Shosetsu Gendai Long-form Newcomer Award
アフターブルー
Shinonome, a new employee at C.F.C., a company of funeral professionals, is assigned to the Second Section, a specialized team dedicated to restoring badly damaged remains from accidents, crimes, and suicides. Five morticians, each carrying their own profound grief, devote themselves fully to returning the deceased to a semblance of their former appearance. Confronting death day after day, asking why lives were taken and how survivors can carry on, the team slowly discovers a faint light by which to live tomorrow.
Work Information
"No matter how hard you think, no matter how hard you search, you will never find the reason a person died."
Winner of the 19th Shosetsu Gendai Novel Newcomer Award. This debut novel, originally titled Hakumei no Sakini, was retitled After Blue for publication after revisions. A linked short story collection told from the perspectives of five morticians in the Second Section, a specialized unit that restores severely damaged remains. The characters, named after moments of shifting sky such as Ariake, Asami, Irise, Yosoi, and Shinonome, each carry their own losses as the story traces their paths toward recovery.
Review Summaries
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Readers praise the realistic depictions of body restoration and the layered structure in which each character's personal grief intersects with their work. Despite the heavy subject matter, many reviewers note a warm lingering feeling after finishing.
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While readers are initially shocked by the graphic depictions, many express admiration for the morticians and praise the delicate portrayal of the characters' inner lives. The overall reception is highly positive.
Book Information
- Publisher
- 講談社
- Published
- 2025-07-16
- Pages
- 280 pages
- Language
- 日本語
- Size
- 13.4 x 2.2 x 18.8 cm
- ISBN-13
- 9784065391587
- ISBN-10
- 406539158X
- Price
- 2255 JPY
- Category
- 本/文学・評論/文芸作品/日本文学
選考委員瞠目! 第19回小説現代長編新人賞受賞作 今村翔吾さん「執念の如き力を感じた」 塩田武士さん「朝宮さんの『業』に、私は期待している」 中島京子さん「チャレンジングな作品」 凪良ゆうさん「著者にしか書けない光と闇」 宮内悠介さん「シンプルに心を動かされた」 薬丸岳さん「一番に推した」 5人の納棺師たちは全力を尽くす。遺された人々が、最後に顔を見てお別れを言えるように。 「どんなに考えても、探しても、人が死んだ理由なんて絶対に見つからないんだよ」 納棺師、遺品整理士、生花装飾技能士……葬儀関係のプロ集団「株式会社C・F・C」。 とりわけ損傷の激しい遺体を専門に扱う「二課」は、無残な状態から生前の面影を復元するのがミッション。 事故、事件、自殺ーー二課には毎日のように遺体が運ばれてくる。入学式を明後日に控え線路に正座していた少年、ゴミ屋敷で餓死した男性、幼い我が子を残して事故に遭った母親、飛び降りる瞬間を動画配信していた少女ーー 二課の納棺師たちはその手で、失われた生前のおもかげを復元していく。 愛する人が突然この世を去った時、どうすれば立ち上がれるのか。あの人はなぜ命を絶ったのか。遺された者はどう生きればいいのか。 それぞれに「喪失」を抱えた納棺師たちもまた、明日を生きる微かな光を見出していく。
1991年神奈川県横浜市出身。初執筆の小説「薄明のさきに」(本書は単行本化に際し『アフターブルー』に改題)で第19回小説現代長編新人賞を受賞しデビュー。
Reviews
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読んでみてほしい
納棺師さん側のお仕事や 人間関係、バックグラウンドが すごく魅力的に書かれています 吸い込まれるように読みました 人生とは…と考えさせられる深いお話でしたが重くなくとても前向きになれるお話です
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家族に見守られて畳の上で穏やかに最期を迎えることが「当たり前」ではない
事件、事故に巻き込まれるとこは一定の確率で誰にでもあるし、「自死」を選ぶことも絶対ないわけではない。「飛び降り」「轢死」「首吊り」「水死」「一家心中」「熱湯風呂」「腐敗」など死とはいつも隣り合わせだ。 そして見守りがなければご遺体の損傷も激しく「誰か」が修復して納棺してくれている、という事実に気が付かされる。もちろん、納棺師たちも生身の人間であり、さまざまな過去や事情を抱えている。けれども「仕事」である以上やらなくてはならないし、やり遂げて当然でもある。葛藤、動揺、恐怖を飼いならしながら「途切れた人生を繋げる場所」として最後の最期に立派に機能していることに大きな感謝を強く感じた。
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死を整える手は、残された者の“生”を結び直す
本書は、損傷の激しい遺体を扱う納棺師たちの仕事を通じて、死の周縁で生が立ち上がる瞬間を描きます。序盤から過酷な場面が続きますが、その描写は衝撃を狙ったものではないように思います。手当の一手一手が、失われた面影を「再び顔を合わせられる形」へと近づけ、遺族の時間を結び直します。 5人の納棺師は、それぞれ記憶を縫い直す、声にならない願いを汲む、場を整えるなどの役回りを担い、過去の傷を抱えながらも、他者の“いま”に働きかけていきます。新人の東雲(しののめ)は“夜明け前”を意味します。彼が身につけていく所作は、技術の獲得を超えて、他者と共に生き直す技法のように読めます。 読み終えると、なぜ人を見送る儀式があるのか。言葉より先に身体に残ります。死を整える手が、残された者の生を支える。その静かな希望が確かに残る一冊です。東の空がわずかに明るむときのように、ページの余白から光が差し込みます。
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一気に読めます
死に関わる業界のことを知りました。 納棺師の仕事はまさに専門職と言えると思いました。 東雲くんが自分の居場所を見つけることができてホッとしました。
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人生はグラデーション。。。
納棺師たちの物語です。 それぞれに過去を抱え、悩み、支え合いながら生きていく。 生と死の本質を見た気がしました。
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流れよくあっという間に読了できました
登場人物も数多くなく納棺師という余り馴染みのない職場を軸とした物語でしたが、流れよく読みやすくあっという間に読みました。目の前に迫るようなご遺体の描写は凄いものがありました。登場人物の人生観や物語を読みすすめて行くと、人生の儚さを感じる反面、日々の暮らしや人との繋がりの大切さについて改めて実感する事ができました。はじめてKindleを使っての読書でしたが老眼の私には読みやすく今年はハマりそうです。
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ライトで読みやすい
テーマは重たいけど、読み始める前に想像していたより全然ライトだった。も
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納棺師たちの人生と仕事を感慨深く描く。一読の価値あり。
死後の葬儀前、棺に納められる遺体を整える仕事をしている納棺師たちが主人公の話です。 5話に分かれて書かれており、5人の納棺師がそれぞれの章で視点人物となり、自分の考えや背景を基に同僚や遺族と関わっていく様子が克明に描かれています。 実際の「施行」がどういうプロセスで行われていくのか、その過程が記されており、とても勉強になりました。 話にでてくる納棺師たちの中には、つらい過去を持ち、身を切られるような思いや歯痒い思いで仕事と向き合っている人もいて。 会話中心で流れていく形ですが、表現の仕方がとてもスムーズで、読みやすい。軽い感じもするけれど、肝心なことを的確に表現しているあたりが上手いな、と思いました。 ただ一つ。 本のタイトル「アフターブルー」は、読了した人にはその意味が分かりますが、読む人を惹きつける要素としては弱い気がしました(帯の説明がないと、全く想像がつかない)。 既に名前で売れている作家さんであれば本屋でも勝手に手にとってもらえるけれど、新人さんであれば、もうちょっとインパクトのあるタイトルが良かったのではないかと思います。 とはいえ、小説家として優れた才能をお持ちである作者であることは間違いなく、かなりの実力派と見ました。 今後の作品が楽しみです。