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大楽必易:わたくしの伊福部昭伝
片山 杜秀
『ゴジラ』で現代音楽に革命を起こした作曲家の生涯を直話で辿る決定版評伝! 《ドシラ ドシラ ドシラソラシドシラ》というテーマ曲で怪獣に生命を与えた伊福部昭。その原点はアイヌとの深い交流だった。北海道のアマチュア作曲家がチェレブニン賞第1位となり活躍した戦線・戦中から、放射線被曝による雌伏を経て、映画で復活。91年の生涯を世界音楽史の中で捉え直し、なぜ幼児の心すら攫うのか、その秘密を探る。
魔法警察ファンシー☆マリリン 1 ~証拠がなくても即逮捕!~ (オーバーラップ文庫)
やますやま, さまてる
魔法警察の少女マリリンと高校生探偵・迷渕零人が、魔法と推理の両面から事件を解くマジカル推理コメディ。
最強守護者と叡智の魔導姫 1 死神の力をもつ少年はすべてを葬り去る (オーバーラップ文庫)
安居院 晃, tef
禁忌図書館で禁書を管理・封印する死神の少年ヴィルと、全知の司書官クムラが、禁書と帝国の脅威をめぐって戦うバトルファンタジー。
これが「恋」だと言うのなら、誰か「好き」の定義を教えてくれ。 1 (オーバーラップ文庫)
北条連理, サコ
大学生の寺田悠と、家へ通ってくる後輩・藤宮光莉の不器用で焦れったい恋愛劇。普通の恋ができない主人公の葛藤を、等身大の距離感で描いた作品。
句集 平面と立体
佐々木 紺
「北斗賞」は、俳句の未来を開く若い俳人を輩出することを目的とした賞。 40歳までの俳人を対象に作品150句を募集し、第13回は40篇の応募があった。 【受賞の言葉】 2014年にBL句会をきっかけにして俳句を作りはじめた。 その後数年してBLでない俳句も作るようになったが、BL俳句から学んだときめきと反骨は、何かを作るときいつも心の中にある。 個人の努力ではどうにもならない、社会システムの理不尽のようなものがあることを、20代後半になって身を以て知った。 それにすりつぶされそうになりながら、抗いながら生きてゆくとき、俳句は支えであり光だった。 北斗賞をいただけたのは、そのときのもがきをどこか掬い取ってもらえたような気がして、うれしい。 しかし慢心せずまた0から作りたいし、作りながら自分なりに小さく戦ってゆきたい。 もう亡くなった人も生きている人も、好きな句を書く人たちは遠くの灯台のようで、くらい海を行くときの希望として光っている。 いまも書き続けられるのはその人たちのおかげだ。 (佐々木紺) 探梅や水面は雲をゆるく溶き 落ちながら謀反のにほふ白椿 花冷やフルーツサンドやすませて 対角線上に君ゐる冷奴 魚の尾に風の立ちたる花藻かな 僧の頭のきつとさらさら夕端居 師をすこしあやめて持つてゆく芒 咬合の悪き一族星月夜 男らの抱擁淡し霧の街 生き延びるため森を描く冬の画布 本書より
ゴーガンと仏教
有木宏二
「ブッダの道の探究は花のように見える…」 タヒティの「匂いたつ」(ノアノア)ような野生的世界のモチーフで有名なポール・ゴーガン(1848-1903)。資本主義の勃興期、株式仲買人は35歳で無職の画家に転じ、最後まで寄り添ったのはブッダの教えだった。 本書は画家の著作やノート、書簡を読み直し、これまでほとんど顧みられることのなかったゴーガンの作品と仏教のかかわりを読み解く。仏教経典にまとめられた偈(げ)、すなわちブッダの言葉をゴーガンは絵画表現に響かせようとした。「森全体を根本から伐れ」(『ダンマパダ』)――それは色彩を通じて目に見えないもの、魂の状態を「暗示」する、ひとりの修行者の芸術革命であった。 ゴーガンが文明の外をめざして旅立ったポリネシアは、聞きなれない神々が登場する創世記の原風景の地であり、おのずと彼の仏教は独創的なものになった。その島々を襲う植民地化、戦争、金銭の支配、病原菌…。 「私の一生は、倒れたり、立ち上がったり、また倒れたりの連続だったよ」(最後の手紙)。 たゆまず「解脱(ニルヴァーナ)」を求め、ついには輪廻転生を確信するまでに仏教的な悟りを重ねた画家の精神の彷徨。アジアから放つゴーガン研究の新機軸の書である。 目 次 序章 暗示の芸術 一、聴く目の言葉としてのみの色彩 二、「解脱」への意志 第一章 脱皮 一、ヴォジラールで見た夢 二、転機 三、コペンハーゲンにおける「絶望」 第二章 1888年――「彼岸(カナタノキシ)」へ 一、東洋憧憬 二、ブルターニュの海 三、ファン・ゴッホの傍らで 四、忘れ得ぬ一年の終わりに 第三章 ニルヴァーナ 一、「生」と「死」と 二、ヤコブ・メイエル・デ・ハーン 三、金字で書かれた偉大なる思想 四、「寂滅」か「解脱」か――世紀末ヨーロッパにおける仏教 第四章 死の中の生 第五章 原罪と「楽園」 一、斧を持つ男、あるいは「ノアノア」 二、ボロブドゥールの視像 三、「イヴ」を廻る女系図 第六章 悪 一、「トゥパパウ」の視線 二、オヴィリ 第七章 「野生」の中のブッダ 一、亡き王国のためのカデンツァ 二、「野蛮」のための物語 第八章 非絶の絶筆――《我々は何処から来たのか 我々は何者か 我々は何処へ行くのか》 一、死の側からの悟り 二、カンヴァスの部分にならない省察 三、ニルヴァーナの行方 四、「いいえ、知りません」 終章 輪廻転生 一、「我々」の新たな一章のための―― 二、正当化し得ない悪 三、「畜生」の真智 註
東京都同情塔
九段 理江
第170回芥川賞受賞作! 日本人の欺瞞をユーモラスに描いた現代版・バベルの塔 ザハの国立競技場が完成し、寛容論が浸透したもう一つの日本で、新しい刑務所「シンパシータワートーキョー」が建てられることに。犯罪者に寛容になれない建築家・牧名沙羅は、仕事と信条の乖離に苦悩しながらパワフルに未来を追求する。ゆるふわな言葉と、実のない正義の関係を豊かなフロウで暴く、生成AI時代の預言の書。