日本の文学賞

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見沢 知廉

みさわ ちれん

Misawa Chiren

別名: 高橋哲夫 / 高橋哲央 / 平井(旧姓) / 清水浩司(偽名)
ペンネーム: 清水浩司服役中に使用した偽名・寄稿名

プロフィール

性別
男性
生誕
1959-08-23 (東京都文京区千駄木)
死没
2005-09-07 (神奈川県横浜市戸塚区) 46歳
国籍
日本
言語
日本語
居住地歴
東京都文京区千駄木(出生) → 神奈川県横浜市戸塚区(晩年)

経歴

職業
作家, 政治活動家
活動期間
1995年〜2005年
所属
共産主義者同盟戦旗派(戦旗派), 日本学生同盟, 一水会, 統一戦線義勇軍
所属団体
戦旗派(共産主義者同盟戦旗派), 日本学生同盟, 一水会, 統一戦線義勇軍
影響を受けた人物
フョードル・ドストエフスキー, アドルフ・ヒトラー, 三島由紀夫
ノミネート
三島由紀夫賞候補(『調律の帝国』)

学歴

早稲田中学校・高等学校
期間: 入学 - 退学(後に定時制高校へ編入し卒業)
国: 日本
中学・高校時代に非行や退学処分を経験
中央大学
法学部(二部)
期間: 入学 - 中退(二部中退)
国: 日本
二部に在籍したが除籍・中退
慶應義塾大学(通信教育課程)
文学部(通信)
期間: 入学(在学中に体調不良等あり)
国: 日本
通信教育課程に入学して勉学し直したが心身の不調があった

受賞歴

新日本文学賞 佳作
1995
対象作品: 天皇ごっこ
主催: 新日本文学賞
結果: 佳作

受賞・候補エディション

三島由紀夫賞 1回登壇
  1. 受賞作: 調律の帝国

    『調律の帝国』は、三沢知廉の同時代文学の実験性や達成を評価する賞で候補となった作品です。題名が示すモチーフを軸に、人物の行動や時代の空気を通して主題を立ち上げる作品として読めます。

    『調律の帝国』は、受賞時の評価対象となった主題を読者に印象づける作品です。

    受賞作人物描写時代性

作品

代表作

天皇ごっこ

1995年 小説

獄中で執筆された作品で、天皇制や権力をめぐる挑発的なテーマを扱う小説。発売後に注目を集めた。

権力批判アイデンティティ獄中体験

囚人狂時代

1996年 回想録/獄中手記

獄中手記として出版された回想録。服役中の体験や母子関係、獄中での人間模様を描き、8万5千部を売り上げた。

獄中生活家族犯罪と贖罪

調律の帝国

1997年 小説

政治的・思想的色彩の強い長編的作品。三島由紀夫賞の候補に挙がったが受賞はならなかった。

政治思想暴力国家と個人

獄の息子は発狂寸前

1997年 エッセイ/回想録

獄中での視点を母との関係などを交えて綴ったエッセイ的作品。後に改題・再刊もされている。

家族精神の限界社会の周縁

日本を撃て

2000年 評論/政治随筆

政治的・挑発的な主題を扱った評論集。活動的な主張や思想を前面に出した一冊。

国家観攻撃的言説民族主義

蒼白の馬上

2001年 小説/回想

粛清事件の総括を意図して書き始めた作品だが、事件の再現に精神的な苦痛を伴い中断した経緯があるとされる。

粛清事件暴力の記憶罪と文学

全著作

  • 天皇ごっこ
  • 囚人狂時代
  • 獄の息子は発狂寸前
  • 母と息子の囚人狂時代(改題)
  • 調律の帝国
  • 日本を撃て
  • 蒼白の馬上
  • 極悪シリーズ
  • テロならできるぜ 銭湯は怖いよの子供達
  • ライト・イズ・ライト
  • 七号病室
  • 愛情省
  • 背徳の方程式 MとSの磁力

作風・主題

文体
獄中手記的な直截的語り口挑発的で過激な表現自伝的要素を含むモノローグ
頻出モチーフ
暴力と贖罪孤立と隔離母子関係国家と個人の衝突

健康

  • 脳梗塞
    1998(講演中に発症)
    講演会中に倒れ入院。以後、心身の不調が続いた。
  • うつ状態・抗うつ薬の濫用
    1990年代後半 - 2000年代初頭
    薬物の濫用や不摂生により仕事のキャンセルや締切遅延が相次いだ。
  • 自殺未遂・自殺
    2004 - 2005
    2004年に自殺未遂、2005年に自宅から飛び降り自殺を図り死亡。

評価・遺産

獄中体験を原点にした過激な作風と政治活動で賛否を呼んだ作家・活動家。文学的評価と同時に暴力や犯罪歴に対する批判も根強い。獄中手記は広く読まれ、社会的議論を引き起こした。

資料所蔵先

  • 国立国会図書館(所蔵資料・典拠データあり)
  • VIAF(識別子あり)
  • ISNI(識別子あり)

大衆文化への影響

  • 見沢知廉を題材にした映画や追悼公演が企画・実施された記録がある(作品名・詳細は資料により異なる)

引用

  • 僕も人を殺しましたが…
    出典: 講演での発言(晩年の講演記録より)
  • 我々も殴って追放ぐらいにかんがえていたのが、運の悪さや勢いで仕方なくそうなった
    出典: 晩年の日記(事件に関する回想)

豆知識

  • 千葉刑務所の懲罰房に最長で約3000日服役し、その期間に執筆活動を行った。
  • 『囚人狂時代』は約8万5千部を売り上げたとされる。
  • 『調律の帝国』で三島由紀夫賞候補となったが落選。
  • 2004年に一度自殺を図り、小指を切断するなどの重傷を負った記録がある。
  • 2005年に横浜市戸塚区の自宅マンションから飛び降り自殺で死亡。享年46。