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僕はライトノベルの主人公 (角川スニーカー文庫)

スニーカー大賞

僕はライトノベルの主人公 (角川スニーカー文庫)

寺場糸

メインヒロインを自称する少女に主人公として超文芸部へ勧誘され、物語世界を現実へ持ち込もうとするメタフィクション・ラブコメ。

メタフィクションラブコメ学園物語論ライトノベル

作品情報

これは、現実に物語を持ち込みたい人たちのラブコメ。

角川スニーカー文庫から刊行された第29回スニーカー大賞特別賞受賞作。主人公とヒロインの関係を通じて、ライトノベルという形式そのものを楽しむ作品。

書籍情報

出版社
KADOKAWA
発売日
2024-11-29
ページ数
324ページ
言語
日本語
サイズ
10.5 x 1.4 x 14.8 cm
ISBN-13
9784041156285
ISBN-10
4041156289
価格
770 JPY
カテゴリ
本/コミック・ラノベ・BL/ライトノベル

「私は、この現実に物語を持ち込みたいの」 この文章を読んでいるということは、貴方は「読者」ということね。 はじめまして、私はメインヒロイン・高嶺千尋。この物語は私が主人公である手塚公人くんを超文芸部にスカウトするところからスタートするの。 活動の目的は――この世界を物語みたいに楽しいものにするため。 超高性能な電子生命体のミカコに、庶民的お嬢様の薔薇園先輩、中二病のイケメンのシドくん。 登場人物もすばらしい逸材を揃えたわ。 あとはこの物語が他でもない手塚くんの視点で描写されるだけ。 そうしてはじめてこの「ライトノベル」が完成するはず。 そう、これはメタフィクションでなによりラブコメのライトノベル。

レビュー

  • 新しい革袋に古いワインを

    作者や熱心な読者が言う「騙されたと思って~~まで読んでみて」というオススメの言葉は大嫌いだが、これはまさにそういう本だった。 最初のパートはあまりにつまらなくて、どうしてこんな本を買ってしまったんだろうかと後悔して、ほぼ斜め読みしていた。しかし3割進んだところでビックリするような展開が起き、それ以降は一行たりとも読み飛ばせなかった。ノスタルジックなネタの数々を新鮮なスタイルに詰め込んだ一作。メタフィクションだけど、物語からは確かに熱意も感じられた。

  • 私は楽しめたが、

    玄人好みのする作品だったかな。現実で起きた出来事を物語のように記述していくことを目的に結成された謎部活「超文芸部」。ヒロインに物語の執筆者として選ばれたダンゴムシ系男子の主人公は、濃すぎる部員たちと共にトンデモ存在に立ち向かっていくのだが、実はヒロインは現実を改変する能力をもっていることに加え、この世界は彼女をヒロインとしたラノベであることが明らかになって…というメタフィクション・ラブコメ。三幕構成や物語内での引きの付け方等々、一般的な脚本術に忠実たらんと意識して書かれたという印象の強い作品で、基本に忠実だからこそ、作中人物たちのメタな言動がより顕著に見えていたように感じた。意識してやろうとして実現できている点で著者の技術力の高さをうかがわせるが、それがイコール面白いかと言われると、疑問が残る。私個人の感覚で言うと、ちょっとくどかったかなと。特に終盤は「メタ」というテーマで強引に寄り切った感が強く感じて猶更。

  • 良かった

    楽しめた点 ・ハルヒ的な極端なご都合主義、 折原一作品的なやりすぎなメタ、 ダンダダン的な現代版ナンセンスオカルト、 色んなものがつっこまれていて楽しめた。 ・サブキャラが印象に残るくらい魅力的 イマイチな点 ・中盤から終盤にかけての中だるみ。ストーリーの進行に全く関係ない設定。サブキャラの出番調整のためだけのシーン。 ・ヒロインの性格。「非日常を求める」という表の性格と裏の性格が噛みあっていない。イマイチどういうキャラか掴めない。 ・ラストが盛り上がり切らない。ヒロインの本音が出るのだけど、非日常を求める」という表の性格とは待ったく関係なく、腑に落ちた感がしない。その場で出てきた問題を、その場で解決するやっつけ感が否めない。

  • メタフィクションと創作への愛

    メタフィクションという扱いの難しいジャンルと青春ラブコメの組み合わせ方が秀逸でした。 メタフィクションらしい、『とある仕掛け』もすごくテンションが上がった。 しかし、これらはあくまで表面的な魅力であって、本作の本質的な魅力は「創作という行為への愛」だと思う。 小説、ひいては物語を作っていく中で発生する推敲やリライト。こういった行為と作中で生きるキャラクターたちの関係性。 通常の作品では決して描かれ得ないこのテーマはメタフィクションというジャンルでしか成立しないと思う。 本作がメタフィクションを採用したのも、ただ奇を衒った一発ネタという訳ではなく、作者の中にある哲学を表現するためなのだろう。

  • 期待ほどには…

    期待していたほど驚きがなかったので残念。

  • 徹底されたメタフィクションとキャラ魅力のバワーに圧倒され心掴まれました!

    この作品はキャラクター達が「自分はライトノベルの登場人物である」ことを自覚し、作者に『僕はライトノベルの主人公』というこの物語の執筆と完成を委ねられ、公人を主人公兼語り部として配置し現在進行形でストーリーが進み本が完成に近づいていくという究極のメタフィクションを実現した特別で素晴らしい1冊。 主人公の公人やメインヒロインの千尋をはじめ、キャラクター達の「生きている」を強く感じさせてくれる描写表現。物語の構成のお手本に沿いながらも、一人称や三人称、作者に与えられた属性や能力を巧みに使い彼らがトラブルを乗り越え全身全霊で物語の完成を目指し進む過程。観測者、読者の存在を意識したここでしか見られないであろう独特な言動。その他にも読んで感じる様々な魅力が詰まっていて引き込まれました!

  • やりたいことが透けすぎている

    あまりにもやりたいことが最初から透けすぎていますね。 小説はメタフィクションがやりやすい作品ではありますが、タイトルからあらすじ、内容まで『やるぞ!やるぞ!』というのがわかってしまい、これでは楽しめるものも楽しめません。どうせこうなるなーと思っていたら実際そのまま出てきましたし、あーはいはいそうですねってだけです。しかも、メタがやりたすぎてキャラがおざなりになって、愛せるキャラが一人もいないという有り様。編集者はなにをしてるんでしょうか。

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