勇者は使い捨てられて (ファンタジア文庫)
A fantasy novel that builds classic sword-and-prayer motifs between lightness and restrained urgency. It refuses to settle the outlines of good and evil too quickly.
Work Information
Sword and prayer gradually shift the shape of a straightforward hero story.
Confirmed as a KADOKAWA Fantasia Bunko title through bibliographic records.
Book Information
- Publisher
- KADOKAWA
- Published
- 2025-06-20
- Pages
- 328 pages
- Language
- 日本語
- Size
- 10.5 x 1.4 x 14.8 cm
- ISBN-13
- 9784040758602
- ISBN-10
- 4040758609
- Price
- 858 JPY
- Category
- 本/コミック・ラノベ・BL/ライトノベル
“使い捨てられた”者たちへ。生きる目的は、お前が決めろ――。 異世界の征服を企む魔王軍と、地球人・異世界人連合軍の『魔王戦争』が終結してから五年。元エリート勇者の高砂峰秀は、“勇者”を必要としない平和な地球で就活に苦しんでいた。 ある日、峰秀は戦時下の上官・御子柴美玲からテロリスト化した『無貌勇者』を壊滅させる任務に就くよう勧誘される。 任地に赴く峰秀を待っていたのは、かつての戦友・阿知波典華だった。 「ボクたちを忘れた社会なんて、破壊しよう。ボクにはキミが必要だ、峰秀」 ――使い捨てられた勇者を突き動かすのは、大義に殉じた勇者を弔う復讐か、勇者が目指した平和そのものか。 第37回ファンタジア大賞《銀賞》受賞作、堂々開幕!
Reviews
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面白かった
異世界の魔王軍との戦争が、魔王討伐を目前にしての和睦によって強制的に終結させられて5年。就活に苦しむ元勇者高砂を元勇者のテロリスト集団が襲う。その集団を率いるのは、かつての戦争で同じ部隊として戦い、彼と共にたった二人だけ生き残った少女で……と始まる物語。好みか好みじゃないかで言うと悪辣が過ぎるし救いもないので好みではないのだが、戦争に魂を縛られ、勇者としてしか生きることができなくなってしまった人たちの慟哭は真に迫っていて良かった。クソみたいな現実を捨てた先で英雄になり損ね、またクソみたいな現実に戻らなくてはいけなかった絶望、それが他者によって強いられたという理不尽つきで。なんとかしようと足掻いて足掻いて、でもなんともできなくて暴力に訴えるしかないという、方法は間違っているとしか言えないのだけれども、その結論に至るまでが容易に想像できるだけに胸糞が悪い。そんな彼女と敵対することでしか気持ちを通わせることのできない主人公の、なんと不器用なことか。そんなの見せられたのに、当事者同士はスッキリしてなんかいい感じになっていて、私の!情緒は!どうしてくれるんじゃい!!!
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