日本の文学賞

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血讐 (Linda BOOKS!)

日本エンタメ小説大賞

血讐 (Linda BOOKS!)

初瀬礼

秋葉原の通り魔事件を思わせる凶行を起点に、加害者家族と被害者遺族の復讐が交差するサスペンス。アルバニアの血の復讐という題材を使い、罪、家族、報復の連鎖を追い詰められる側の恐怖から描く。

復讐加害者家族サスペンス

作品情報

犯人の家族にも復讐は及ぶのかという問いが、日常を少しずつ追い詰めていく。

第1回日本エンタメ小説大賞優秀賞受賞作。初瀬礼のデビュー作で、事件報道、裁判、異文化の復讐観念を組み合わせたサスペンスとして刊行された。

レビュー要約

  • 特殊な復讐の制度を現代日本の事件に重ねる発想が印象に残る。家族まで罪を背負わされる不条理が、緊張感の中心になっている。

書籍情報

出版社
泰文堂
発売日
2013-09-14
ページ数
347ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784803004960
ISBN-10
480300496X
価格
625 JPY
カテゴリ
本/文学・評論

加奈子がそのニュースをはじめて見たのは勤め先のラブホテルの事務所だ。真夏の秋葉原でふたたび通り魔事件が起きたのだ。 なんとそれは加奈子の兄の凶行だった。兄が振り回したナイフによって、両親と旅行で訪れていたアルバニア人の少女ザナが殺されてしまった。 「死刑判決」が下されなかった裁判を見届けたアルバニア人の両親は、祖国に帰り「血讐」を宣言する。血讐とは、被害にあった少女に近い年頃の者を加害者家族の中から選んで、死をもって罪を償わせる、現代も続いている「血の復讐」だった。血讐の宣言に驚く加奈子。加奈子にはザナと同じ年の娘・瞳がいたからだ。やがて加奈子の家族に黒い影が刻々と迫ってくるのだった。 第1回日本エンタメ小説大賞優秀賞作品。

レビュー

  • ラストで鳥肌が立った

    「血讐」という因習の恐ろしさに、ゾクゾクしながら一気読みしました。 サスペンスとしてのおもしろさはもちろん、 アルバニアという国の社会情勢など、 よくリサーチしたうえで練られた作品だと思います。 ラストは……そうくるかあ。 いい意味で期待を裏切られて、しばらく放心してしまいましたね。 街の風景や、一瞬一瞬のシーンなど、 文章作品なのに映像が頭に浮かぶ、 映像的な良作だと思います。 著者はこの作品が処女作のようですが、 熟練した作家が書いたような、完成度の高い物語です。 次回作が楽しみ。

  • 一気読みしました

    どんな感じの話かはネットで知ってましたが、 実際に読んでみると先が気になって、一気に読みました。 おもしろかったです。 国名以外知らなかったアルバニアという国の因習、 もう少し深く詳しく書き込んでたらよかったかな。 だって日本から縁遠い国だから、なにも知らないので、 復讐されることへの恐怖や深刻さが伝わらなかった。 結末もアッサリしすぎで、もう少し説明してくれたらと思う。 なんでそうなったかはわかるけど、 前後がなさすぎて、読者に想像させる結末? だとしたら、広げた大風呂敷、自分でなんとかして。 でも読んで損はしない。図書館で借りたけど。

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