裁判の非情と人情 (岩波新書)
原田 國男
刑事裁判に長く携わった元裁判官が、裁判員制度、冤罪、死刑、量刑などをめぐる現場の緊張を語る新書。制度の冷徹さと、人間を裁く場に避けがたく入り込む情とのあいだを、実務経験から考える。
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原田 國男
刑事裁判に長く携わった元裁判官が、裁判員制度、冤罪、死刑、量刑などをめぐる現場の緊張を語る新書。制度の冷徹さと、人間を裁く場に避けがたく入り込む情とのあいだを、実務経験から考える。
戸南 浩平
第20回日本ミステリー文学大賞新人賞、満場一致の受賞作! 明治九年、英国人の生首が晒されるという事件が起きた。居合の達人にして左足が義足の奥井は、友の復讐のため脱藩し、横浜にたどりつく。そこで、生首事件に仇が関わっていることを知り、犯人を追うことになるのだが! 男たちの生き様が熱く、せつない!
Anne Charnock
遺伝子工学が社会を変えた二十一世紀末の英国で、レクシーと気候移民ケイレブが周縁の居住区で生き延びようとする。
椎野 直弥
吃音に悩む中学生の悠太が、入学式の自己紹介をきっかけに追い詰められながらも、放送部の仲間や家族との関わりの中で少しずつ自分の声を取り戻していく物語。言葉が出ない苦しさと、他者のささやかな配慮の力を描く。
折口真喜子
江戸の俳人・与謝蕪村を思わせる語りの中で、梅と鶯の取り合わせから人と怪異の気配をすくい上げる時代小説。静かな季節感と、日常の背後に潜むあやかしの気配が重なる短編である。
荒木 源
ブラック企業の営業現場で何とか踏みとどまる片桐いずみの前に、常識外れにマイペースな新人が現れる。理不尽な職場の空気を揺さぶる彼の存在を通じて、働くことから逃げること、逃げずに変えることの境目を描く。
阿川大樹
夜の満員電車が事故で止まり、乗り合わせた人々の人生が思いがけず交差する。父の危篤に急ぐ会社員、納期に追われる技術者、危険にさらされる女性など、それぞれの切迫した時間が小さな謎と奇跡へつながっていく。
古川 真人
長崎の島を舞台に、一族の来歴や記憶の断片を女性の語りで縫い合わせていく。方言の揺らぎと、過去を手繰り寄せる声の運動が重なり、土地の記憶が立ち上がる新潮新人賞受賞作。
廣嶋玲子, マタジロウ
受賞作「あぐりこ」を改題して刊行された児童ファンタジー。富と権力を握る阿豪家に囚われた狐霊あぐりこを自由にするため、少女千代が命をかけて立ち向かう。