作品情報
歌舞伎町の恋愛と、性をめぐる自意識を鮮烈に歌う第一歌集。
短歌研究社から2018年5月に刊行された小佐野彈の第一歌集。370首を収め、短歌研究新人賞受賞作「無垢な日本で」や、ホストとの関係を通じて歌舞伎町を描く連作「メタリック」などを収録する。
レビュー要約
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古典的で修辞的な技法を用いながら、同性愛を認めない社会への違和感と、どこにも行き着けない関係の虚しさを歌う歌集として論じられている。
書籍情報
- 出版社
- 短歌研究社
- 発売日
- 2018-05-21
- ページ数
- 184ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 19.5 x 13.3 x 2 cm
- ISBN-13
- 9784862725851
- ISBN-10
- 4862725856
- 価格
- 2200 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/詩歌/歌集
【 第63回 現代歌人協会賞 受賞‼ 】 【 第12回 (池田晶子記念)わたくし、つまりNobody賞 受賞‼】 いま新たな才能がその一歩を踏み出した! 日本社会でオープンリーゲイとして生きる自分を、 短歌という「31文字の文学」で表現する鮮烈な第一歌集! 歌人の登竜門である短歌研究新人賞を受賞してデビュー、 さまざまな絶賛を受け、歌人として初めて同賞を受賞。 社会への怒りと苦悩、希望と諦念、喜び、割り切れない思い──。 ありのままの裸の姿をつむぐ、心に突き刺さる370の歌。 「『メタリック』、凄まじい迫力で向かって来る歌集でした。解説も覚悟して書きました」 ──解説・水原紫苑
小佐野 彈 おさの・だん 1983年世田谷区生まれ。 1997年慶應義塾中等部在学中に作歌を始める。 2007年慶應義塾大学経済学部卒業。 大学院進学後に台湾にて起業。 2017年、「無垢な日本で」で第60回短歌研究新人賞受賞。
レビュー
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鬼気迫る歌集
著者の長年の秘められた苦悩が、鬼気迫る言葉で紡がれており 『キリンの子』以来の衝撃を受けました。 この本が手放せず、次の『銀河一族』も購入しましたが 個人的にはこちらの本を気に入っています。
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読む。そのとき著者は全裸で横たわっている。
自分は短歌はわからないし、文学もわからない。 ただ、この本を読み、裸で横たわる、裸で快楽に溢れる、裸でもがく著者が脳裏にありありと浮かんだ。 なんて大胆なんだろう。なんて臆病なんだろう。そしてなんで胸に詰まるものがあるんだろう。 ここまで短歌という表現が、自分を丸出しにしているものなのだと、初めて知った。 ダイバシティ―という言葉を使う前に、ちょっとでも、一首でも読んでみてほしい本。
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すべてのマイノリティ必読書
よくこの価格に抑えてくれたと思います(歌集は平気で3,000円とかするので…)。 この本が出回ってほしいし、隅々まで届いてほしいのに、センセーショナルで無作法な視線に晒されてほしくないし、煽り文句なんて想像したくもない、というジレンマ。すでにもう過剰なものに、過剰な尾ひれがついてしまったら、頭のところの真っ白なたましいが冒涜されやしないかと。心配しなくても手にするべき人の手には渡るものなのかなあ、それは即ち性的マイノリティという意味ではなくて。 例えば地方とか、落ちこぼれとか、若すぎるとか、そういったあらゆるマイノリティの底でもがき苦しむ人々のもとへ、磁力で引かれ合うように。 水原紫苑さんと野口あや子さんの解説も良かった。小佐野さんと野口さんが親しいというのは良いなと思う。かっこいい人たちである。
関連する文学賞
- 現代歌人協会賞 第63回(2019年) ・受賞