受賞作品新刊
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7455 件の新刊
機雷 (講談社文庫 み 17-1)
光岡 明
海軍兵学校出身の梶井中尉が、前線への夢を断たれて海防艦から機雷敷設艦へ、さらに掃海の任務へと移されていく戦争小説。敵を待つだけの兵器に自分の運命を重ねる男を通して、敗戦前後の海と、戦争の終わった後にも続く「戦い」を描く。
Voyage from Yesteryear
英語版
地球から離れた植民惑星で育った人々と、後から到着した地球勢力の価値観が衝突するSF。管理と権威に頼らない社会像を、異文化接触の緊張の中で描く。
The Harpole Report
J. L. Carr
『The Night the Gods Smiled』は、トロントの警部チャーリー・ソルターを初めて登場させるエリック・ライトのミステリーである。都市の日常と警察小説の手触りを重ね、派手な事件性よりも人物の観察と捜査の積み重ねで読ませる。
肩書きのない名刺 (中公文庫 M 239)
三國 一朗
放送人として長く現場に立った三國一朗が、日々の出会い、仕事、ものの見方を軽やかにつづるエッセイ集。肩書きよりも人柄や経験の手触りを重んじ、昭和の生活感覚とメディアの空気を身近な文章で伝える。
花狩人 (ハヤカワ文庫 JA 186)
野阿 梓
惑星みどりを舞台に、花のような頭部を持つ草人たちの社会と、弟の死の真相を追うGメンの視点を重ねる。耽美な文体と濃密なイメージが際立つ、野阿梓の第一作品集。
洟をたらした神 (文春文庫 よ 3-1)
吉野 せい
阿武隈山麓の厳しい自然と貧しさの中で生きた農婦の記憶を、土の匂いを帯びた言葉で描く作品集。七十代で書き始めた吉野せいの文学が、強い生活の実感を放つ。
赤い猫 (講談社文庫 に 2-10)
仁木 悦子
富豪の老婦人の家に住み込みで雇われた沼手多佳子が、思いがけず遺産を受け継いだことから、幼い日に母を奪った事件の真相へ近づいていく短編ミステリー。老婦人の鋭い推理と、多佳子の過去に沈む痛みが結びつき、謎解きの鮮やかさと人情味を併せ持つ作品である。