子どもの涙
徐 京植
子どもの頃に否応なく刻印されてしまった何ものかを背負ったまま、人は多くの苦しみとわずかな喜びとに彩られた長い人生の時間を堪え忍ぶ(「あとがき」より) 1960年代の京都。中学英語の授業でどうしても 「I am a Japanese」と唱和できなかった在日朝鮮人少年が、 その後の人生を支える本との出会いを綴る名随筆。 柏書房から刊行されて四半世紀、在日朝鮮人の心はかつて以上に痛み続けている。 政治的な危機の根底に、一層深刻な知的・文化的な危機に著者の復刻への強い想いが載せられた作品です。