日本の文学賞

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魔法学園(マギスシューレ)の天匙使い (このライトノベルがすごい! 文庫)

『このライトノベルがすごい!』大賞

魔法学園(マギスシューレ)の天匙使い (このライトノベルがすごい! 文庫)

小泊重行(小泊フユキ)

スプーンを使う地味な魔法の使い手が、魔法学園の競技会を前に仲間と努力する学園ファンタジー。奇抜な能力を、劣等感と成長の物語へつなげている。

魔法学園スプーン魔法バトル

作品情報

地味なスプーン魔法で、少年は学園の戦いに挑む。

応募時タイトル「伝達者」は、刊行時に『魔法学園(マギスシューレ)の天匙使い』へ改題された。ブロックス学園の生徒ブルンは、影の薄いスプーン天匙の使い手だが、仲間と計画を立てて闘宴会で勝ち進もうとする。

レビュー要約

  • 地味な能力を正面から扱う発想と、仲間を守るために戦う主人公が評価されている。奇抜な設定に対して、物語の骨格はまっすぐな学園ファンタジーとして読める。

書籍情報

出版社
宝島社
発売日
2013-10-10
ページ数
298ページ
言語
日本語
サイズ
10.6 x 1.6 x 15.2 cm
ISBN-13
9784800216960
ISBN-10
4800216966
価格
9 JPY
カテゴリ
本/コミック・ラノベ・BL/ライトノベル

スプーンを使った魔法「スプーン天匙」の伝達者であるブルンは、ブロックス魔法学園の生徒。学園での成績は第6位だが、魔法のマイナーさと地味さで影の薄い存在だった。そんな彼は強くなるために友達3人と様々な計画を立て、間近に迫る『闘宴会』で勝ち進もうと意気込む。しかし学園には不穏な影が忍び寄っていた。第4回『このライトノベルがすごい! 』大賞、初の金賞&栗山千明賞を受賞した、オンリーワンの学園ファンタジー!

小泊 フユキ (こどまり ふゆき) プロフィール 生まれた時にあったテレビゲームはファミコンの昭和60年生まれ。道産子。人生の壁にぶつかると方向転換してきたが、初めて壁を破壊してみた。が、その先に広がる長大な道に困惑し、挙動不審なほどキョロキョロしながら進行中。

レビュー

  • 主人公のみ……例外的な面白さ!

    スプーン天匙という新しい職業は、非常に面白い。 火炎球や、激しい流水といった魔法に限らず、剣撃も、スプーンで受け流す事ができる。盾がスプーンに形を変えたような物。 敵がギブアップするまで、ひたすら耐え続けて、勝つ! という戦いのため、アクションシーンが地味になる所を、物語後半は上手に盛り上げている。 読後感は「面白い!」だが、物語の前半は、つまらない。 スプーン天匙の魅力が読者に伝わらない(主人公も自分を見失っている)。 他のキャラクターに面白みを見ようにも、風の攻撃魔法を使う筋肉質なソウラに、巨乳で男勝りの回復魔法使いコロナ、戦略と土の魔法を得意とするクライス。 一見、面白そうなアイディアなのだが、それを生かしきれていない。 コロナの回復魔法は、筋肉疲労を和らげる地味なモノで、「コロナがいたから、戦闘で勝てた!」という印象(シーン)がない。ソウラは物語の後半で「頼れるのはお前しかいない」と主人公に言わせるのに、成績上位5名の存在感が大きく、強いのに目立たない。クライスにいたっては、そこまで感心しない戦略より、「……だな」という口癖が頭に残る。 物語の前半は主人公が魅力的に映らないので、その分、他のキャラクターが魅力的に映るように、作家には気を使って欲しかった。

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