日本の文学賞

受賞作品一覧

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16344 件の受賞作品

飛族

村田喜代子 むらた きよこ
文学賞: 谷崎潤一郎賞
カテゴリー
純文学
受賞対象
プロ
選考方式
推薦

朝鮮との国境近くにある養生島で、九十代と八十代の老女が島を離れず暮らしている。過疎、海難の記憶、異国船への不安、気候の変化を背景に、海のそばで生きることの強さと孤独を描く長編小説。

主題 離島老い海女国境土地への執着
212ページ

ひよこ太陽

田中慎弥 たなか しんや
文学賞: 泉鏡花文学賞
カテゴリー
純文学
受賞対象
プロ
選考方式
公募

『ひよこ太陽』は、書けない日々を送る作家の「私」を中心に、妄想、希死念慮、人探しの依頼が絡み合う連作小説集。虚実の境目に立つ語り手の危うい日常を、田中慎弥らしい粘り強い視線で描く。

主題 私小説作家の停滞妄想希死念慮虚実のあわい
153ページ

鶴見俊輔伝

黒川創 くろかわ そう
文学賞: 大佛次郎賞
カテゴリー
文学総合・文芸総合
受賞対象
プロ
選考方式
公募・推薦

思想家・鶴見俊輔の九十三年の歩みを、幼少期から晩年までたどる本格評伝。家族、留学、戦争、思想の科学、ベ平連などを通じて、戦後日本思想の輪郭を描く。

主題 評伝戦後思想鶴見俊輔知識人史
568ページ

パンと野いちご:戦火のセルビア、食物の記憶

山崎佳代子 やまざき かよこ
文学賞: 紫式部文学賞
カテゴリー
文学総合・文芸総合
受賞対象
プロ
選考方式
公募

セルビアに暮らす著者が、戦争と難民化の記憶を食卓から聞き書きした記録文学。料理やレシピを入口に、個人の生の記憶とバルカンの歴史が重ねられる。

主題 セルビア戦争記憶食文化聞き書き
320ページ

古本屋散策

小田光雄 おだ みつお
カテゴリー
文学総合・文芸総合
受賞対象
プロ
選考方式
推薦

現代社会や人間心理を鋭く観察し、言葉と認識のずれを掘り下げる作品。読み手に既成の見方を問い直させる批評性を備えている。

主題 受賞作人間関係記憶社会葛藤
259ページ

小林秀雄 美しい花

若松英輔 わかまつ えいすけ
文学賞: 蓮如賞
カテゴリー
文学総合・文芸総合
受賞対象
プロ
選考方式
公募

若松英輔が小林秀雄の全仕事を、美をめぐる思索の歩みとして読み直す長編評論。ベルクソン、ランボー、モーツァルト、本居宣長らとの出会いを通して、批評家の言葉がどのように実在へ向かったかをたどる。

主題 小林秀雄文芸評論思想評伝
621ページ

狼の義 新 犬養木堂伝

林新 はやし しん
文学賞: 司馬遼太郎賞
カテゴリー
文学総合・文芸総合
受賞対象
プロ
選考方式
選考

林新と堀川惠子による犬養毅の新評伝。政党政治の激動期を生きた犬養木堂を、政治家としての孤独、言論、国家観から描き直す。

主題 犬養毅評伝政党政治近代日本ノンフィクション
480ページ

狼の義 新 犬養木堂伝

堀川惠子 ほりかわ けいこ
文学賞: 司馬遼太郎賞
カテゴリー
文学総合・文芸総合
受賞対象
プロ
選考方式
選考

林新と堀川惠子による犬養毅の新評伝。政党政治の激動期を生きた犬養木堂を、政治家としての孤独、言論、国家観から描き直す。

主題 犬養毅評伝政党政治近代日本ノンフィクション
480ページ

そして、バトンは渡された

瀬尾まいこ せお まいこ
文学賞: 本屋大賞
カテゴリー
出版文化・書籍文化
受賞対象
プロ
選考方式
公募

『そして、バトンは渡された』は、血のつながらない親たちの間をリレーされるように育った高校生・森宮優子の物語。複雑な家庭環境を不幸の記号としてではなく、何人もの大人から注がれる愛情の連なりとして描き、家族の形と幸せを静かに問い直す。

主題 家族継父母成長愛情本屋大賞
372ページ

トリニティ

窪美澄 くぼ みすみ
カテゴリー
一般文芸・大衆小説
受賞対象
プロ
選考方式
公募

『トリニティ』は、1960年代の出版社で出会った三人の女性の人生を軸に、仕事、結婚、子ども、表現への欲望を長い時間の中で描く長篇小説。高度成長期以降の社会変化と女性の選択が重ねられる。

主題 女性戦後出版仕事年代記
464ページ

むらさきのスカートの女

今村夏子 いまむら なつこ
文学賞: 芥川龍之介賞
カテゴリー
純文学
受賞対象
新人
選考方式
非公募

日常の細部から人物の違和感や孤独を掘り起こす純文学作品。語りの距離感と生活感のある描写を通じて、家族、労働、身体、共同体といった問題を静かに浮かび上がらせる。

主題 受賞作人間関係記憶社会葛藤
160ページ

デッドライン

千葉雅也 ちば まさや
カテゴリー
純文学
受賞対象
新人
選考方式
公募

『デッドライン』は、修士論文の締め切りに追われる大学院生の「僕」を通じて、学問、欲望、友情、身体感覚が交錯する青春小説。哲学的な思考と都市の日常が、切迫した時間の中で重なる。

主題 青春大学院哲学欲望締め切り
168ページ

神前酔狂宴

古谷田奈月 こやた なつき
カテゴリー
純文学
受賞対象
新人
選考方式
公募

『神前酔狂宴』は、神社の披露宴会場で働く配膳スタッフたちを通じて、結婚式、金、愛、国家、神を絡める長篇小説。祝祭の茶番を演じる労働の場から、明治の軍神を祀る神社の歴史が浮かび上がる。

主題 結婚式神社労働国家祝祭
240ページ

いかれころ

三国美千子 みくに みちこ
文学賞: 三島由紀夫賞
カテゴリー
文学総合・文芸総合
受賞対象
新人
選考方式
選考

南大阪の一族に持ち上がった縁談を、幼い奈々子の視点から描くデビュー作。河内の言葉と家制度の空気のなかで、母、祖父母、父、叔母、親戚たちの思惑や差別意識が、日常の会話と身ぶりのなかに浮かび上がる。

主題 家制度結婚差別南大阪幼児の視点
160ページ

逃げ水は街の血潮

奥野紗世子 おくの さよこ
文学賞: 文學界新人賞
カテゴリー
純文学
受賞対象
新人
選考方式
公募

『逃げ水は街の血潮』は、奥野沙世子による文學界新人賞受賞作。

主題 新人文学現代小説

レンファント

田村広済 たむら ひろさえ
文学賞: 文學界新人賞
カテゴリー
純文学
受賞対象
新人
選考方式
公募

田村広済の「レンファント」は、第124回文學界新人賞を受賞した短編小説。雑誌掲載作として受賞記録に残る。

主題 文學界新人賞短編小説雑誌掲載

そこどけあほが通るさかい

石倉真帆 いしくら まほ
カテゴリー
純文学
受賞対象
新人
選考方式
公募

『そこどけあほが通るさかい』は、石倉真帆による群像新人文学賞の受賞として公式の受賞作一覧に記録されている作品です。

主題 日本語文学文学賞受賞作

改良

遠野遥 とおの はるか
文学賞: 文藝賞
カテゴリー
純文学
受賞対象
新人
選考方式
公募

美しくなりたいという欲望を抱く若い男性の「私」は、化粧や女装を通じて自分の外見を変えようとする。身体をどう見せ、他者の視線をどう受け止めるかを冷静に点検する語りのなかで、美への渇望と、性をめぐる暴力や不安が交差していく。

主題 美への渇望ジェンダー表現身体と視線性をめぐる暴力
120ページ

かか

宇佐見りん うさみ りん
文学賞: 文藝賞
カテゴリー
純文学
受賞対象
新人
選考方式
公募

心を病み酒に荒れる母を救いたいと願う十九歳の浪人生、うーちゃん。家族と女性であることに縛られる苦しさを抱え、彼女は切実な祈りを胸に熊野へ旅立つ。

主題 母娘家族自立祈り
120ページ

色彩

阿佐元明 あさもと あきら
文学賞: 太宰治賞
カテゴリー
純文学
受賞対象
新人
選考方式
公募

プロボクサーの夢をあきらめ、塗装会社で働く千秋は、親方のもとで仕事を覚えながら穏やかな日々を送っている。美術の専門学校を出た新人の加賀が加わると、周囲に好かれる彼への違和感が千秋の内側で少しずつ大きくなっていく。

主題 塗装業仕事と日常挫折後の人生違和感と嫉妬
224ページ

尾を喰う蛇

中西智佐乃 なかにし ちさの
文学賞: 新潮新人賞
カテゴリー
純文学
受賞対象
新人
選考方式
公募

大阪の総合病院で介護福祉士として働く興毅は、過酷な労働と孤独な暮らしのなかで鬱屈を深めていく。入院中の老人が大戦下の満州で見たという「尾を喰う蛇」の記憶が呼び起こされるとき、介護の現場に潜む暴力と、みずからを喰い壊す心の動きが交差する。

主題 介護暴力戦争の記憶孤独鬱屈支配
256ページ
第50回(2019年) 最優秀作

日巻寿夫 ひまき ひさお
カテゴリー
純文学
受賞対象
新人
選考方式
公募

第50回九州芸術祭文学賞の受賞作として公表された日巻寿夫の小説。公開情報では最優秀作は文芸誌掲載および九州芸術祭文学賞作品集への収録が中心で、単独の単行本・文庫としての刊行は確認できなかった。

主題 地方文学賞公募小説家族人間関係

カラスどんぶり

こおろぎ青 こおろぎ あお
カテゴリー
純文学
受賞対象
新人
選考方式
公募

こおろぎ青による「カラスどんぶり」は、第50回九州芸術祭文学賞で佳作に選ばれた小説。公式発表では北九州市門司区の作者による作品として紹介され、同回の作品集への収録が案内されている。

主題 地方文学賞公募小説生活記憶

犬のかたちをしているもの

高瀬隼子 たかせ じゅんこ
文学賞: すばる文学賞
カテゴリー
純文学
受賞対象
新人
選考方式
公募

恋人との半同棲生活のなかで、薫は犬への愛情と性交渉をめぐる感覚を見つめ直す。第43回すばる文学賞受賞作。

主題 恋愛身体自律
144ページ

檻の中の城

丸井常春 まるい つねはる
カテゴリー
一般文芸・大衆小説
受賞対象
新人
選考方式
公募

丸井常春「檻の中の城」は、第36回織田作之助青春賞受賞作として『三田文学』に掲載された短篇。題名の示す閉じられた場所と城のイメージから、若い語り手の内面や関係性を凝縮して描く作品と位置づけられる。

主題 短篇青春閉塞三田文学

ざまぁおぼろげ

楊美裕華 よう みゆか
カテゴリー
一般文芸・大衆小説
受賞対象
新人
選考方式
公募

楊美裕華「ざまぁおぼろげ」は、第36回織田作之助青春賞奨励賞作品。公開情報では受賞作一覧で確認できるが、単行本または単独収録書籍としての刊行は確認できない。

主題 青春短篇奨励賞未単行本化

手に手の者に幸あらん

小森隆司 こもり りゅうじ
カテゴリー
文学総合・文芸総合
受賞対象
新人
選考方式
公募

第26回三田文学新人賞小説部門の受賞作で、「三田文学」2020年春季号に掲載された作品。大学文芸誌時評では前衛的な作風と評され、通常の物語進行よりも言葉や構成の実験性に重心を置いた小説として紹介されている。

主題 前衛小説大学文芸誌新人賞三田文学

綿貫さん

高田朔実 たかだ さくみ
カテゴリー
文学総合・文芸総合
受賞対象
新人
選考方式
公募

第26回三田文学新人賞小説部門の佳作。朝日カルチャーセンターの告知では受賞作が三田文学 HP で読めると紹介され、作者自身の note では後続作「わんにゃっこ」と関係する前作として言及されている。

主題 三田文学佳作人物関係文芸誌掲載作

とぼくれホタル

田村初美 たむら はつみ
カテゴリー
文学総合・文芸総合
受賞対象
新人
選考方式
公募

第26回三田文学新人賞小説部門の受賞作で、「三田文学」2020年春季号に掲載された作品。文学金魚の時評では、月夜の和室に横たわる人物の場面から始まる、比較的オーソドックスな小説として紹介されている。

主題 三田文学新人賞生活の記憶文芸誌掲載作

奥州馬、最後の栄光

浜矢スバル はまや すばる
カテゴリー
文学総合・文芸総合
受賞対象
不問
選考方式
選考

浜矢スバルの小説で、第36回さきがけ文学賞入選作。秋田魁新報紙面で連載されたことが確認できるが、単独書籍化は確認できない。題名から、奥州馬をめぐる土地の記憶と栄光の終わりを扱う作品と考えられる。

主題 地方文学奥州馬歴史土地の記憶新聞連載