文字渦
円城塔
『文字渦』は、円城塔が文字そのものを生命や制度、技術、歴史として扱う連作短編集です。秦の始皇帝の陵墓、未知の言語遊戯、プログラム、人工知能、統合漢字などをめぐり、文字の起源から未来までを奇想として展開します。
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円城塔
『文字渦』は、円城塔が文字そのものを生命や制度、技術、歴史として扱う連作短編集です。秦の始皇帝の陵墓、未知の言語遊戯、プログラム、人工知能、統合漢字などをめぐり、文字の起源から未来までを奇想として展開します。
篠田 節子
女性たちのシェルターを支えていた聖母のような人物が火災で亡くなる。しかし、遺体が別人だと判明したことから、慈善と献身の背後に隠された過去が少しずつ露出していく。善意、依存、救済の危うさを大きな物語で問う長編小説。
栗木京子
日常の感情や記憶を、短歌の凝縮した形式で呼び寄せる歌集。あとがきに示されるように、恋、驚き、寂しさ、嘆き、懐かしさが多彩に立ち上がる。
赤松利市
紀州雑賀崎を発祥とする一本釣り漁師たちが、日本海の孤島で再起を図る長編ノワール。時代遅れとなった男たちの漁、儲け話、欲望が絡み合い、地域産業復活の物語に見えたものが破滅へ転がり落ちていく。
呉勝浩
白骨化した遺体のそばに埋められたマトリョーシカから始まるミステリー。入れ子細工のように事件の層が重なり、血縁、暴力、執着が少しずつ露出していく。猟奇的な導入と人間の根にある感情を結びつける長編小説。
井上宮
電車を乗り間違えて見知らぬ町に降り立った島本は、部下から「漠市」には長くいないほうがいいと忠告される。忠告を退けて町を通り抜けた後、仕事や恋愛に幸運が続く一方で、元恋人そっくりの不可解な存在が日常に入り込み、現実の足場が静かに崩れていく。