》を始めよう」

レビュー

  • 嘘つきで毒舌な車椅子少女の人狼ゲーム

    探偵殺人ゲームというネット上の推理ゲーム(多分、元ネタは人狼)を、 実際の殺人事件の容疑者を追う物語と組み合わせた構成で、 とても続きが気になって読みました。 ヒロインの理解は「毒舌を操る程度の能力」。 律儀に突っ込む主人公との会話が楽しい。 車椅子少女なのに安楽椅子探偵じゃねええええ、のは予想外。 他にも同じクラスの宮越さんや妹ちゃんなどmebaeさんの描く女性キャラが魅力的。 予想を裏切るズルい展開に驚き、楽しかったです。 乙一さんの作品や「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん」が好きな人にオススメです。

  • 普通に面白い

    一応は推理モノ、なのでしょうか。本格ミステリというよりはむしろ「嘘」という題材を取り扱うにあたり「謎」を用いているという方が正しい気がします。探偵要素はオマケの意味合いが強いと思われます 終わらせ方や話の持っていかせ方に多少の不整合性を感じたものの、大筋の流れは気に入りました。あとメインヒロインのキャラがとても良かったです。読んだモノの中では珍しい部類に入るタイプの女の子かなー、と 最終巻の五巻まで買いましたが買ってよかったと思っています。一巻と五巻のために二巻から四巻を挟んだような作品なので、買うなら五冊纏めてをおススメします

  • 今さらですが・・・

    すごく面白いです。 事件の推理も興味を惹かれますが、キャラクターの掛け合い、物語に吸い込まれます。 今更ながらレビューしたのは、既刊5巻、是非皆さんに読んでほしいことと、明月千里先生最新作『眠らない魔王とクロノのセカイ 』が今月発売されるとのことで、こちらも多くの人に読んでほしいと思ったからです! 物語に、入り込めます。

  • ライトノベルじゃなかったら面白くできたんじゃないかな?

    非常に惜しい作品だった。 注意すべきことは、これがミステリーではないということ。 ミステリータッチで描かれているが、あくまでミステリー風なだけで、根底にあるのは人狼というゲーム。 人が人を話術や行動で騙すというもの。 その設定がまず面白い。 ある日、殺人犯を殺しに来た、月見月理解。 それに協力することになった主人公。 周りを固めるキャラクターも大変個性的で、誰もが黒い部分を持ってるのが良かった。 ただ、いろんな部分をうまく生かしきれていない作品だった。 月見月理解はあんまり活躍してないし、主人公の周りで起こった問題も解決してない。 けれど解決してないのに、無理やり解決したようにみせるから安っぽく見える。 いっそもっと残虐的に描くことができれば。 もう少しミステリーのお約束を取り入れた伏線を入れることができれば。 かなり面白い作品になったはず。 ただ、萌えやらパロやらがなく、文章力もけっこうあるので安心して読むことができる。 最近の量産萌えテンプレに飽きた人にはお勧めしたい。

  • ヒロインに共感しました。

    僕を助けてくれた本。というと少し大げさだが、ヒロイン"月見月理解"の他者に対する態度の理由には強い共感を覚え、気持ちが楽になった。 理解というキャラクターが"お気に入り"になった。 ストーリーもとても面白かったです。 ものすごくオススメな小説。

  • 文章に違和感

    初版発行が2009年12月。古い作品です。 文章に違和感があり、読み進めることができませんでした。 いくつか抜粋します。 『君たちは、名も無き孤島に漂着し、ツタに覆われた洋館で救助を待つ行きずりの旅人たちだ。 館の中には服も薪も食料もある。しかし、生活感の残るわりに、人気(ひとけ)だけがなかった。 館の地下室に・・・』 穏やかな陽光の差し込む教室のホームルームは、異様な空気を孕んだまま凍りついていた。 ゼロかイチかと問われれば、切り上げでギリギリ都会に属するであろうこの学校においても、復学した生徒を差別視するような風潮はない。

  • 嘘つきが嘘を暴く

    都築初のクラスに転校してきた車椅子の少女、君筒木衣梨花=月見月理解は、自己紹介でクラスメイトに暴言を吐き、その言動は他者の感情を逆なでするが、初のことをれーくんと呼び、妙になれなれしくしてくる。彼女とは一面識もないはずの彼だが、実はかつて二度だけ、ネットゲームで対戦したことがあった。 そんな理解が転校してきた理由、それは、初の父を殺した犯人を暴くこと。彼女は特殊能力を持つ探偵なのである。 初の妹、遥香を犯人と目し、かつてのネットゲームでのリベンジを口実として、初に賭けを持ちかけてくる理解。理解が遥香が犯人であることを証明する前に、初が真犯人を見つけるか、理解の特殊能力を暴けば、遥香から手を引く。そんな条件で対決することになった二人だが、理解の言動は周囲を逆なですること著しく、不必要な感情対立も巻き起こしていく。 呼吸をするように嘘をつく、とうそぶくくせに、人間関係を穏やかにしておく潤滑油として必要な小さな嘘や隠し事も許さないかのように断罪する理解。校内一のお人よしと称されながら、何かをじっと隠し通しているかのような初。 幸せでいようとして嘘をつき、誰かを護ろうとして嘘をつき、それなのに嘘をついたことで自分が傷つく。真実だけが人を救うのではなく、ほんの小さな優しい嘘が人を救うこともあるのに、嘘は嘘というだけで断罪されなければならないのだろうか。 タイトルを見るとミステリーっぽいけれど、ミステリー風味なだけでミステリーというほどではない。読んでいるうちに何が本当だか良く分からなくなっていくけれど、最後の優しさだけは本当なのかもしれない。

  • 強烈なスター性を持ったヒロインが登場

    実際にそういうものがあるのか分かりませんが、カードゲーム的な「探偵殺人ゲーム」にまつわる形で物語が進んでいきます。話によって変わりますが、例えば「探偵殺人ゲーム」で敗北すると実際に殺されてしまう、という感じです。巻頭や本文中に幾度となくルール等の説明がありますが、物語を読む上で、この「探偵殺人ゲーム」は熟練プレイヤーのような知識が必要になります。細かいルールや点数計算などを利用するからです。また推理や理論立てが主になるゲームなので、読解に時間がかかります。少々残念なのは、前後と繋がっていなかったりするように文章がやや粗いことと、「納得させられれば嘘でも良い」というゲームだからか、少し考えれば分かる矛盾点があったりするところです。とは言え「良くこんな細かく考えたな」と感心することの方が多く、この作者さんの才能や熱意を感じます。特筆したいのは、もの凄い強烈なヒロイン理解です。猛毒と言えるほどの毒舌。車椅子を使用し、悪役としか思えない容姿。人の死をも何とも思わない、なんだったら自ら手を汚すのも厭わない性格。天才的な頭脳。物語が進むにつれ、毒の量は減っていきますが、それでも強烈です。しかし、一方で痛快で癖になり、魅力となり、彼女が登場すると「待ってました!」と声をかけたくなります。これが五巻で終っちゃうのか・・と残念に思いますが、ボチっと話が終わってしまうのではなく、しっかり書き切ってくれてますので、その点はご安心を。理解にまた会いたいです。

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