カルカッタ染色体
『カルカッタ染色体』は、アミタヴ・ゴーシュの受賞作として注目された作品。題名が示す中心的なイメージを軸に、人物や出来事の変化を追う。
作品情報
『カルカッタ染色体』は、受賞時の時代感覚と作者の関心が交わる作品。
『カルカッタ染色体』は、アミタヴ・ゴーシュの作品として文学賞で評価された。受賞対象となった魅力は、題材そのものだけでなく、人物や場面を通して読者に余韻を残す構成にある。
レビュー要約
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題材の切り取り方と語り口に関心が集まる作品。読者には、人物の置かれた状況や作品が描く時代性を読み解く面白さがある。
書籍情報
- 出版社
- ディーエイチシー
- 発売日
- 2003-06-01
- ページ数
- 348ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784887243224
- ISBN-10
- 4887243227
- カテゴリ
- 本/文学・評論/評論・文学研究/外国文学研究/英米文学
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レビュー
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時空を超えた物語。カルカッタの歴史、インド殖民史、マラリア発見史が交錯。
SFの高名な賞を取っているが、作者の意図はSFとして読まれたのは偶然で、恐らくは、歴史小説(近未来が舞台なので、正確には歴史小説とは言いがたいだろうけれど)のつもりで、そしてカルカッタという都市(混沌としていて謎に満ちていて、歴史が身近にありながら省みられない町)を軸に、インドの近世史、英国支配の歴史、マラリア発見にまつわる歴史を横糸として、とても興味深い物語を紡いだという感じか。 時間が飛ぶこと、インドの歴史や都市の混乱を知らないと、少々ぐったりさせられるかもしれない。 翻訳は読みやすく、内容の難しさに対して分かりやすく、最後まで飽きさせず、一気に読まされる力作。 インドについて近づくための好著。
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ニューヨーク、カルカッタ、マラリアの裏側
マラリアの媒体に一役買っているのは「蚊」であった。その程度の話なら誰でも耳にしたことがあるだろう。しかしその背景にまで細かく目を通す人はなかなかいない。作者はそんな盲点を上手く突いてきたのだろうか、表向きに成功したかのような研究者の裏側にうごめく疑惑・虚実・カルト的な世界を精巧に描いており、過去から未来にまで交錯する舞台は眩暈すら感じるほどの疾走感が溢れている。 主人公の一人アンタールは退職を間近に控えた元プログラマー。いつものように国際組織が世界各地で回収したガラクタどもの目録整理を行なっていたところ、「偶然」にもマラリア研究の謎を追いかけてカルカッタで行方不明になった同僚ムルガンのIDカードを発見する。ムルガンは、マラリアには全く素人同然の軍医ち?感染ルートを解明するのはあまりにも不自然と考え、ほとんど強引にカルカッタへ現地調査へ乗り出した好奇心のかたまり男だった。 物語はムルガン主体で描かれる場面も多く、読者はマラリアにまつわる裏の裏まで迫っていく彼の足取りに同行する興奮を体感することができる。「偶然」巻き込まれる登場人物も数多い。しかし彼らが謎に迫れば迫るほど、それは全くの「偶然」ではなく仕組まれたシナリオだった、と薄々感づいてくるうちに迎えるラストの衝撃は非常に大きい。サスペンス、SF、歴史読物といった単一分類では到底くくれないような驚き連続の眩惑ツアー。カルカッタの謎がここにある。
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少なくとも私は、気持ち悪くなりました
本書は、アーサー・C・クラーク賞の受賞作である。また、訳者あとがきによれば、「一級品の「SF」であることは間違いない」そうだ。 ほんとに? そうだろうか? 評価というものは人さまざまであるべきだと思うし、ラベリングにとらわれず自分なりの評価を正直に出すべきなのだろうと信じているから、まあ、SFといわれればSFなのだろう。 しかし、一読後して感じたのは、不愉快な気持ち悪さだけだった。これが、「名作」たるゆえんなのだろうか? 読んでいる人間に吐き気をもたらすことが? 本書は、「SF」というよりも「怪談」と呼ぶべきものだと思う。インドの雑多で不潔なめくるめく雑踏の中でめまいを感じながら気絶する瞬間に感じる、恐怖に満ちた不条理な怪談である。 センス・オブ・ワンダーやロジカルな結末を期待すると、バカを見る。「カルカッタ染色体」という題名から、バイオロジカルなハードSFなり陰謀顛末記を想像してしまうが、それは完全な勘違いである。 もちろん、文学として面白くない・・・というわけではない。謎が謎を呼び、そして、謎のまんま壁に衝突する展開と結末は、ページをめくる手ももどかしいものがある。ストーリテリングが、おせじにもうまいとは言えないにもかかわらず。 そして、私のような勘違い読者は思うのだ。「結局何なのだ? 自分が読みたかったジャンルとはかけ離れてるじゃん。 紛らわしい紹介するなよ!」と。 だから、「ダーウィンの使者」とか「フレームシフト」とか、そういう流れの作品だろうと誤解して買ってしまわないように、そこだけ注意すべきと考える。 幻想文学が好きな人には私のような見方は当てはまらないと思うが、その手のものが苦手な人間とている。 よって、好き嫌いのわかれる作品だと思う。
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SFではありません、でも傑作。
1997年度のアーサー・C・クラーク賞を受賞した作品…と言うことで、SFの傑作だと思って読んでしまう人が多いかも知れませんが、この作品はSFではありません。確かに、科学史、医学、コンピュータなどが作品の重要なポイントになっていても、それはあくまでも道具立て。むしろハリー・クレッシングの「料理人」あたりが、この作品に近い作品と言えます(ゴシック・ホラーの系統ですね)。 作品としては、すごく面白い作品で、翻訳も丁寧です。マラリアの原因を巡る科学史上の調査を糸口に、思いがけない(強引な?)結末に到るまで、小説を読む面白さを堪能できます。ただSFだと思って読み始めた人にはつらいかも…。
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A good read
Interesting plot woven around discovery of malarial parasite. The mystery keeps you gripped throughout. Book in good condition. Quick delivery. Recommended!
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Another melting pot of fantastical delights by this brilliant writer
What makes this book so great is the headiest mixture of lightly worn scientific research & humanity. I found the book irresistible. I discovered Amitav Ghosh in the autumn of 2012. What a find!
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What a book
After probably 30 years from its publication this book had all the elements that is going to nail you till the end. The author has cleverly woven the story and have taken the reader through a wondrous journey of time. The narrative is a perfect combination of science, nihilism, myth, philosophy and superstition. A unique reading experience.
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Very interesting read
Was recommended this book by my wife, who was recommended it by a friend. As someone who lived in Calcutta, I found lots of the imagery very evocative and nostalgic. But its not your typical book about Calcutta. Its Isaac Asimov meets Stephen King meets Sharadindu Bandyopadhyay, and goes back and forth between New York City in the future and Calcutta in 1970-1980, and weaves a very interesting tale around the disease Malaria. Its fast-paced and an interesting read.
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cross-cultural
I found the writing style very similar to other novels written by writers from India, a complex of characters, a hint of the mysterious, and a level of character interactions that seemed very non-western. It is also clever and engages the intellect. Is it Science Fiction, Science Fantasy or Philosophy? That's a question that only the reader can answer.