日本の文学賞

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島 比呂志

しま ひろし

Shima Hiroshi

別名: 岸上薫
ペンネーム: 島 比呂志筆名

プロフィール

性別
男性
生誕
1918-07-23 (香川県観音寺市)
死没
2003-03-22 84歳
国籍
日本
言語
日本語
居住地歴
香川県観音寺市 → 国立療養所大島青松園 → 国立療養所星塚敬愛園 → 東京(助教授として勤務)

経歴

職業
小説家, 獣医, 教員
活動期間
1940年〜2003年
所属
雑誌『火山地帯』主宰, 東京高等農林学校(助教授)
影響を受けた人物
北條民雄, 荒川巌

学歴

香川県立観音寺第一高等学校(旧制三豊中学校)
国: 日本
東京高等農林学校(現 東京農工大学)
獣医学科
卒業年: 1940
国: 日本

受賞・候補エディション

南日本文学賞 1回登壇
  1. 受賞作: 海の砂

    『海の砂』は、島尾敏雄による小説。受賞対象として記録される作品で、刊行情報と作品内容を確認できる範囲で整理した。

    海の砂は、島尾敏雄の仕事を示す受賞作。

    受賞作小説

作品

代表作

生きてあれば

1957年 小説・短編集

1957年講談社刊。初期の作品集で、療養所生活や差別、戦争の影響を題材にした短編を含む。

ハンセン病療養所生活差別戦後

奇妙な国

1980年 小説(風刺)

療養所を小さな国になぞらえて、その独特で奇妙な様態を風刺した作品。隔離政策や国家的な抑圧を批判する視点を含む。

隔離政策風刺国家と個人

片居からの解放 ハンセン病療養所からのメッセージ

1985年 エッセイ・自伝的随筆

自叙伝的エッセイ集。『らい』という呼称にあえて向き合い、プロミンによる治療と予防法をめぐる問題、患者の人権について論じる。

人権ハンセン病医療と法

海の沙

1986年 小説

戦時中の飢餓や戦後の文学熱、プロミン治療、らい予防法改正反対運動などの時代背景の中で描かれる、同志として生きる人々の物語。

戦争療養所社会運動

来者の声 続・ハンセン病療養所からのメッセージ

1988年 エッセイ・評論

療養所からのメッセージを継ぐ随筆集。患者の声や社会への訴えを中心にまとめられている。

患者の声社会批評療養所

らい予防法の改正を

1991年 評論・パンフレット

『らい予防法』の問題点を指摘し、改正を訴える論考。法的・社会的観点から患者の権利回復を主張している。

法改正人権公権力の責任

「らい予防法」と患者の人権

1993年 評論

らい予防法の歴史的・人権的問題を整理し、患者の権利回復の必要性を訴える著作。

人権歴史検証医療と法

生存宣言

1996年 小説・随筆

療養所内での匿名生活から実名を取り戻して生き返るまでを描く作品群。テレビ出演や再会を通じて自己を取り戻す主題がある。

アイデンティティ再生療養所生活

国の責任 今なお、生きつづけるらい予防法

1998年 共著・評論

篠原睦治らと共著。国の責任とらい予防法の問題を問い続ける論考で、被害救済や法的責任を問う内容を含む。

国家責任らい予防法被害救済

ハンセン病療養所から50年目の社会へ

2001年 ドキュメンタリー・記録

写真(矢辺拓郎)を併載した記録的著作。療養所経験の記録と社会への提言をまとめている。

記録社会復帰療養所の歴史

全著作

  • 生きてあれば (1957) 講談社
  • 奇妙な国 (1980) 新教出版社
  • 片居からの解放 ハンセン病療養所からのメッセージ (1985) 社会評論社
  • 海の沙 (1986) 明石書店
  • 来者の声 続・ハンセン病療養所からのメッセージ (1988) 社会評論社
  • らい予防法の改正を (1991) 岩波ブックレット
  • 「らい予防法」と患者の人権 (1993) 社会評論社
  • 生存宣言 (1996) 社会評論社
  • 国の責任 今なお、生きつづけるらい予防法 (1998) 共著 社会評論社
  • ハンセン病療養所から50年目の社会へ (2001) 解放出版社

作風・主題

文体
モダニズム的手法を取り入れた文体風刺的表現と社会批評の併用叙情性と直截な批判の同居
頻出モチーフ
療養所・隔離差別と社会的排除戦争と孤立日常の中の悲喜猫や身近な小物を通した象徴

健康

  • ハンセン病
    1947-1999(1947年発病、1999年に社会復帰)
    療養所での生活が創作の中心テーマとなり、人権活動やらい予防法改正運動に繋がった。
  • 多臓器不全(死因)
    2003-03-22
    2003年3月22日に多臓器不全で逝去(享年84)。

評価・遺産

島比呂志はハンセン病療養所での経験を基に、多様な手法で小説とエッセイを執筆し、療養所文学と患者の人権を訴える重要な声となった。らい予防法の問題を問い続け、社会復帰や被害救済の議論に影響を与えた。

資料所蔵先

  • 国立国会図書館所蔵資料
  • フランス国立図書館(BnF)所蔵データ

引用

  • 島比呂志は、さまざまな手法によって小説をつむぎ出す人である。その多彩な技法を駆使する作者の力量を認めざるを得ない。
    出典: ハンセン病文学全集 小説3(編集・批評:大岡信ほか、批評:加賀乙彦) (2002年)

豆知識

  • 本名は岸上薫(きしうえ かおる)。
  • 1947年6月にハンセン病を発病し、大島青松園、星塚敬愛園などの国立療養所に入所した。
  • 東京高等農林学校(現・東京農工大学)獣医学科を1940年に卒業し、助教授を務めた経歴がある。
  • 1958年から同人雑誌『火山地帯』を主宰した。
  • 1999年6月20日に社会復帰した記録がある。
  • 2003年3月22日に多臓器不全で逝去(84歳)。