日本の文学賞

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なもなきはなやま

朝日新人文学賞

なもなきはなやま

岩槻優佑

花守りの老婆がいる民話的な山と、現実の生活に閉じ込められた女性の心を交差させる幻想譚。孤独と鬱屈が、不思議な山のイメージの中でやわらかくほどけていく。

幻想文学民話孤独

作品情報

花守りの老婆がいる民話的な山と、現実の生活に閉じ込められた女性の心を交差させる幻想譚。

花守りの老婆がいる民話的な山と、現実の生活に閉じ込められた女性の心を交差させる幻想譚。孤独と鬱屈が、不思議な山のイメージの中でやわらかくほどけていく。 受賞作としての初出や収録状況を確認し、単独書籍または収録書籍が確認できる場合のみ書誌識別子を採用した。

レビュー要約

  • 題材の輪郭と語り口の個性が受け止められている。物語の余韻や人物の置かれた状況に注目する読者が多い一方、展開の癖を好みが分かれる点として見る声もある。

書籍情報

出版社
朝日新聞出版
発売日
2008-09-05
ページ数
211ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784022504807
ISBN-10
4022504803
価格
3356 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/文芸作品/日本文学

第18回朝日新人文学賞受賞作。「日常の題材を取り上げながら、そこから踏み込み時間的にも空間的にも物語を重層的に組み立てた意欲あふれる作品」(小川洋子選評より)。 山で花守りをする老婆「ばんば」と、妹の影にばかり隠れて生きてきた双子の姉、青野。二人には奇妙な因縁があり……。ばんばの民話的な世界とニート的な生活に鬱屈する青野の現実世界が見事に交錯する美しい幻想譚。

レビュー

  • ただ、ただ、美しい😃人が優しい😃

    花咲山⁉️と思って読み進めると、サスペンス⁉️奥深いです✨引き込まれます😆

  • 埴生の宿をバックに

    双子でありながら、芸能界への夢を追う妹とめだたないところでレジ打ちの仕事をする姉。 どちらの日常にもそれぞれの重荷がある。 性同一性障害でいじめをうける少年が花守のばばとおやまで花を頼みとして生きる。 激しい憎悪は時として守り続けた花を無造作に散らしてしまう。祖母の無念が憎悪になって孫にも受け継がれていく。 花だの草だのは、土さいるうちから花だし草なんだ。必死え外さ出てこようとする。迷いがないものは強い。 誰には花が咲いてっけど、誰にはねぇとか、言っていると今に我がのまっすぐなもんが土のなかに迷ってしまう。 ひゃっこい土の下で、ぐむりぐむりて待っている、新しい命、おどげでねぇ。 その力、生きているものは、めぐる。 死ぬより辛いことば見たって、この世さ生まってきてほんとにいがったと思っている。 怒りの感情からがんじがらめになり昏睡状態になった命を引き戻すものは。 フォレスタの埴生の宿をバックにあなたにとどけましょう。ひとひらのはなびらを。

  • ひとひらの花びら

    なもなきはなやま 第18回朝日新人文学賞受賞作品 "ああ…凄い、何で私の内面を知っているの?"…と。 読み進めて行くうちに感ずる、何故か懐かしい 気持ちが蘇るような不思議な感覚。 …気がつけば何時の間にか読み手の心の中に 柔らかい光を放つ 作者からのメッセージが届いているのだ。 それも飛び切り素敵な、透明な光と優しい花びらで 描かれた「めっせーじ」 恐らく、読み手である 一人一人に宛てたと想うしかない「たった一つのメッセージ」 受け取った方はもう「びっくり!」となる事だろう。 …さぁ、この物語をあなたはどう受け取りますか? 馥郁たる花の香りが全編に行き渡る中、優しく哀しい花守りのばんばと、 ブルーとピンクの色あいに象徴される 双子の女の子、 そして、心が女の子で体が男の子が織り成す、不思議で温かな物語。 ひとはもしかしたら はな さくように うつくしく ひかりの ように かがやきながら いきられるのかもしれない。

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