日本の文学賞

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サントリーミステリー大賞 さんとりーみすてりーたいしょう

第10回(1992年)

ミステリー新人賞

受賞者

4名
花木深 大賞・読者賞

十五年を隔てて起きた、細部までよく似た二つの誘拐事件をめぐるミステリー。過去の事件の影が現在に差し込み、真相の探索に叙情的な余韻が重なる。

繰り返される誘拐事件の謎が、過去に置き去りにされた感情を呼び戻す。

299ページ
誘拐事件過去と現在記憶叙情ミステリー
わが愛しのワトスン

シャーロック・ホームズ自身が記す最後の事件簿という趣向のミステリー。語り手の意外な告白から、ホームズ神話への大胆な読み替えが始まる。

ホームズが自分の正体を語り始めるとき、名探偵の物語は別の顔を見せる。

248ページ
ホームズ・パスティーシュ性別の反転最後の事件古典ミステリーへの応答
山卓雄 佳作賞
天明殺人草紙―源内狂乱

天明期の江戸と平賀源内をめぐる歴史ミステリー。狂気、発明、事件の気配を重ね、江戸文化の明るさと暗さを推理小説の形で描く作品として位置づけられる。

源内の影が揺れる江戸で、歴史と事件が妖しく結びつく。

江戸時代平賀源内歴史ミステリー狂気
舞岡淳 佳作賞
バブル

バブル期の空気を背景にしたミステリーとして読める佳作受賞作。膨張する欲望、金銭感覚、崩れやすい人間関係を題名が端的に示している。

膨らみ続ける時代の熱が、事件と人間関係を危うく揺らす。

バブル経済欲望社会風俗ミステリー