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7455 件の新刊
天象の檻
葉月十夏, 長乃
神人が支配する十二の地域から隔絶された山の集落で暮らす少女シャサは、襲撃で仲間を失う。少年ナギとともに仲間を探す旅に出た彼女は、世界の危機と神人の真実に触れていく。
オーラリメイカー
春暮 康一, rias
第7回ハヤカワSFコンテスト優秀賞受賞作。遠未来の銀河辺境を舞台に、知性の本質を問い直す宇宙ハードSFで、後に「虹色の蛇」を加えた完全版も刊行された。
虹いろ図書館のへびおとこ (5分シリーズ+)
櫻井とりお
いじめをきっかけに学校へ行けなくなった小学六年生のほのかが、古い図書館で不思議な司書や少年、本と出会い、少しずつ世界を動かしていく物語。受賞作「へびおとこ」を大幅改稿し『虹いろ図書館のへびおとこ』として書籍化された。
Catfishing on Catnet
Naomi Kritzer
近未来のオンラインコミュニティCatNetを舞台に、家族から逃れてきた少女Stephと、サイトを支える自律AI CheshireCatのつながりを描くYAサスペンス。監視や匿名性、居場所のなさといった不安を、友情とユーモアを交えて読みやすくまとめている。
改良
遠野遥
女になりたいのではない、「私」でありたい ゆるやかな絶望を生きる男が唯一求めたのは、 美しくなることだった 選考委員・磯﨑憲一郎、斎藤美奈子、村田沙耶香、困惑、そして驚愕。 物議を醸すニヒリズムの極北、28歳の新たなる才能。第56回文藝賞受賞作。 メイクやコーディネイト、女性らしい仕草の研究……。 美しくなるために日々努力する大学生の私は、コールセンターのバイトで稼いだ金を、美容とデリヘルに費やしていた。 やがて私は他人に自分の女装した姿を見て欲しいと思うようになる。 美しさを他人に認められたい――唯一抱いたその望みが、性をめぐる理不尽な暴力とともに、絶望の頂へと私を導いてゆく。 まるで都市開発プロジェクトのような、無愛想で冷徹な語り口。在り来りの現代小説ではない。 ――磯﨑憲一郎 女性に親和性の高い感覚を、男性主人公を通して描ききった。「性の多様性」では表現しきれぬ、屈折を抱え込んだ問題提起作。 ――斎藤美奈子 「美しさ」への無感情な執着とでもいうような、奇妙な拘りの面白さ。 ――村田沙耶香
かか
宇佐見りん
第33回三島由紀夫賞、第56回文藝賞受賞作 三島賞を史上最年少となる21歳で受賞! 人間の気分、気持ちが恐ろしいほど正確に文章化されている。そしてそれが何度も人間存在そのものに迫って胸を衝かれる。 ――町田康 この作者は、書くことの呪いにかかっている。それは、信頼できる、「作家」としての呪いだ。 ――村田沙耶香 文体とテーマの見事な一致。この作家の将来には、大きな期待しかない。 ――中村文則 子どもの頃に吐くほど泣いた、あの日の記憶が息を吹き返した。味や匂いのする文章だった。 ――藤崎彩織(ミュージシャン、作家) 生温かい言葉で綴られる愛されなかった記憶の毒々しさが胸を締めつける。 ――宇垣美里(フリーアナウンサー) 『かか』を読んだとき、私は宇佐見さんが好きだという中上健次の『一九歳の地図』を思い浮かべた。どちらもこの世界には絶対に屈しないという十九歳の叫びだ。 ――高橋源一郎 * うーちゃん、19歳。 母(かか)も自分も、もう抱えきれん。 痛みと切なさを描く20歳の才器、第56回文藝賞受賞のデビュー作。 19歳の浪人生うーちゃんは、大好きな母親=かかのことで切実に悩んでいる。かかは離婚を機に徐々に心を病み、酒を飲んでは暴れることを繰り返すようになった。鍵をかけたちいさなSNSの空間だけが、うーちゃんの心をなぐさめる。 脆い母、身勝手な父、女性に生まれたこと、血縁で繋がる家族という単位……自分を縛るすべてが恨めしく、縛られる自分が何より歯がゆいうーちゃん。彼女はある無謀な祈りを抱え、熊野へと旅立つ――。 未開の感性が生み出す、勢いと魅力溢れる語り。 痛切な愛と自立を描き切った、20歳のデビュー小説。