僕たちのブルーラリー (朝日学生新聞社児童文学賞3)
伯母のピアノの教え子であるリツキがやって来て、はるとと弟のミキノリは彼女のバススタンプラリーに付き合うことになる。町を巡る時間を通して、子どもたちは少しずつ互いを理解していく。
作品情報
町を巡るスタンプラリーが、三人を新しい友情へと連れ出す。
朝日小学生新聞で連載された物語を再構成して書籍化した児童文学。バスを使ったラリーを軸に、はると、ミキノリ、リツキが見知らぬ場所や人に出会い、それぞれの距離を縮めていく姿を描く。
レビュー要約
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公開書誌と受賞記録を中心に確認した。読者評価の数値化よりも、受賞対象として記録されている点を重視して扱う。
書籍情報
- 出版社
- 朝日学生新聞社
- 発売日
- 2012-10-30
- ページ数
- 189ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 15 x 1.6 x 22 cm
- ISBN-13
- 9784904826768
- ISBN-10
- 4904826760
- 価格
- 400 JPY
- カテゴリ
- 本/絵本・児童書/読み物/童話・文学
朝日学生新聞社児童文学賞 第3回受賞作品 4日間の「青」を集める旅が始まる! 大事な水泳の記録会前なのに、ハルトのもとに伯母さんのピアノの教え子、リツキがやってきた。リツキは、わざわざ「バススタンプラリー」をしにきたという。厳しい伯母さんからの指令で、ハルトと弟のミキノリは彼女のラリーに付き合わされるはめになった――。 いらだつハルトだったが、ラリーを通じてさまざまな人と出合うなかで、リツキへの態度を少しずつ変えていく。 友情を通じて子どもたちが成長する姿を描いた物語。
衛藤圭(えとう・けい) 1985年9月19日、北海道生まれ。東海大学海洋学部卒業。子どもの頃から本が好きで、 大学4年のときに小説家を志し、執筆活動を続けている。
レビュー
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色の使い方が印象的でした
北海道のおばさんのピアノの生徒、リツキが夏休みに主人公の家にスタンプラリーをしにやってきますが女の子にどう接していいのかわからずに辛く当たってしまう、しかしリツキの体の秘密を知ったこと、リツキの心の想いを知ることによりお互いの壁が崩れていき・・・。 少年、少女のひと夏の体験を描いた物語で主人公たちの心の葛藤や和解、成長がとてもよく描かれています。本当は色々話をしたいのだけれどついぶっきらぼうな口調になってしまったりする所などは「あ〜、確かにこんな風に言ってしまうかも」と、読んでいて微笑ましい気持ちになりましたね。特にリツキの本当は不安なんだろうけれども強く生きようとする姿は僕が子供の頃に読んでいたら淡い恋心を抱いたかもしれません(笑)。 読んでいて特に印象的だったのは作中での色の使い方です、この作品では『青』という色がキーワードですが他にも海の色、雲の色、プールの色、夕焼けの色などが(カロリーメートの箱の色も(^_^;)作中の主人公たちの想いとともに美しく描かれていて、それがひと夏の淡い思い出という作品内容と著者の若い文章にとても合っているように感じました、若いうちにしか書けない文章というものもあると思うので今だからできる表現を次からも出してほしいですね。 また、個人的には、キャンパスは違いますが東海大学の後輩が書き上げた作品であることがとても嬉しかったです、以後の活躍を期待しています、がんばれ!