Japanese Literary Awards

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ナイン

Samurai Japan Baseball Literary Award

ナイン

Kenichi Kawakami

A novel about nine people of different ages and circumstances who gather in an amateur baseball team and find small miracles in their lives through the game. It focuses less on victory than on the strength to return to what one loves.

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Work Information

Small miracles come to a nine-person amateur baseball team.

The people who gather in the Jinruiz are those who once had to leave baseball behind. Among them are a former professional and an elderly player, and as they chase the ball, their lives begin to move again.

Book Information

Publisher
PHP研究所
Published
2009-09-01
Pages
390 pages
Language
日本語
ISBN-13
9784569772295
ISBN-10
4569772293
Price
2830 JPY
Category
本/文学・評論

本の雑誌が選ぶ2001年度ベスト1に選ばれ、坪田譲治文学賞を受賞した 『翼はいつまでも』から8年、青春小説・スポーツ小説の名手が、再び「野球」を取り上げて 直球勝負の長編小説を上梓! 今回は、20代から80代までのナインを 主人公にした草野球小説だ。 それぞれの人生を抱え、でも野球が好きでたまらない老若男女が、 ホームページの募集に応じ、草野球チーム「ジンルイズ」に集まった。 50歳を控えた元プロ野球選手もいれば、戦友のグラブを手にプレーする81歳の老人もいる。 何らかの事情で、大好きな野球から離れることになった9人。 しかし、ジンルイズでプレーすることを通じて、それぞれの人生に 「小さな奇跡」が起こり始める……。 打ち込めるものがあれば、楽しくて仕方がない何かがあれば、人生はすばらしい。 さわやかな涙と笑いのうちに、そんな作者のメッセージが聞こえる、 大人のためのファンタスティック・ストーリー。

Reviews

  • 9という数までが一つにまとまれる数

    私は本を読んで泣いたことが三度しかありません。そのうちの二冊が川上健一さんの著作。結末が想像できるように書いているのは計算なのでしょうが、やっぱりかと思いつつもラスト近くで泣かされてしまいました。 名作『翼はいつまでも』と違っていたのは、第一章が退屈だったこと。チームアナウンサー山本節雄を通して語られる人物紹介は物語に入っていけるかどうかの試金石みたいに感じられたのです。 そこさえ通り過ぎれば、第二章からは作者の思うツボでした。 人が一つにまとまれるのは九人までだと聞いたことがあります。ジンルイズの面々に感情移入しながら読めたのはその証かも。 読み進めていくうちに、試合そのものよりメンバーそれぞれの人生を応援している自分に気づかされていました。チーム最年長、堀田徳兵衛夫人の素敵なこと。ピッチャー宮脇志保と高校時代のチームメイトの絆に泣きそうになり、ガマン。そして気がつけば一番興味のなかった記録部長、鈴木誠の物語がキーになってくることが判ったころからウルウルし始めたのは、仕事で高校野球のスコアをつけていた若き日が蘇ったのかもわかりません。 ジーン・スミスのくだりが書き込み不足かなぁとも感じました。とにかく欠点のたくさんある小説です。印刷ミスも三カ所見つけてしまいました。 それでも、泣かされたのです。だから、この本は私にとってはすばらしい一冊です。

  • スポーツ小説が苦手な人にも読んでほしい!

    野球好きの9人が集まった草野球チーム「ジンルイズ」の活躍を描いたスポーツ小説。 しかし、そのメンバーは、老若男女入り混じり、最高齢は81歳。 そして、チームの方針は、勝ち負けは二の次で野球を楽しむこと。 普通のスポーツ小説ではあり得ないような設定が、この作品の魅力です。 メンバーが様々な事情を抱えながらも、野球を通じて解決への糸口を掴んでいくという展開や、ファンタジー性を持たせているところも、一般的なスポーツ小説と一線を隔しています。 登場人物が生き生きとしていて、読者も楽しく読み進めることができます。 読み進めていくうちに、「これほど一生懸命になれる何かがあったら、楽しいだろうな」と思うと同時に、勝ち負けにこだわることへの疑問も湧いてきます。 もしかしたら、スポーツ小説が好きな人には物足りないかもしれません。 却って、「スポーツ小説は苦手」という人に読んでみてほしいです。

  • 良いところもあると思いますが…

    1章を読み終えた時点で「中学生向け?読むの止めようかな」と思いました。 しかし、その後、2章、3章と面白くなっていき、「野球映画の名作”がんばれベアーズ”とファンタジーの組み合わせだ。」と思い、5章の志保と高校野球部のチームメイトのエピソードでは涙が出そうになりました。 ところが、その後のエピソードや展開は「やっぱり高校生向けだなぁ」と思わせるようなレベルの低さを感じました。 大人の野球ファンの為の作品ではないと感じました。 ごめんなさい。

  • 野球好きの読者の心をほんのり暖かくしてくれます。

    野球を題材にした作品は過去にも何作品もありますが 草野球を題材にした・・・作品となるとあまり記憶にありません。 性別、キャリア、国籍、年代、時代までも越えた9人による草野球チームのお話です。 ナインひとりひとりのストーリーが野球に絡めてとつとつとした調子で語られていきます。 ドラスティックな展開や、ドライブ感のあるストーリー展開とは違う ゆるゆる、しみじみしたテンポがこの作品の味であるように感じました。 私は戦友のグラブを持ってグラウンドへ出かけていくセカンドのストーリーが好きでした。 こういう深さの掘り下げと、こういう種類の味付けならば テレビ向きかもしれませんね。 野球好きにはオススメです。 スポーツ好きという方は文庫になってからでも読んでみて下さい。

  • スポーツ小説として読むとゆるすぎる。むしろ9人の人生劇場として読むべき

    9人の老若男女が「ジンルイズ」というチームを組んで草野球チームとして試合をする話です。試合の話というよりは9人の人生劇場という感じだろうか。元プロ野球選手だったり、戦時中に亡くなった人の思いを込めて入団してきたりと9人それぞれが過去にいろいろな思いなり負い目を持っているんだろうが、「ジンルイズ」で野球をすることで、それぞれが楽しんでいるということなんだろう。このチームは勝つことよりも楽しいと思えるプレーをすることを重要視するので、送りバントや四球を選ぶことをしなく、思い思いのプレーをしていると言った感じである。そのため、エラーも多く、6番以下はあまり機能していないような感じであっても、クリーンナップは強烈なので、12-13見たいな大味な試合になってしまうね。それぞれのナインが奇跡を起こそうとしているんだね。 感想としては、仲間同士なりライバル同士のしのぎ合いだったり、ストイックな練習みたいな描写が好きなので、スポーツものとしては結構退屈だと感じだ。9人の人生の中で共感できるものがあればいいかなと思った。9人の人生劇場という感じだろうか。

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