日本の文学賞

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星川 清司

ほしかわ せいじ

Hoshikawa Seiji

ペンネーム: 星川 清司作家・脚本家として使用した筆名。本名は「清(きよし)」と報じられることがある。

プロフィール

性別
男性
生誕
1921-10-27 (東京市下谷区(現・東京都台東区))
死没
2008-07-25 86歳
国籍
日本
言語
日本語
居住地歴
浅草(幼少期) → 下谷(現・東京都台東区) → 京都市(大映京都撮影所所属時)

経歴

職業
小説家, 脚本家
活動期間
1951年〜2008年
所属
東宝, 松竹(大船撮影所での招待), 大映, 日活
影響を受けた人物
小津安二郎

学歴

旧制山形高等学校
期間: 在籍 — 中退
国: 日本
途中退学(旧制山形高校)。

受賞歴

直木三十五賞(第102回)
1989
対象作品: 小伝抄
部門: 第102回(1989年下半期)
主催: 直木賞選考委員会
結果: 受賞
芸術祭(優秀賞)
1970
対象作品: テレビドラマ『わが父北斎』
部門: テレビドラマ
主催: 文化庁(芸術祭)/毎日放送(制作)
結果: 受賞(優秀賞)
イタリア賞(グランプリ)
1970
対象作品: テレビドラマ『わが父北斎』
部門: テレビドラマ
主催: イタリア賞(放送祭の国際部門)
結果: グランプリ受賞

受賞・候補エディション

直木三十五賞 1回登壇
  1. 受賞作: 小伝抄

    『小伝抄』は、星川清司による受賞作で、題名が示す人物・場所・出来事を手がかりに、人間の選択や時代の空気を描く作品である。物語性のある作品では登場人物の関係と転機を、評論・ノンフィクションでは対象への観察と論点の積み重ねを軸に読ませる。

    『小伝抄』は、受賞時代の問題意識と著者の視線が交差する一作である。

    時代と個人記憶社会人間関係

作品

代表作

小伝抄

1990年 小説(歴史・人物小伝)

処女作にして直木三十五賞受賞作。歴史的人物や江戸期の風俗を題材にした短めの人物小伝を集めた作品。

歴史人物評伝江戸

おかめひよっとこ

1990年 小説

初期の小説の一つ。江戸好みの題材や人物描写が見られる。

江戸文化人間模様

夢小袖

1991年 小説

和風の情緒を織り込んだ短編・中編の集成。

夢想伝統美

櫓の正夢 - 鶴屋南北 闇狂言

1993年 歴史劇・ノンフィクション風

鶴屋南北など古典戯曲や江戸演劇を題材にした作品。歴史的資料に基づく描写が特徴。

古典演劇江戸文化

利休

1994年 歴史小説

千利休を題材にした評伝的な歴史小説。

茶の湯美意識権力と芸術

今戸橋晩景

1995年 小説(歴史・随筆風)

江戸の橋や風景を手がかりに当時の人間模様を描く作品。

風景描写江戸の日常

小村雪岱

1996年 評伝・美術書風

画家・挿絵画家の小村雪岱についてまとめた評伝的著作。

美術芸術家評伝

江戸よいとこ

1997年 随筆・紀行風

江戸(東京)の魅力や歴史的エピソードを綴った短めの随筆集。

地域文化歴史散歩

大映京都撮影所カツドウヤ繁昌記

1997年 回想録・映画史

大映京都撮影所での経験を中心に映画界の裏話や回顧をまとめた著作。

映画史回顧録

入相の鐘

1998年 小説

晩年の作品群の一つで、歴史的情緒と人間描写が融合する短編的作品。

晩年風景人情

あぶり繪

2002年 随筆・回想

自身の映画・文学体験を中心に綴った随想集。

回想映画と文学

眠狂四郎(シリーズ脚本担当・第1作〜第7作)

映画脚本

大映京都撮影所で手がけた時代劇シリーズの脚本群。市川雷蔵主演作の脚本を第1作から第7作まで担当。

時代劇武士の生き様

無宿者(映画脚本)

1964年 映画脚本

1964年の映画『無宿者』の脚本。

映画脚本時代劇的要素

大殺陣 雄呂血(映画脚本)

1966年 映画脚本

1966年公開の映画に関わる脚本作品。

アクション時代劇

海はふりむかない(映画脚本)

1969年 映画脚本

1969年の映画『海はふりむかない』の脚本。

映画脚本人間ドラマ

全著作

  • 小伝抄(文藝春秋、1990年)
  • おかめひよっとこ(文藝春秋、1990年)
  • 夢小袖(文藝春秋、1991年)
  • 櫓の正夢 - 鶴屋南北 闇狂言(中央公論社、1993年)
  • 利休(文藝春秋、1994年)
  • 今戸橋晩景(文藝春秋、1995年)
  • 小村雪岱(平凡社、1996年)
  • 江戸よいとこ(平凡社、1997年)
  • 大映京都撮影所カツドウヤ繁昌記(日本経済新聞社、1997年)
  • 入相の鐘(文藝春秋、1998年)
  • あぶり繪(日本経済新聞社、2002年)
  • 無宿者(映画脚本、1964年)
  • 大殺陣 雄呂血(映画脚本、1966年)
  • 海はふりむかない(映画脚本、1969年)

翻案

  • 眠狂四郎(映画シリーズ) — 星川は第1作から第7作まで脚本を担当
  • テレビドラマ『わが父北斎』(毎日放送制作) — 芸術祭優秀賞・イタリア賞グランプリ受賞

作風・主題

文体
歴史的叙述を重視する古典的な文体脚本家としての簡潔で視覚的な描写
頻出モチーフ
江戸の風俗・人情武士や職人の生き方美術・芸術家の描写

健康

  • 病弱(若年期)
    幼少期〜青年期
    若い頃に病気がちであったため体力を要する監督よりも脚本家を志すきっかけになったとされる。

評価・遺産

映画脚本家としてのキャリア(特に大映京都での仕事と『眠狂四郎』シリーズ)と、晩年に直木賞を受賞した小説家としての業績で知られる。映画と文学の双方で遺した作品群と回顧録的著作が評価されている。

資料所蔵先

  • 国立国会図書館(所蔵資料あり)

大衆文化への影響

  • 眠狂四郎映画シリーズ(時代劇の定番として)
  • 直木賞受賞による晩年の文学的再評価

引用

  • 雷蔵と提携したことで大映京都撮影所では厚遇を受けることができた。
    出典: 回顧/ウィキペディア(記事要約)
  • 寅年生まれは運が強い。
    出典: 本人の談話(生年公表に関する理由として)

豆知識

  • 生前は生年を1926年と公表していたが、死後に実際は1921年生まれであることが明らかになった。
  • 直木三十五賞の受賞は当時の最年長記録(68歳2ヶ月)として注目された(公表年による表記差異あり)。
  • 浅草の映画館に通った幼少期の経験が映画界志望の原点となった。
  • 旧制山形高等学校を中退している。
  • 大映京都撮影所で市川雷蔵・三隅研次と繰り返し組んだ。