深山の桜 (『このミス』大賞シリーズ)
南スーダンの自衛隊宿営地で盗難や弾薬紛失が続発し、定年間近の准尉と若い士長が謎を追う、PKOミステリー。
作品情報
密室空間から小銃弾42発が消えた。
第13回『このミステリーがすごい!』大賞優秀賞受賞作。紛争地の宿営地で起こる小さな異変が、やがて大きな事件へつながっていく。
レビュー要約
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異国の宿営地を舞台にした設定が新鮮で、緊張感のある展開が支持されている。
書籍情報
- 出版社
- 宝島社
- 発売日
- 2015-03-06
- ページ数
- 391ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 13.7 x 2.7 x 19.5 cm
- ISBN-13
- 9784800237422
- ISBN-10
- 4800237424
- 価格
- 1260 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/ミステリー・サスペンス・ハードボイルド
日本から約1万2千キロの彼方にある東アフリカの南スーダン。 国際連合平和維持活動(PKO)として、自衛隊が汗を流していた。 その工兵部隊に所属する定年間近の准尉・亀尾の周囲で、変事が頻発していた。 些細なものが盗まれたり、怪音が鳴ったり……。 亀尾は、隊歴の浅い士長・杉村とコンビを組み、その調査にあたることになる。 緊迫感を増す紛争地。 小さな事件は次第にエスカレートしていき、さらには、自衛隊の宿営地弾薬庫から 小銃弾が紛失するという大事件が起きてしまう。 桜星(自衛官)の矜持が事件を解決に導く――。
神家 正成 (かみや まさなり) プロフィール 1969年生まれ。愛知県春日井市出身、千葉県在住。陸上自衛隊で勤務後、2015年現在は海外営業の会社員。
レビュー
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主人公の不器用な生き様に共感
部隊の中で最専任の自衛官が、過去あった東北大震災での職務と葛藤を心に秘め、奮闘するPKO、PKS活動の本音と建て前を絡みつつ、ある小さな事件をきっかけに自衛隊と隊員が抱える問題をえがき出し、有る部分では涙が出ていました。終わりは読者の想像、取り方次第で180度変わりますが、最専任の不器用な生き方に、共感です。
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概ね良好でした。
少し変色はありましたが、問題なく読めました。
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自衛隊がやれない行為、発砲や戦闘、を思い切って書いた、という感じの内容である。
作者は自衛隊の置かれている現状に飽き足らずに、南スーダンでの第二回目の紛争を背景にして、思い切って自衛隊に銃を取らせ、戦闘させている。それはそれでよいが、背景となっている南スーダンの描写が正確ではないので小説として迫力を書いている。南スーダンのことを知らない人であれば気がつかないことでも、私のように同国に足掛け11年滞在していた者にとっては、その杜撰な描写だけで作者の作家としての態度を疑ってしまう。小説であっても現実にある国や場所を舞台にするのであればもう少し正確な調査が必要である。
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軍事マニアには、こたえられない垂涎の1冊
軍事マニアには、こたえられない垂涎の1冊。なるほど、と頷きながら読むことばかり。しかし、軍事マニアではない、単なるミステリー・ファンには退屈で、欠伸が出るだろう。評価が両極端に割れそうな作品。減点材料は、オカマ・キャラの植木。これだけはドン引いた。
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あれを見よ 深山の桜 咲けにけり
ミリタリーをちょっとかじった人ならば食い入るように読めると思います。 ただ階級など知識が足りないと途中から人間関係がごっちゃになるかもです。 ですが最後まで読まなければ伝わらないことがあると思うのでぜひ読んでいただきたい。
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海外での淡々とした陸自の任務風景はよかったんだが・・
レビュータイトル通りで出だしから中ほどまではいい感じで読んでいった。事件といっても物が紛失するなどで 派手さはないんだが、その日常性がよかった。 それが銃弾が消えるようになってから急展開するんだが、そこまではまぁいい。 けど主要登場人物の若い陸曹が在日朝鮮人でその自身の出自故に海外の勢力などとつるむって展開は無理を感じた。 ハッキリ言えば白けた。 こういう手法を用いないとサスペンスとして成立させられないとなると、この先はどうなのだろう? おまけに主人公の最先任は最後に首吊っちゃうみたいだし。あれはなぁ。。
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自衛隊を再確認
自衛隊のことはあまり知らず、息子さんが自衛隊員のお友達に勧められて読んだ。新聞で南スーダンに派遣されていることは知っていたが、皆にスーダンの位置さえ知らず、自衛隊の階級とか規律など知らないことがずいぶん分かった。世界の常識・日本の非常識ということも分かってきた。これから新聞を読む基礎知識になると思う。
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この本買ったのがミスだった。
自衛隊の海外派遣などの問題点や危険性などに触れられている点は興味深いが、如何せんそれ以外はあまり興味が持てなかった。理由はいくつかあるが、まず黒人少年がペコリと頭を下げるようなところがあるが、西洋だとよっぽど目上の、それこそハイネス的な人にしか頭を下げないような気がしたので違和感があった。その他にもたとえば現地の人はとりあえず悲惨だよ、みたいな語り口とか、死にかけた子供に禿鷹がたかっている写真の件だとか、すっかりアイコン化された要素をふんだんに盛り込んだだけのところが目立った。なので、日本人によるステレオタイプなイメージとしてのアフリカという舞台で日本人ばっかが集まって何してんだ? という印象。結局これが拭えず、読むのをやめてしまった。