歌集 憂春 角川短歌叢書
小島 ゆかり
『憂春』は、小島ゆかりの歌集である。憂いの中に生の謎を見出す感覚を核に、季節、身体、心の揺れを細やかに詠む。静かな抒情の中に、読者の心へ迫る緊張がある。
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小島 ゆかり
『憂春』は、小島ゆかりの歌集である。憂いの中に生の謎を見出す感覚を核に、季節、身体、心の揺れを細やかに詠む。静かな抒情の中に、読者の心へ迫る緊張がある。
藤原 章生
アフリカ特派員として取材を重ねた著者が、紛争、貧困、差別のただ中で生きる人々の言葉と沈黙をすくい上げるノンフィクション。応募時の題名「遠い地平」は、刊行時に『絵はがきにされた少年』へ改題された。
伊達 得夫
『詩人たち ユリイカ抄』は、書肆ユリイカを率いた伊達得夫の遺稿集で、戦後詩壇の人間関係と出版の現場を伝える記録文学として読まれる。詩人を世に送り出した編集者の視点から、戦後文学史の空白を埋める証言を含む一冊である。
あせごのまん, 矢吹 申彦
古い家屋での奇妙な体験を発端に、グロテスクで不条理な世界へ引き込まれる短編ホラー集。表題作は現実の手触りを保ちながら、理屈では割り切れない違和感を増幅させていく。
松野 秋鳴, 超肉
投稿時題名「自己中戦艦2年3組」は、刊行時に『青葉くんとウチュウ・ジン』へ改題された。放課後の教室にいた高校生たちは突然、星の海へ投げ出され、謎の声から白い巨竜退治を命じられる。校内漫才のような軽口と宇宙規模の危機がぶつかる学園SFコメディ。
本田 由紀
学歴や標準的な努力だけでは測れない能力が重視される社会を、「ハイパー・メリトクラシー」として分析する社会学書。教育、労働、ジェンダーを横断して、日本社会の能力観の変化を論じる。
朽木 祥, 山内 ふじ江
『かはたれ 散在ガ池の河童猫』は、ひとり残された子どもの河童が猫の姿で人間の世界へ送り出され、少女や犬との関わりを通じて孤独、家族、友情を知っていく児童文学です。鎌倉周辺の自然と河童伝承を背景に、妖怪を身近な存在として生き生きと描きます。
アヴラム・デイヴィッドスン, 殊能 将之
『最後のクラス写真』は、異様な状況の教室に立ち続ける教師を描く短編。ホラーの設定を使いながら、教育、責任、失われた子どもたちへの愛情を痛切に浮かび上がらせる。