作品情報
逢いたいと書いてはならぬ月と書く。
朔出版から二〇二三年六月に刊行された句集。『此処』から三年のあいだに書かれた句を中心に、会えない時間の寂しさ、身近な生き物へのまなざし、世界の戦火への感情を、軽やかさと深みを併せ持つ言葉で編んでいる。二〇二四年に第十六回小野市詩歌文学賞俳句部門を受賞した。
書籍情報
- 出版社
- 朔出版
- 発売日
- 2023-06-07
- ページ数
- 188ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 13.5 x 1.6 x 19.4 cm
- ISBN-13
- 9784908978937
- ISBN-10
- 490897893X
- 価格
- 2860 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/詩歌/句集
四六判 上製本(セミハード装) 192ページ 装幀:水戸部功 ◆内容紹介 読売文学賞受賞『此処』から3年。 その間、世界中で人が人に逢えなくなった。 地球上では戦火が広がる。 時に怒り絶望し、時に恥ずかし気に漂いながら、 ありのままの心を映した332句。 口語を駆使した俳句で多くのファンを魅了する 俳人・池田澄子の第八句集。 ◆栞より お久しぶり!と手を握ったわ過去の秋 逢いたい人に逢えて、 あぁ世の中に 戦争などない暮らしに 戻らないことには、 人心地がしない。 人類よ、地球を壊さないで、 と、またも心から、 どうしても思ってしまっている。(池田澄子) ◆作品12句抄 春寒き街を焼くとは人を焼く 焼き尽くさば消ゆる戦火や霾晦 蝶よ川の向こうの蝶は邪魔ですか 夕風や桜を見上げ合えば朋 鷹化して鳩となるなら我は樹に 葉桜の隙間隙間や光は愛 健やかなれ我を朋とす夜の蜘蛛 幸あれよ薔薇の葉裏に棲む虫も 水澄むと書くとワタクシ澄んでしまう 逢いたいと書いてはならぬ月と書く 狭霧隠れの家々人々亡き人々 風の便りと風聞草をこの世かな ◆著者紹介 池田澄子(いけだ すみこ) 1936 年 3 月 25 日、鎌倉に生まれ、多く新潟で育つ。 30 歳代後半に俳句に出会い、1975 年「群島」入会のち同人。 主宰・堀井鶏逝去により「群島」終刊。 1983 年より三橋敏雄に私淑、のち師事。 「俳句評論」を経て「面」「未定」「船団」「豈」入会。 2001 年 12 月 1 日、三橋敏雄逝去。 2021 年、現代俳句大賞受賞。 現在、「豈」「トイ」同人。 句集に、『空の庭』(現代俳句協会賞)『いつしか人に生まれて』『ゆく船』 『現代俳句文庫 29・池田澄子句集』『たましいの話』(宗左近俳句大賞)『拝復』 『思ってます』『此処』(読売文学賞 詩歌俳句賞、俳句四季大賞)。 対談集に、『金子兜太×池田澄子 兜太百句を読む』。 散文集に、『あさがや草紙』『休むに似たり』『シリーズ自句自解 1 ・ベスト100 池田澄子』『本当は逢いたし』『三橋敏雄の百句』。
レビュー
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何度読んでも新鮮
池田澄子は大好きです。何度読んでも新鮮です。こんな個性のある俳句が作れたらいいな。
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そのままの池田澄子さん
お会いしたことのある人なら同じ感想を持ったのではないだろうか。 一句一句、そして後記、すべて池田澄子さんそのものです。 いつまでも純真な心と表現力を維持し続けられるのはただものではない。
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