作品情報
バレンタインの小さな戸惑いが、幽霊や残留思念の見える世界へつながっていく。
『カレイドスコープのむこうがわ』は、受賞作「チョコと花びら」を含む全5編の短編集として刊行された。識別子はこの文庫版の ISBN を Amazon/Rakuten 書誌情報から補完した。
書籍情報
- 出版社
- メディアワークス
- 発売日
- 2007-03-10
- ページ数
- 277ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784840237611
- ISBN-10
- 4840237611
- 価格
- 627 JPY
- カテゴリ
- 本/コミック・ラノベ・BL/ライトノベル
Amazon.co.jp: カレイドスコープのむこうがわ (電撃文庫 み 11-1) : 三木 遊泳, ぷよ: 本
レビュー
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作品の半分は井上さんの存在でできている。
委員長の井上さんから「義理じゃないけど、チョコいる?」といわれ、バレンタインデーに渡されたチョコの意味に悩む普通の少年・主人公の神田道弘。 ある日、学校からの帰り道でスーツ姿の美女と和服の少女という奇妙な二人組に出会う。 祓い師・門倉淑乃、使い魔・小夜と名乗る二人組にとまどう弘道は、怨霊退治の手伝いを強要される。 個人的にこの作品の見所の一つだと感じる、「弘道と井上さんとの距離感」がある。 この作品は女性の作家さんだからか、男性の作家にあるような過剰なサービスシーンのような展開はないが、逆にそれがプラスなのか自然で初々しい二人の距離感は、昨今のライトノベルの中では新鮮だった。 小夜は外見どおりのいいキャラだったが、無意味な暴力に訴える淑乃の強引さが受け入れにくかった。 それでも成長した弘道に譲歩するような姿勢をみせたのは、淑乃の違う面がみれたようで彼女の見方も変わりましたが。 弘道と井上さんとの関係だったり、謎めいたトキの今後といい、次なる淑乃と小夜との怨霊退治に、初村唯の兄以外への好意の行方など、今後に期待のもてる内容に仕上がっていると感じる。 私としては人に薦められる作品なのだが、万人向けかと聞かれると答えに困るかもしれない。 この作品、井上さんのキャラが受け入れられないと、ただの普通以下の退魔モノに成り下がる気がする。
関連する文学賞
- 電撃hp短編小説賞 第6回(2005年) ・銀賞