動物の声、他者の声ー日本戦後文学の倫理
村上 克尚
武田泰淳、大江健三郎、小島信夫の戦後文学を、動物表象と他者への倫理という視点から読み直す評論。人間性や主体性の回復という戦後思想の定型を疑い、動物とみなされる存在への暴力を通して、文学がなお抱える倫理的な問いを掘り起こす。
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村上 克尚
武田泰淳、大江健三郎、小島信夫の戦後文学を、動物表象と他者への倫理という視点から読み直す評論。人間性や主体性の回復という戦後思想の定型を疑い、動物とみなされる存在への暴力を通して、文学がなお抱える倫理的な問いを掘り起こす。
木犀 あこ
「文字列の幽霊」は、刊行時に『奇奇奇譚編集部 ホラー作家はおばけが怖い』へ改題されたホラー小説です。霊が見えるが霊に弱い新人作家と、霊感はないが霊に強い編集者が、怪音声を発する霊の謎を追い、噂と物語が怪異を形づくる構造に近づいていきます。
山本巧次, 佐久間真人
山本巧次の連作短編集。大阪南部を走る阪堺電車の古参車両を軸に、昭和から平成まで、沿線で暮らす人々が遭遇する事件と人生の転機を描く。
門井 慶喜
宮沢賢治の生涯を、父・政次郎の視点から描く伝記小説。家業を継がず文学へ向かう息子を厳しく見守りながら、つい支えてしまう父の矛盾と愛情を軸に、家族の時間と創作の芽生えを重ねていく。
黒岩 隆
黒岩隆『青蚊帳』は、闇のなかで明滅する時間を、季節を彩る光と色に重ねて描く詩集です。空室、波止場、石仏、桔梗、青い空などの像が連なり、記憶と風景のあわいを鮮やかに照らします。