作品情報
友達の作り方を知らない少女に、ひと夏だけの出会いが訪れる。
愛洲かりみの第3回ノベルジャパン大賞特別賞受賞作。学校の屋上で始まる不思議な友情を通じて、孤独な少女の変化を描く。
レビュー要約
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人見知りの少女が友情を学ぶ筋立てに共感する声がある。派手さよりも、初めて他者に近づく不安と喜びを読む作品。
書籍情報
- 出版社
- ホビージャパン
- 発売日
- 2009-10-01
- ページ数
- 230ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 10.7 x 1.1 x 14.8 cm
- ISBN-13
- 9784894259461
- ISBN-10
- 489425946X
- 価格
- 499 JPY
- カテゴリ
- 本/コミック・ラノベ・BL/ライトノベル
引っ込み思案でアガリ性の少女、椛には、生まれ てこの方友達がいない。そんな椛は、屋上で不思 議な少女、柚木に出会い、人生初の友達ライフを 満喫する。しかしある日、柚木は椛に別れを告げ て姿を消してしまう……。高校を舞台にミステリ ータッチで綴られる友情&胸キュン・ストーリー!
レビュー
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ふむ
平和過ぎる物語なんだけど、ちょっとした伏線と叙述トリックがあった わりと楽しめた
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平凡な本です。
友達の出来ない子か、友達を作る。 ただ、それだけの本です。 面白くないことは無いのですが、やや設定に無理を感じました。 今まで出来なかったのに、いとも簡単に友達がどんどん出てきます。 NHKが好きそうな話ですね。中学生日記みてる気分でした。
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あがり症少女の友情物語
極度のあがり症のせいで友達0の主人公が、屋上で出会った少女と友達になって少しずつ変わっていくというお話。 『○○は○○した』みたいな文章の繰り返しが若干気になりましたが、 話の構成はよかったです。章の章の間に主人公以外を視点とした短い話が入っているのですがいいですね。 あと、あとがきが少し変わってました。 あとがきが2つもあるのは珍しいのではないでしょうか。 小説風あとがきがすごく気に入りました。
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「友だち」という魔法
非常に読後感の良い作品です いわゆる青春物・友情物にカテゴライズされる作品で派手な能力バトルや萌えキャラは出ないのですが この作品においては「友だち」が魔法としての役割を果たしています どうしようもない「あがり症」のお陰で自己嫌悪に陥り友人ゼロ歴16年の主人公・椛が学校の屋上で フェンスの外で涙を流していた少女・柚木と出会い、咄嗟の判断で「友達になろう」と声をかけた所から 始まる二人の友情の変遷がこのお話の主軸です 椛が柚木から「友達を作る為のレクチャー」を受け始めると、クラスで誰からも話しかけて貰えなかった椛の 孤独な日常が一変、クラスメイトから次から次に声を掛けてくれるという奇跡の様な劇的変化が訪れます 正直「レクチャーの中身はもっともだけど、それだけでこんなにうまくいくもんか?」と疑問に思うぐらいに そして椛が孤独から抜け出したある日柚木がお別れを告げ姿を消した後半で魔法の種明かしが為されます 普通の作品ならここで「なあんだ」となるだけですが、「友だち」という魔法がもう一度行使される事で 椛と柚木の出会いの裏に在ったもう一つの孤独の物語が終わりを告げる奇跡が起きます 「自分は他人から見てどうなのか?」「自分は誰にも相手をしてもらえないどうしようもない奴なのでは」 そんな不安に支配されて他人との関係に一歩目を踏み込めない孤独な日々を乗り越える勇気を与えてくれる 「友だち」という魔法の物語です
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平和な、幸福な、綺麗な、世界
例えば。「異世界も魔法も超能力も出てこない高校生青春ものライトノベル」という 点で本作と似た『とらドラ!』から、色恋沙汰とスラップスティック要素と家族問題と 家計の問題と将来の問題とを限界まで削ぎ落としたら多分、本作と近い味付けになる。 誰も死なない。病気や怪我すらしない。性描写もなし。嫌なヤツが1人もいない。憎悪を 抱えた人間もいない。テーマはタイトルに集約されている。過剰に引っ込み思案である他 には特に欠点のない「友達いない歴=年齢」の主人公が、『友だちの作り方』を学んで いく物語である。推薦図書に指定するべき。 ここまで平和・安全な無菌室の如き舞台であるにも拘わらず、本作は青春ものとして 十二分に面白い。ストーリー上は事件らしい事件が起こっていないうちにも、主人公の 内面はいつも大荒れ、波風立ちまくりである。主人公・仁科椛が、一ヶ月にも満たない この物語の時間で学んだ事柄は全て、恐らく、人生に於いて最も基本的かつ重要なこと であるに違いない。多くの子どもが大人になっていくにつれ、まるで自然と、当たり前に 身に付けていくこと。しかし実は、一部の人間にとって、それはとてつもなく難しいこと だったりする。物語の後半戦で、脇役男子がこんな台詞を言う。 「仁科さんが落ち込んでると、仁科さんの友達の茜も落ち込むんだよ。で、そうすると、 茜の友達の俺も落ち込むんだ。だからさ、仁科さんに早く元気になってもらわなくちゃ困 るんだよ」 あまりにもストレート過ぎる、良い子ちゃん過ぎる、素朴過ぎる、恥ずかし過ぎる この台詞を、臆面もなく言ってくれる善良な人間が側にいて初めて「友情」を学べる という、気の毒なほど愚昧な人間関係音痴が、世の中には、いる。 善良で誠実な臆病者が必死の勇気を振り絞って行動したとき、それが報われる幸福。 人の心が孤独に引き籠もってしまうか否かの瀬戸際で、他者からの幾つもの優しさが それを回避させた、小さな奇跡の物語。
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成長と友情の物語
「友達のいない女の子が、屋上で、 自分を変えてくれる女の子に出会い、成長する」 簡単に言えば、そういう話。これで全てです。 全編通じ、手軽に読めます。 物語には、起伏がほとんどありません。 起こる事件はごくごく平穏なものです。 波立ちはあるけれども、穏やかな海のよう。 本編の最後に 「その後も色々あったけど、楽しく暮らしました」と書いてあっても 何の違和感も無いですね。 ただし、だらだらと、平坦な話が続くかというと、さらにあらず。 十分に読ませる力のある作品です。 それは、登場人物が生き生きとしていていて、 物語も「ひょっとしたらありえる」と思わせる話だからでしょう。 書き綴る文章は、やや稚拙ながらも、ゆっくりとしていて丁寧。 物語の雰囲気そのままです。 手軽に読めて、読後に気分の良さを感じられる短編を読みたいなら、お勧めです。
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