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動物の声、他者の声ー日本戦後文学の倫理
新曜社

動物の声、他者の声ー日本戦後文学の倫理

村上 克尚

武田泰淳、大江健三郎、小島信夫の戦後文学を、動物表象と他者への倫理という視点から読み直す評論。人間性や主体性の回復という戦後思想の定型を疑い、動物とみなされる存在への暴力を通して、文学がなお抱える倫理的な問いを掘り起こす。

一面の静寂
舷燈社

一面の静寂

清水 茂

清水茂の詩集。題名のとおり、広がる静けさのなかに言葉の微細な揺れを置き、翻訳者・詩人としての長い経験から生まれる澄んだ思索を詩行に刻む。

奇奇奇譚編集部 ホラー作家はおばけが怖い (角川ホラー文庫)
KADOKAWA

奇奇奇譚編集部 ホラー作家はおばけが怖い (角川ホラー文庫)

木犀 あこ

「文字列の幽霊」は、刊行時に『奇奇奇譚編集部 ホラー作家はおばけが怖い』へ改題されたホラー小説です。霊が見えるが霊に弱い新人作家と、霊感はないが霊に強い編集者が、怪音声を発する霊の謎を追い、噂と物語が怪異を形づくる構造に近づいていきます。

双子は驢馬に跨がって
河出書房新社

双子は驢馬に跨がって

金子 薫

森のペンションに監禁された父子が、双子の救出を信じて物語を紡ぐ奇想長編。不条理な状況と冒険譚が重なり、現実と想像の境界が揺らぐ。

海の音: 句集
朔出版

海の音: 句集

友岡子郷

友岡子郷の第十一句集。阪神・淡路大震災の記憶を抱えながら、明石で暮らす日々の海鳴り、潮風、舟の音を、やさしく深い言葉で詠む。

句集 蝶の家
朔出版

句集 蝶の家

白石渕路

『蝶の家』は、白石渕路の句集。日常の光景や身体感覚を、静かな違和感と澄んだ抒情で捉え、若い俳人の感受性が自然や暮らしの細部に向かう作品集である。

うしろめたさの人類学
ミシマ社

うしろめたさの人類学

松村圭一郎

市場や国家がつくる見えにくい分断を、エチオピアでの経験と文化人類学の思考から考える評論。違和感やうしろめたさを、社会を作り直すための感覚として捉え直す。

銀河鉄道の父
講談社

銀河鉄道の父

門井 慶喜

宮沢賢治の生涯を、父・政次郎の視点から描く伝記小説。家業を継がず文学へ向かう息子を厳しく見守りながら、つい支えてしまう父の矛盾と愛情を軸に、家族の時間と創作の芽生えを重ねていく。