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『女人短歌』 小さなるものの芽生えを、女性から奪うことなかれ

日本歌人クラブ評論賞

『女人短歌』 小さなるものの芽生えを、女性から奪うことなかれ

濱田美枝子

戦後に女性自身の手で創刊され、四十八年にわたり刊行された歌誌『女人短歌』の歩みをたどる評論書。結社の枠を超えて集った女性歌人たちが、創作と相互研鑽の場をいかに築いたかを、五島美代子、葛原妙子らの活動とともに描き出す。

女性歌人戦後短歌歌誌史女性史

作品情報

女性歌人たちがつないだ歌誌の歴史から、戦後短歌に生まれた自由な表現の場を見つめ直す。

『女人短歌』は、敗戦後に女性のために女性自身が編んだ歌誌として創刊され、女性歌人の作品発表と学びの場を支えた。本書はその創刊から終刊までを視野に入れ、時代の制約のなかで女性たちが主体的な表現を求めた軌跡と、歌壇に残した意義を丁寧にたどる。

書籍情報

出版社
書肆侃侃房
発売日
2023-06-30
ページ数
320ページ
言語
日本語
サイズ
2 x 12.8 x 18.8 cm
ISBN-13
9784863855816
ISBN-10
4863855818
価格
2420 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/詩歌/詩集

わたしたちの歌誌をつくろう! 女性のために女性自身の手によって編まれた歌誌『女人短歌』。第二次大戦の敗戦直後に創刊され、48年にわたって刊行された。 男性中心の歌壇のなかで結社を超えて女性たちが結束し、相互研鑽に努めた。女性歌人が活躍できる地平を切り拓いた役割は大きい。 五島美代子、長沢美津、生方たつゑ、阿部静枝、山田あき、葛原妙子、中城ふみ子、森岡貞香ら、『女人短歌』に集った歌人たちの魂のリレーを追う。 『女人短歌』について初めての総合的研究書。 【本書に登場する発言の一部】 「私達を自由自在に詠わしてください。(中略)小さなるものの芽生えを、わが民衆から、女性から奪うことなかれ、と私は大きい声で叫びたい」(五島美代子) 「皆さん、男の人を頼っていてなにが出来ましょうや」(長沢美津) 「今までの古い殻をぬぎ、封建性をすて、ただひたすら作品の力による向上を目指す明るい集団を作りたいのが念願であります。ただ作品のみがものを言う正しい集りで終始したいと思います」(北見志保子)

濱田美枝子(はまだ・みえこ) 1947年富山県生まれ。1973年日本女子大学修士課程修了後、私立フェリス女学院中学高等学校国語科教諭。在勤中、聴講生、客員研究員として二度母校に内地留学。2020年日本女子大学博士課程後期単位修得満期退学。同年4月より日本女子大学学術研究員として現在に至る。共著『祈り──上皇后・美智子さまと歌人・五島美代子』(藤原書店)など。

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