作品情報
新潟地震による幻肢痛に苦しむ男性の企みを描く、石原悟の文學界新人賞受賞短編。
『流れない川』は第46回文學界新人賞受賞作で、『文學界』1978年6月号に掲載された。2012年刊の短篇集『泡沫夢幻』に収録されている。
書籍情報
- 出版社
- 未知谷
- 発売日
- 2012-10-01
- ページ数
- 255ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 13.6 x 19.4 x 2.8 cm
- ISBN-13
- 9784896423884
- ISBN-10
- 4896423887
- 価格
- 2200 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論
流れない川,我が骨は拾われたのか,補充の天地,放哉ユウラシア
レビュー
-
何処か幻想的な趣のある作品集。
●「流れない川」 著者のデビュー作。高校生の時に新潟地震を体験した男を主人公に、三人の地震体験者達の人生が絡み合う。恐らく著者の体験が幾分元になっているのだろう。 ●「我が骨は拾われたのか」 中国で戦死した叔父の骨を拾って帰る・・・亡き父の為にも、叔父が何処でどうして死んだか調査を開始した主人公の夢に亡き叔父が現れる様になる。そして主人公が漸く知り得た叔父の死の真相は極めて理不尽なものだった。 ●「補充の天地」 癌で死んだ父が昔、野球選手になりたがっていたと聞かされた主人公は大正時代に職業野球があった筈が無いと想うが、その後、認識を改めさせる様な事実が発見され、過去と現在の時空が混線する中、父が高校時代、「補充」、即ち補欠選手であった事を知る。 ●「放哉ユウラシア」 大陸で行き場を失いかけながらも俳人として必死で生き抜こうとする尾崎秀樹の物語。どちらかと云うと烈女と云いたくなる妻の方が印象的。
関連する文学賞
- 文學界新人賞 第46回(1978年) ・受賞