日本の文学賞

← ホームに戻る

橘 外男

たちばな そとお

Tachibana Sotoo

プロフィール

性別
男性
生誕
1894-10-10 (石川県金沢市)
死没
1959-07-06 64歳
国籍
日本
言語
日本語
宗教
キリスト教的影響
居住地歴
石川県金沢市 → 熊本県(育ち) → 群馬県高崎市 → 北海道札幌市 → 満洲(新京/長春) → 東京都(帰国後)

経歴

職業
小説家, 作家
活動期間
1922年〜1959年
所属
北海道鉄道管理局(札幌), 貿易会社勤務, 医療機器店勤務, 満洲書籍配給株式会社, 満洲映画協会, 春秋社(雑誌・出版社)

学歴

旧制高崎中学校
期間: 在籍期間不明(退学)
国: 日本
若年期に旧制中学を数度退学となっている。

受賞歴

文藝春秋実話小説懸賞入選
1936
対象作品: 酒場ルーレット紛擾記
主催: 文藝春秋
結果: 入選
直木賞
1938
対象作品: ナリン殿下への回想
主催: 直木賞選考委員会(文藝春秋)
結果: 受賞

受賞・候補エディション

直木三十五賞 1回登壇
  1. 受賞作: ナリン殿下への回想

    『ナリン殿下への回想』は橘外男による作品で、1938年のnaoki-sanjugo-awardで受賞対象となった。作品名と著者名を基準に公開資料を確認し、単独の単行本・文庫・短編集として識別できる刊行情報が確認できない場合は、掲載誌や雑誌号の識別子を用いずに扱う。

    『ナリン殿下への回想』は、橘外男の受賞対象作として記録される作品です。

    受賞作近現代文学作品単位の刊行確認

作品

代表作

太陽の沈みゆく時

1922年 小説

妹の死去を契機に執筆された初期作品。キリスト教的影響や宗教的主題が見られる。

喪失と再生宗教的モチーフ若者の挫折

酒場ルーレット紛擾記

1936年 実話風小説

『文藝春秋』の懸賞募集に入選した短編・中篇系の作品。酒場や夜の世界を描き、作家として世に出るきっかけとなった。

夜の風俗罪と救済人間の弱さ

ナリン殿下への回想

1938年 回想小説

第7回直木賞受賞作。回想的な語り口を通じて人物や時代を描く。

回想・追憶人物礼賛時代描写

私は前科者である

1955年 自伝的随筆

業務上横領罪で実刑判決を受け札幌監獄で服役した自身の経験を基にした自伝的記述。〈前科〉としての体験が主題となる。

犯罪と贖罪監獄体験回想録

全著作

  • 太陽の沈みゆく時
  • 主よ御許に近づかん
  • 艶魔地獄 一名或る死刑囚のグリンプス
  • 地に残る影
  • 酒場ルーレット紛擾記
  • 米西戦争の蔭に
  • ナリン殿下への回想
  • 祖国を脱れて
  • 妖花イレーネ
  • 怪人シプリアノ
  • 泥寧
  • ウニデス潮流の彼方
  • 陰獣トリステサ
  • コンスタンチノープル
  • 私は前科者である

作風・主題

文体
饒舌体(饒舌的な語り)実話的・回想的手法怪奇幻想的描写ユーモアを含む語り口
頻出モチーフ
怪談・怪奇満洲(満洲物)監獄・前科者体験宗教的モチーフ(キリスト教的影響)人間と獣の混交的描写

評価・遺産

橘外男は戦前から戦後にかけて活動した作家で、饒舌体と呼ばれる独特の文体や満洲を舞台にした『満洲物』、怪奇小説・実話風作品で知られる。第7回直木賞受賞など評価され、満洲期の記述は資料的価値も高いとされる。

資料所蔵先

  • 国立国会図書館 蔵書
  • 青空文庫 作家別作品リスト
  • VIAF / ISNI 等の典拠レコード

引用

  • キチガイオトコなんて読むやつの方がよっぽど気違い男だ
    出典: 乾信一郎『「新青年」の頃』解説(回想) (1991年)
  • 私は前科者である
    出典: 橘外男『私は前科者である』 (1955年)

豆知識

  • 若年期に旧制中学を数度退学となっている。
  • 北海道鉄道管理局勤務時に業務上横領罪で実刑判決を受け、札幌監獄で服役した経験がある。
  • 1936年に『文藝春秋』の懸賞入選を機に作家として注目されるようになった。
  • 第7回直木賞(1938年)受賞者である。
  • 満洲(新京=長春)での経験を基にした『満洲物』で知られる。