Awarded Works
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16358 works
時禱集
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三枝浩樹の第6歌集『時禱集』は、長い時間をかけて蓄積された経験、身近な死者への思い、甲州の自然、生活の静けさを、祈りに近い調子で詠み上げる。感情をそのまま吐露するのではなく、経験に寄り添う言葉として短歌を磨き上げた歌集である。
えぴすとれー
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水原紫苑の歌集『えぴすとれー』は、存在と非在のすべてへ手紙を送るように、時空と虚実を往還する作品である。古典的な技法と奔放な想像力を響かせながら、現実の秩序をほどき、異界の美と哀感へ読者を導く。
連灯
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佐藤通雅の第11歌集『連灯』は、東日本大震災後の場所と時間を背負いながら、転覆した日常、死者の気配、生の側へ残された者の思考を詠む。灯を連ねるように、個の記憶と社会的な災厄の記憶が結び合わされていく歌集である。
散録
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外塚喬の第12歌集『散録』は、父や師の年齢を意識しながら、心のおもむくままに日々の断章を詠み留めた歌集である。生活の細部、時間の経過、記憶の揺らぎを、散らばった記録のように積み重ねていく。
ピアフは歌ふ
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伊勢方信『ピアフは歌ふ』は、日本歌人クラブ賞を受けた歌集。エディット・ピアフを思わせる表題の音楽性を帯びながら、声、記憶、人生の陰影を短歌の形式に託す作品集である。
夏の領域
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佐藤モニカ『夏の領域』は、日本歌人クラブ新人賞を受けた歌集。沖縄の風土や身体感覚を背景に、夏の光、湿度、記憶を鮮やかにとらえ、日常の中にある強い感情を短歌として結晶させる。
男歌男
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男性性や生の感触を、短歌の形式で鋭く刻む歌集。前川佐美雄賞受賞作として、現代短歌の一冊として確認できる。
水中翼船炎上中
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穂村弘の第四歌集。日常のなかに突然あらわれる違和感やユーモアを、明るさと不穏さが同居する短歌として編み上げる。
あたらしいエクスプロージョン
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終戦直後の日本で、映画人たちが邦画史上初のキスシーンを撮ろうと奔走する戯曲。フィルムもカメラも不足する時代に、GHQの思惑や映画人の情熱が交錯し、笑いを含みながら表現の始まりを描く。
バルパライソの長い坂をくだる話
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移民の記憶と越境する視点で、パラグアイ、アルゼンチン、チリ、ペルー、沖縄、父島を結びながら語られる戯曲。父の死や旅、歴史の痕跡をめぐる複数の声が、国境を越えて思考する劇作家の世界を形づくる。
薄い桃色のかたまり
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東日本大震災から数年後の帰還困難地域を舞台にした戯曲。人がいなくなった土地と戻ろうとする家族を描く。
石つぶて 警視庁 二課刑事の残したもの
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外務省機密費流用事件に挑んだ警視庁捜査二課の刑事たちを描くノンフィクション。国家のタブーに地道な裏付け捜査で迫る現場の姿を追う。
悪だくみ 「加計学園」の悲願を叶えた総理の欺瞞
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- Nonfiction and Documentary Literature
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加計学園の獣医学部新設問題をめぐり、政治、官僚、地方自治体、業界団体の利害がどう絡み合ったかを追う調査ノンフィクション。安倍政権下の権力構造と政策決定の不透明さに切り込む。
空をゆく巨人
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現代美術家・蔡國強と、福島県いわき市で桜を植え続ける志賀忠重の友情と実践を追ったノンフィクション。震災後の土地、アート、記憶、境界を越える行動が重なり、型破りな二人の長い関係から希望を描く。
告白:あるPKO隊員の死・23年目の真実
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- Nonfiction and Documentary Literature
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国連平和維持活動に参加した自衛隊員の死を、長い時間を経て追ったノンフィクション。家族、同僚、組織の証言をたどり、見過ごされてきた事実に迫る。
安楽死を遂げるまで
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安楽死を選ぶ人々とその周囲を追い、死の自己決定をめぐる現実を描いたノンフィクション。海外取材を通じて、制度、家族、医療倫理の複雑さを浮かび上がらせる。
牙:アフリカゾウの「密猟組織」を追って
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アフリカゾウの密猟と象牙取引の実態を、現地取材と国際的な取引構造の追跡から描くノンフィクション。密猟組織、日本の象牙市場、保護の矛盾をつなげて問い直す。
北朝鮮 核の資金源:「国連捜査」秘録
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国連安保理の専門家パネルで調査に携わった著者が、北朝鮮の核・ミサイル開発を支える資金の流れを追うノンフィクション。制裁逃れの実態を一次経験に基づいて描く。
超越と実存:「無常」をめぐる仏教史
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仏教の中心概念である無常を、超越と実存という視点から読み直す思想的な論考。歴史的な仏教理解と、現代を生きる人間の苦悩が交差する。
親が心を病んだとき
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きむらともお「親が心を病んだとき」は、日本児童文学者協会評論新人賞の佳作に選ばれた評論。親の精神疾患という子どもにとって切実な状況をめぐり、児童文学がどのように受け止め、語りうるのかを問う題材である。
還暦の麒麟――佐伯千秋『燃えよ黄の花』試論――
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富中佑輔「還暦の麒麟――佐伯千秋『燃えよ黄の花』試論――」は、日本児童文学者協会評論新人賞の佳作。佐伯千秋の『燃えよ黄の花』を読み直し、作品の成熟や批評的意義を論じる評論として記録されている。
なぜシャーロック・ホームズは「永遠」なのか──コンテンツツーリズム論序説
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シャーロック・ホームズが時代を超えて読み継がれ、現実の場所を訪ねる旅を生み続ける理由を、コンテンツツーリズムの視点から論じた評論。フィクションの人物と場所が読者の行動を動かす仕組みを、ホームズ受容の歴史から考察している。
意味の在処――丹下健三と日本近代
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丹下健三の建築と戦後日本の近代化を、記念性や公共空間の思想から読み解く批評。単行本化は確認できない。
開高健論~非当事者性というフロンティアを生きる
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開高健を非当事者性という視点から読み直し、戦後文学、報道、旅、政治性の距離を考える批評。単行本化は確認できない。
多様に異なる愚かさのために――「2.5次元」論
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「2.5次元」をめぐる観客性、身体、キャラクター表象を論じる批評。単行本化は確認できない。
文明開化の歌人たち―開化新題歌集を読む
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青田伸夫『文明開化の歌人たち 開化新題歌集を読む』は、日本歌人クラブ評論賞を受けた短歌評論。明治の文明開化期に生まれた新題歌を読み解き、時代の変化が短歌表現に与えた影響を検討する。
短歌結社の未来と過去にむけて
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短歌結社という制度と共同体の過去を振り返りながら、その未来のあり方を問う短歌評論。結社が作家を育て、批評や読者との関係を形づくってきた歴史を踏まえ、現代短歌における場の意味を考える。
砂いろの陽ざし
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二十首の連作として発表された短歌作品。砂の色を帯びた陽ざしのように、日常の手触りと時間の陰影を抑制された言葉で捉える。
新復興論
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福島県いわき市を拠点に、震災と原発事故後の地域、食、文化、物語を考える評論。増補版では震災後十年の思考が加えられた。
AI vs.教科書が読めない子どもたち
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- Research, Translation, and Scholarship
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新井紀子が人工知能プロジェクト「東ロボくん」の成果と限界を出発点に、AIが得意とする計算処理と苦手とする意味理解の差を解き明かす一冊。中高生の読解力調査を重ね合わせ、AI時代に人間が身につけるべき読解力と教育の課題を鋭く問い直している。