聖語の皇弟と魔剣の騎士姫 ~蒼雪のクロニクル~ I (MF文庫J)
言語が物理世界を書き換える近未来を舞台に、学院生活と異能的な言語能力をめぐるファンタジー。応募時タイトルから改題され『聖語の皇弟と魔剣の騎士姫』として刊行された。
作品情報
言語そのものが力になる世界で、少年の隠された能力が物語を動かす。
第14回MF文庫Jライトノベル新人賞優秀賞受賞作。刊行時は『聖語の皇弟と魔剣の騎士姫 ~蒼雪のクロニクル~ I』として出版された。
レビュー要約
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世界観と言語設定へのこだわりが強く評価された。尖った発想と熱量を持つ一方で、構成面の整理が今後の伸びしろとして指摘された。
書籍情報
- 出版社
- KADOKAWA
- 発売日
- 2018-12-25
- ページ数
- 328ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 10.6 x 1.7 x 14.9 cm
- ISBN-13
- 9784040653860
- ISBN-10
- 4040653866
- 価格
- 1 JPY
- カテゴリ
- 本/コミック・ラノベ・BL/ライトノベル
問題児×優等生 二人の最強が運命に出逢い、歴史の歯車は逆転を始める―― 〈聖語〉と呼ばれる言語体系が魔法の如く物理世界を書き換える時代――。 史上最強の〈聖語騎士〉を姉に持つ少年・蒼生=カレン=ブラッドフォードは、規格外の言語能力を持ちながらも、ある理由で試験で手を抜いて平均点を取り、目立たぬように〈シルヴィウス学院〉での日々を送っていた。 平凡な同級生には疎まれたりはするものの、学年首席の少女・氷乃華雪音は幼馴染みとして蒼生に寄り添い、留学生の少女・カロリーナは一途に蒼生に想いを寄せ、学院生活は穏やかに営まれていた。 だが、ある事件をきっかけに蒼生と雪音に極秘任務が下り……? 天才的問題児×完全無欠の優等生。大スケール魔法学園ファンタジー、開幕!
レビュー
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言語ばかりで『言葉』が見えない
最後に『序章』が置かれているように,ここが始まりとなるプロローグ的な一冊で, タイトルにある皇弟も騎士姫もここでは出てこず,やや拍子抜けしたのは否めません. また,メインとなる事件は面白かったものの,その犯人が発生直後に見えてしまい, もう一つ,重要人物と思われる,行方不明とされる主人公の姉についてもこれまたと, 後者は次巻かへと繋がるのでしょうが,どちらももう少しうまく伏せてほしかったです. 一方,特徴である言語が軸となる魔法の仕組みは,その性質から説明がかなり多く, 確かに多くの言語は出てくるのですが,それらを用いた『言葉』というものが見えず, 結局,よくある火や水など属性が飛び交う様子は,設定ばかりが前に来ている印象です. 言語学などに明るいとまた違うのかもしれませんが,どうにも取っ付きづらく感じました.
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今後どうするのだろう。
以下ネタバレありです。 いいところもあります。もともとライトノベルと外国語は極めて相性がいいのですが ここまで多彩に言語を原語で散りばめた作品は稀でしょう。 しかしキャラ描写がおざなりですね。 言語を物語全体に敷き詰めるのに集中し過ぎて魅力的なキャラクターを描き出せていないです。 唯一光るものがあったカロリーナは死亡どころか最初からいなかったって 今後全く希望が見えないですね。雪音はこの業界基準では平凡ですし 1巻読了時点での思いは「ヒロイン不在」。 せっかく強力なカードのフィンランド娘消滅ってヒットさせる気あるんだろうかと思いました。 次巻を出す気があるならもっと言語だけでなく女性キャラも多数華やいだものにして欲しいです。 売る気があるのならば。
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口絵が前半で消化される意味
前半は生ぬるい学園生活を見繕っていますが、途中から大きな方向転換をする物語にかなりビックリです。表示絵に複数人描かれているのは1巻目では良くあることですが、口絵の雰囲気からは想像できない方向へ進む物語は、読んでいて主人公と共に救いを求めてしまいますが…