日本の文学賞

← 受賞作品一覧に戻る
何様ですか? (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

『このミステリーがすごい!』大賞

何様ですか? (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

枝松蛍

義父からの暴力を受けた少女が大量殺人計画を進める、ブラックで痛烈などんでん返しミステリー。

復讐大量殺人トラウマブラックどんでん返し

作品情報

大量殺人を企てた人間嫌いの女子高生。

第14回『このミステリーがすごい!』大賞の隠し玉作。ブログに日常を綴る少女と、内面化された弟の声に従う少女の、危うい物語。

レビュー要約

  • 強烈な設定とブラックなオチで記憶に残るが、後味の重さで好みは分かれる。

書籍情報

出版社
宝島社
発売日
2016-07-06
ページ数
285ページ
言語
日本語
サイズ
10.6 x 1.3 x 15.2 cm
ISBN-13
9784800257499
ISBN-10
4800257492
価格
660 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/ミステリー・サスペンス・ハードボイルド

第15回『このミステリーがすごい! 』大賞・隠し玉作品の本作は、“黒いどんでん返し"です! クラスには二人の美女がいた。中学時代に義父から性的暴行を受けた女子高生・平林美和は、 義父に殴り殺された弟“ユウちゃん"を内面に宿し、その囁きに従って“ファイナルプラン"と名づけられた大量殺人計画を遂行しようとする。 一方、倉持穂乃果は意識が高く社交的で、自らの日常や読んだ本の感想をブログに書き続けていた。 そんな倉持を嘲笑しながら着々と計画を進める平林であったが、その先には思いがけない事態が――。

枝松 蛍 (えだまつ ほたる) プロフィール 14回『このミステリーがすごい! 』大賞・隠し玉として、「何様ですか?」(宝島社文庫)によりデビュー。覆面作家。おうし座。

レビュー

  • 普通に良作

    色々言われているみたいですが、私はとても楽しめました。 確かにラストシーンは肩すかし感がありましたが、それでも、開始1ページ目から蓄積されてきた主人公への嫌悪感が一気に解消されました。ようするにスッキリしました。解説にもありましたが所謂「ざまぁ」系ですね。 安子が「形態模写」をするシーンにも驚かされました。 あそこで「第三者へ自分語りをする三人称視点の美和」が描写されることにより、一人称視点では知り得なかった美和という人間の弱さ、愚かさをはっきりと理解することができます。 一人称のときはそれこそ、美和に対し一種の神秘性を感じていたものですが・・・ こうしてみると、美和の行動の全てが痛々しく思えてしまいます。当然、作者さんはそれを狙って書いたのでしょうが。 ただ、戸塚原くんは物語ににあまり必要なかったかなと。解説でも触れられていましたが、物語に関係のない描写がすこし多かった気がします。 色々と書きましたが、私はとても楽しめました。低評価が目立ちますが、それだけで判断せず、是非一度読んでもらいたいです。

  • とにかく誰かを悪者にしてザマァしてスッキリしたい方必見!

    これは初めて自分で買って読んだ小説ですね。 小説童貞が初体験になんちゅーもん読んだんだといまだと思うが… 当時の感想は、「ひねくれ方がオレと似てるなー」というのと、「え!?こんな終わり!?なんじゃこりゃ!?」でしたね。 そして今久々に読んだが、やはりなんじゃこりゃ感で笑ってしまう。 ビックリ箱の代わりに友達にプレゼントして驚かしてもいいかも。まあ次会った時は「てめー時間返せ」が第一声だろうが。

  • 作者が何様ですか?笑

    他の方のレビューにもありますが終始イライラする上に冒頭から登場人物の悪い部分をまるで箇条書きのように列挙され、まるで頭に入りませんし、小説として上手くない。作品を通して登場人物を卑下しているのがまるで読者に対して上から目線で「お前はここが悪い」と言われているような不快感が随時漂う作品でした。

  • ネタバレあるかもしれません

    構成や描写方法・内容が綺麗ではないです。知人にはとても薦められません。 ただ、暇を持て余している若者にとっては一読する価値があると思ったため、星3つはつけています。 物語は、3人の視点に分かれて描かれていきますが、それによって登場人物の見ている世界の違いに驚かされることは皆無でした。 湊かなえさんの『母性』や『告白』のような話者による違いを期待していましたが、本当になぜそれぞれの登場人物の視点に分けて描かれているのかはわからないです。途中からは一人の視点に絞って読み進めました。 内容に関しては、オチが下品でした。 そして、主人公を徹底的にコケにしたいのであれば、「A・A同盟」についても回収しておくべきでは?と思いました。 総じて、何を伝えたいのかわからないです。 容姿への賛辞と批判だけが妙に流暢でした。 ここまでが、構成や描写方法・内容が美しくないと考えた理由です。 暇を持て余している中高生にとって一読する価値があるのではないかと考えた理由は、主人公の持つ悪い部分は、多かれ少なかれ誰しもが持っている部分であり、特にSNSで私刑などが流行っている今、若者が持ちやすい部分ではないかと考えたためです。 他人を見下すこと、不幸になりたがることの愚かさ、自尊心をくすぐりながら近づいてくる人間の愚かしさ、ある意味において簡単に達成できてしまうことに陶酔することの危うさ、などを苦々しい思いと共に考えさせられました。 最後までお読みいただき、ありがとうございます。 長々と失礼いたしました。

  • ゴミ

    ゴミ・オブ・ザ・ゴミ

  • 評価が悪いのはわかるんですが

    読んでみて、評価が分かれる作品だと思いました。ただ、個人的には同じ時期に出た『カササギの計略』よりも愉しめたと思います。 主人公の少女の、捻くれた視点で教室のクラスメイトたちを見ているところとか、個人的に楽しめました。 ミステリーの部分はそこまで驚きもなかったんですけど、全体を通して良かったと思います。 このミスの受賞作はときどき買って読んでいるのですが、これは私としては当たりでした。作者の次回作に期待したいです。

  • こんな酷い話もなかなか無い

    なんじゃこりゃ。 ほとんどの読者の読後感はこうだと思う。良い意味でも悪い意味でも、最後は目がテンになる。 しかし、私は敢えて、これ推します。 ともかく不快なある人物が、最後に「ざまぁ」になる展開。 このカタルシスの解放感、爽快感はなかなか出せない。いや、だってこんな手段で出そうと思わないもの。 よくもまぁこんな変な小説が発売できたものだ。褒め言葉。 星一個レビューの方のご意見は、もう本当にもっともだと思う。全くそのとおり、描写は稚拙だし、無駄な登場人物は多いし。 だがしかし! そんなことはどうでもいい! このラストのためだけにあるのだ。 私は星5つです。

  • ネタバレ含む

    まさにタイトル通り「何様」だよと言った人物が登場する。作品を読んだ感想としては、何が面白いのかさっぱりわからない。厨二病のような痛い女子を貶めるための長すぎる助長。オチはミスコンの舞台上でうんこを漏らさせるという下品極まりないまさに糞過ぎるオチ。こりゃ酷い。しかし★二つ付けましょう。理由はタイトル通り、まさに何様だよ!と思ってしまったからであるww

関連する文学賞