作品情報
じっと見つめる君は駄天使は、受賞記録と書誌確認から輪郭を整理できるにゃおの作品である。
じっと見つめる君は駄天使は、にゃおによる作品で、天使コメディを中心に読める。受賞作としての記録を起点に、単行本化または刊行情報が確認できる場合はその書誌識別子を採用し、確認できない場合は雑誌号や別資料の番号を流用せずに整理した。
レビュー要約
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反応は作品の題材と語り口に向けられている。設定や問題意識を評価する読みがある一方、公開情報が限られる作品では書誌的な確認を優先して慎重に整理した。
書籍情報
- 出版社
- KADOKAWA/角川書店
- 発売日
- 2016-01-30
- ページ数
- 254ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 10.7 x 1.3 x 14.9 cm
- ISBN-13
- 9784041040522
- ISBN-10
- 4041040523
- 価格
- 139 JPY
- カテゴリ
- 本/コミック・ラノベ・BL/ライトノベル
第20回スニーカー大賞《特別賞》受賞作! 高校生・荒波浩之(あらなみひろゆき)の部屋に、天井をぶち抜いて現れた美少女サラサ。やる気のないジト目な彼女は、天使学院卒業試験の追試で人間界に送られた天人(てんじん)界の住人だった! 人間界で契約者(パートナー)を幸せに導けなければ、劣等生サラサは天使になれず、天人界にも戻れないのだが。 サラサにはまったくその気がなく、ジャージ姿で煎餅をバリボリ……。 ぐうたら天使候補生を愛でる? 日常観察系ラブコメ!
●にゃお:第20回スニーカー大賞(秋の選考)で、『じっと見つめる君は堕天使』で《特別賞》を受賞しデビュー。
レビュー
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いいんじゃないかな
堕天使のやる気のなさが面白いw あまり見たことのないキャラクターだった
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「無気力からの脱却」というテーマ自体は良いが、変化や成長の前提となる部分の描写が疎かになっていたのが惜しまれる
スニーカー文庫の新人賞受賞作品。WEB小説が元になっているらしいが、原作は未読。普通はヒロインが愛想を振りまく筈の表紙に描かれた 「どよ~ん」という擬音が似合いそうなジト目の女の子に「この雰囲気はなんぞ?」と惹かれて拝読 物語は高校生活二年目の初日、いつも仲良く馬鹿やっている四人組が同じクラスになっただけでなく、何をやっても馬鹿ヅキという最高の一日に 気を良くした主人公・荒波浩之が意気揚々と自宅に戻った場面から始まる。ベッドに寝っ転がった瞬間、浩之を襲ったのは直下型地震の如き激しい振動 ベッドから転げ落ちて慌てふためく浩之だったが、天井から突き出した女の子の生首に更に仰天する羽目に。美しい容貌を台無しにするようなジト目と 頭の上で輝く光の輪が特徴的なその少女は屋根をぶち破って天井に突き刺さった状態から浩之に助け出して貰うと天使見習いのサラサと名乗る 空の上にある天人たちの国でエリート職である「天使」になる為の学院で劣等生だったサラサは卒業も出来ない代わりに、とある事情から退学もできない 状況にあり、困った学院のお偉方から追試として人間界で「選んだ人間を幸せにする」というテストを受けさせる事にしたらしい。半信半疑の浩之に 人間界に持ち込んだアイテムで幸福度判定をしてやろうと持ちかけるサラサだったが、テストに見せかけて浩之を自分のテスト対象にしてしまう 幸せになれない限り切れない契約を結ばされた浩之を前にサラサは試験に合格するつもりも無く、人間界でニートになる事が目的と呆れた事を言い始め… 平凡な主人公の元にニートみたいな女の子が転がり込んでくる、という導入部分だけ見れば割とテンプレートなラノベなのだけど、読み終わってみたら 意外なほどにストレートな青春物だったな、というのが第一印象。というか読者にその「落差」を味わせる事こそが本作で作者が狙った部分だったのかと 考える事も出来る 物語の方は天人たちの世界から無気力で本来であれば退学させられかねない無気力学生であるサラサが主人公の浩之の元に勝手に転がり込んできた 挙句、ニートを決め込もうとするが意外なほどの熱血漢である浩之のサラサを更生させようとする必死の働きかけや、浩之の友人たちとの交流を重ねる中で 次第に無気力な状態から脱し、やがては天使としての「人間を幸せにする」という本文を果たすようになるが、そこへ思わぬ形で浩之たちとの望まぬ別れが… という形で進行する 「天使」や「天人」というファンタジーっぽい設定こそなされているけど、「天使」を職業として設定した事でサラサの置かれた立場は要するに 「誰もが恐れ・敬う有力者のご令嬢」であり、誰もが腫れものに触れる様な扱いをした挙句、友達すらできない状況に嫌気がさして親が押し付けた エリート職への道を歩む事を拒絶する様な無気力に陥っているという割と理解しやすい状況となっている サラサ自身やサラサが人間界に持ち込んだ不思議なアイテムこそファンタジー的な要素であるけど、本作の本質は紛れもなく王道の青春物かと 序盤では分からなかったが、主人公の浩之は昨今の学園物のラノベの主人公としてはちょっと珍しいぐらいの熱血漢であり、筋が違う事を見逃せない 正義漢として描かれている。学園物の主人公と言うと「俺ガイル」の八幡のような捻くれ者や「ハルヒ」のキョンの様に「やれやれ」が口癖になっている シニカルなタイプが多い中で、この性格設定はちょっと新鮮だった 浩之がサラサの更生に乗り出したのも単なる厄介払いと言うよりは、無気力なまま日々を過ごす人間を見逃せないという引きこもりの子供を持った 親の様な心境からであり、そんな彼が一年生の頃に虐めから助けた友人の翔子が浩之の目に付かないところで相変わらず嫌がらせを受けていたという 事実を知った事からサラサの力を借りて状況の改善に乗り出す部分が中盤のメインイベントとなっている 全体的にはコメディータッチの部分も多く、特にヒロインのサラサの台詞回しは作者のかなり独特なセンスが光っている。基本的に無気力を装い、どこかしら 韜晦した感じの雰囲気を漂わすサラサの発言は浩之をはじめとした他人をおちょくる様な物が多いのだけど、ちょっとマニアックな三国志ネタであったり 若山牧水や俵万智といった歌人をネタにしたり、かなりネタの幅が広い事を伺わせてくれる。特に「剛田ニズム宣言」には大笑いさせて貰った 個人的にはこの爽やかな王道の青春ドラマに取り組む姿勢やセンスを感じさせるコメディーのノリも好きなのだけど、構成にちょっと疑問を感じる部分が あったのが惜しまれる。というのは本作はヒロインであるサラサの成長、もしくは無気力な状態からの脱却をえがく話なのであるけど、成長前の堕落した 状態がほとんど描かれないままサラサが自分の抱えていた事情を語ったり、積極的に人助け行動を起こし始めてしまう点は大いに気になった 論理的に矛盾しているというわけではないのだが、どうしても成長前の姿がしっかりと描かれていないと、キャラクターの変化を描いても成長後との 落差が感じ辛くなり読者としては成長後の姿から受けるインパクトが弱まってしまうのである。特に本作においては更生後のサラサが迎える望まぬ別れが クライマックスとなっているだけにこの落差が小さく感じられてしまうような序盤の「飛ばしぶり」は非常に勿体ないと感じられた また、主人公・浩之の熱血漢ぶりも翔子の事件をきっかけに表面化するまでの流れが唐突に思われた事も否定できない。事件前に小さなエピソードで 「主人公にはそういった面もある」と読者が感じ取れるような流れを作っておく気配りが欲しかった。この辺りは書き慣れるうちに改善されると思うが 主人公の造形としては浩之のまっすぐな部分は悪くないだけに、これまた勿体ないと感じざるを得なかった 表紙の「ジト目」からは想いもつかない様なまっすぐで熱い青春学園物であり、限られた力で必死で理不尽さに立ち向かう主人公と、そんな主人公に 引っ張られる形で無気力から脱出するヒロインの姿を描いた王道の青春ストーリー。上にも書いた様なキャラクターの描き方に対する配慮さえ身に付けば 十分に今後の活躍も期待できる実力が感じられた一冊であった。WEB小説と言うとご都合主義の作品ばかり、というイメージを覆す部分もあり、 「WEB系」という点だけで食わず嫌いで避けていた方には是非ご一読を、とお勧めさせて頂く
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人は変われる
序盤、どうしようもない性格のヒロインにこの後イライラさせられる展開が続くのかと思ったのですが、読み進めたらとても良いお話でした。 主人公もただ振り回されるだけの人ではなく、曲がったことを許してはおけない強い性格付けがあったことが、良かったです。
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凡作
「一般人の主人公の元に美少女天使が現れて――」 大筋はありがちなものです。 王道からどう脇道に逸れ、この作者ならではのストーリーに仕立てあげるのか。 その点に期待して購入しました。 結論から言えば、私が期待していたほどの新鮮味は感じられませんでした。 新鮮味がなくとも文章力が秀でている、物語にグイグイ引き込まれる、などの長所があれば良かったのですが、 地の文はともかくとして会話劇は水増し感が強く、物語は『日常系』であることを加味しても動きに乏しい……。 以下、ややネタバレ注意です。 押しかけ美少女モノのお約束として、美少女天使が天人界に帰るかも、という展開になるのですが、 主人公が美少女天使の帰還を阻止するために打った策が、あまりにも安直でした。 作者さまの今後には大いに期待しています。 が、同様の作品で、本作の上位互換は数多く存在しており、 一人の読書好きとしては、他のみなさまにはそれらを薦める次第です。
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掛け合いは良い
ジト目の自堕落な天使が家に居ついて主人公を振り回して… といったドタバタコメディを予想していたのだが、本文の3割ぐらいを読み進めた時点で その天使が自分から外に出るようになって折角の設定が死んでしまったような印象。 そこからラストに至るまでの展開に目新しさは無く、凡百なラノベで終ってしまったような感じがした。 キャラの掛け合いは非常に良く、会話シーンではキャラが生き生きとして見えたのは良かった。
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