Awarded Works
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16358 works
曲った部屋
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「曲った部屋」は、雑誌『宝石』の短篇探偵小説募集から現れた座間美朗の短編。閉じた空間を思わせる題名のもと、日常の室内が不穏な謎の場へ変わる戦後探偵小説である。
足音
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- Genre Fiction
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『足音』は、深尾登美子による短篇探偵小説。1955年の『宝石』短篇探偵小説懸賞で第二位となった作品で、戦後探偵小説誌の新人発掘の流れの中に位置づけられる。題名が示す聴覚的な気配を手がかりに、不安と接近する危険を組み立てる短篇と考えられる。
N駅着信越線九時三十分
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- Genre Fiction
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「N駅着信越線九時三十分」は、坂井薫による短篇探偵小説です。信越線の駅と時刻を題名に据え、鉄道の移動、到着時刻、地方の駅をめぐる状況から謎を組み立てる作品と考えられます。
お金捜し
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- Genre Fiction
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平井呈一による短編探偵小説。怪奇文学・翻訳で知られる作者が、宝石賞の枠で発表した創作として、金をめぐる探索を題材にした作品である。
X橋付近
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- Genre Fiction
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高城高のデビュー作で、日本ハードボイルド小説の初期を代表する短編。戦後の焼け跡が残る街を舞台に、事件の気配を追う語りが乾いた文体で進み、都市の荒廃と孤独を刻む。
白いドレス
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- Genre Fiction
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「白いドレス」は、折口達也による短編探偵小説で、1954年度の『宝石』短篇探偵小説懸賞で佳作となった作品である。単行本・文庫への収録は確認できず、題名が示す白い衣服の視覚的な印象を手がかりに、人物の秘密や事件の痕跡をめぐる物語として記録されている。
アメリカン・スクール
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- Pure Literature
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占領期の日本で、アメリカン・スクールを見学する日本人英語教師たちのぎこちなさ、劣等感、滑稽さを描く短編小説。戦後の日米関係を背景に、言語、教育、敗戦後の意識を鋭い諷刺と不安定なユーモアで捉える。
プールサイド小景
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- Pure Literature
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「プールサイド小景」は、突然職を失った夫が子どもたちとプールで遊ぶ姿を、妻の目を通して静かに見つめる短編です。家庭のささやかな幸福が、社会的な不安や生活の変化によっていかに揺らぐかを、抑制された筆致で描きます。
高安犬物語
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- General Fiction and Popular Fiction
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「高安犬物語」は、戸川幸夫が旧制高校生時代に出会った幻の日本犬・高安犬との交流を描いた動物文学です。最後の高安犬チンと、チンを愛した人びとの姿を通して、失われゆく自然と人間の責任を静かに問いかけます。
ボロ家の春秋
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- General Fiction and Popular Fiction
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『ボロ家の春秋』は、市井の日常を舞台に、ユーモアと諷刺を交えて人間の滑稽さや弱さを描く梅崎春生の短編集。戦争体験を描いた作品群とは別の流れとして、戦後の暮らしの中にひそむ歪みとおかしみを軽やかに見せている。
お小人騒動
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- Genre Fiction
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「お小人騒動」は、柳田知怒夫が時代小説家として歩み出すきっかけになった短編です。歴史のなかの小さな騒ぎを題材に、身分や立場の違いが生む緊張、庶民のしたたかさ、時代の空気を描いた作品と考えられます。
院長日記
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- Essays, Miscellanies, and Travel Writing
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結核治療に携わった医師・島村喜久治による随筆。療養所の院長として患者と向き合う日々を通じ、医療、病、生活、希望を静かに描く。
千夜一夜
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- Essays, Miscellanies, and Travel Writing
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須田栄が新聞に長期連載したコラムをもとにした随筆。日々の世相、都市の風俗、庶民の暮らしを軽妙な筆致で描く。
蛇と鳩
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- Pure Literature
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戦後、浮浪生活から古久根恒の家に身を寄せた緒方衛司は、古久根が事業家の意向で金儲けを目的とした新興宗教を立ち上げようとしていることを知る。古久根の妻や妹を含む人間関係のもつれを通じ、信仰と打算、欲望と救いがせめぎ合う姿を描いた長編小説。
芥川龍之介
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- Pure Literature
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宇野浩二『芥川龍之介』は、同時代の友人であった作家が、芥川の生涯と人となりを情愛をこめて語った評伝です。文学史上の巨匠としてだけでなく、親しく接した一人の人間としての芥川の姿を浮かび上がらせます。
漢詩界に尽した業績
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- General Arts and Media Arts
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服部担風が近代日本の漢詩壇で果たした長年の創作・指導の業績。日本芸術院賞では、漢詩人としての活動と代表的な詩集『担風詩集』が評価対象として示されている。
花ひらくニューイングランド
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- General Arts and Media Arts
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ヴァン・ワィック・ブルックスによるアメリカ文学史研究の邦訳。1815 年から 1865 年のニューイングランド文学を扱い、石川欣一の翻訳によって日本に紹介された。
詩壇に尽した業績
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- General Arts and Media Arts
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「詩壇に尽した業績」は、三好達治が昭和詩壇に残した長年の仕事を指す受賞名です。第一詩集『測量船』以後の抒情詩、評論、翻訳を通して、近代日本語の詩の表現を広げた功績が評価されました。
万葉集私注
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- General Arts and Media Arts
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土屋文明『万葉集私注』は、歌人として万葉集に向き合い続けた著者による注釈・鑑賞の大著です。本文の読み、語義、作歌の背景をたどりながら、古代歌謡を近代短歌の感覚と結びつけて読み解きます。
封建社会の展開過程
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藤田五郎が日本近世の豪農を中心に、封建社会の経済構造とその変化を論じた経済史研究。江戸時代の農村社会から近代への移行を考えるための重要な研究である。
桂離宮
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- Publishing Culture and Book Culture
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堀口捨己が桂離宮の建築と庭園を論じ、佐藤辰三の写真と図版を添えた建築書・写真集。桂離宮を日本建築の古典であると同時に、近代建築にも通じる空間構成として読み解く。
虹のいない国
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- Publishing Culture and Book Culture
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細井輝彦が蚊の生態や防除を、少年読者にも理解できるように説いた科学読み物。病気を媒介する昆虫と人間の生活環境を結びつけ、衛生と自然観察を扱う。
世界音楽全集ピアノ編
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- Publishing Culture and Book Culture
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井口基成校訂『世界音楽全集ピアノ篇』は、バロックから近代までの主要なピアノ作品を、演奏・教育の現場で使える楽譜としてまとめたシリーズです。日本のピアノ学習者に標準的なレパートリーを届け、演奏文化の基盤を広げました。
日本政治思想史研究
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『日本政治思想史研究』は、丸山眞男が近世日本の儒教、国学、国民主義の形成を分析し、日本思想の近代化を「自然」と「作為」の対抗から読み解いた古典的著作。戦後の日本思想史研究の出発点をつくった本として読み継がれている。
生物学大系
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『生物学大系』は、戦後の生物学知識を体系的に示そうとした自然科学書の企画で、三輪知雄らの専門的な知見を背景にまとめられた。動物・植物・生理・分類などを横断し、研究者と読者の間をつなぐ基礎的なシリーズとして位置づけられる。
聊斎志異
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柴田天馬訳『聊斎志異』は、蒲松齢の中国怪異短篇を日本語で味わえるようにした翻訳です。狐、幽鬼、妖異、士人の欲望や滑稽をめぐる物語を、独特の文体とルビを交えながら、幻想と批評精神のある読み物として伝えます。
近代経済学史
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『近代経済学史』は、杉本栄一が近代経済学の諸学派を世界資本主義の歴史的展開のなかで読み解いた経済学史の著作。理論の成立、発展、消滅をたどり、それぞれの論理的な意義を見定めながら現代経済学への展望を示す。
日本倫理思想史
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和辻哲郎『日本倫理思想史』は、日本の倫理思想を神話・律令国家・武家社会・近世思想・近代の変容まで通史的に論じた大著です。日本人の共同性、国家観、人倫の観念を、歴史の具体的な展開のなかで読み解きます。
悪い仲間・陰気な愉しみ
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- Pure Literature
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「悪い仲間」「陰気な愉しみ」は、安岡章太郎の初期短編で、第29回芥川賞を受賞した二作である。幼少期からの孤立感、やましさ、病と家庭への違和を、軽妙さと自嘲を帯びた文体で描き、第三の新人を代表する作家の出発点を示した。
女郎部唄
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- Genre Fiction
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「女郎部唄」は、八坂龍一によるオール讀物新人賞受賞作です。題名からは民謡や地方の語りを思わせる響きがあり、女性たちの生活や情念を、歌の記憶と結びつけて描いた短編と考えられます。