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マキゾエホリック Case1:転校生という名の記号

スニーカー大賞

マキゾエホリック Case1:転校生という名の記号

東木春

転校を繰り返す少女が、常識外れの属性を持つ生徒ばかりのクラスにたどり着く学園コメディ。ジャンルのお約束を記号として扱い、混沌とした事件を軽快に展開する。

学園メタフィクションライトノベルコメディ

作品情報

巫女、妹、復讐鬼、電波少女。記号だらけの教室で、転校生の平穏は遠ざかる。

第十回スニーカー大賞奨励賞受賞作『君等の記号/私のジケン』を改題したシリーズ第一巻。キャラクター属性を物語装置として前面に出す。

レビュー要約

  • 題材への踏み込みと構成の明快さが評価される一方、専門性の高さや作風の癖を読み手がどう受け止めるかで印象が分かれる。

書籍情報

出版社
角川書店
発売日
2006-01-31
ページ数
301ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784044720018
ISBN-10
4044720010
価格
1 JPY
カテゴリ
本/コミック・ラノベ・BL/ライトノベル

転校生という名の記号

レビュー

  • 壊滅的インパクト?

    キャッチコピーに惹かれて購入(それと賞もとってるので クラス全員が登場人物と聞いて思い出すのはあの漫画 しかし漫画だと絵で判別できるが小説になると・・ 少しの悪い予感がありました その予感は的中してしまったみたいです 読み終わっての感想は「面白かった」より「疲れた」でした やはりキャラが多すぎるので出てきてもすぐ忘れてしまいます それでいてどんどん登場するから少し混乱してしまいます 最後の方は面白かったのですが、そこにたどり着くまでが大変でした 途中はなんでもかんでも詰め込み過ぎてまとまりがなかった もしかしたら最後の見せ場のためのクラス全員が登場人物だったのかもしれませんが、 それは失敗だったと思います もっと少ない人数でもこの話は成り立ったと思いました

  • 問題ありすぎ

    転校生の名前が御伽太郎、というセンスは素晴らしいです。 細かいアイデアは良いのですが、お金を出して買う本としては、ちょっとだめなんじゃないかと思います。 登場人物は "記号的" には特徴的ですが、物語の人格としては非常に無個性で、 誰が味方だろうが誰が黒幕だろうが、真相が明かされたころには「それがどうした」という気分になってしまいます。 また、日本語が非常にまずく、複数解釈可能な紛らわしい表現が多数出てきます。 たとえば、最も肝心な箇所の台詞「呼びすぎた」ですが、 それが「何度も呼称した」なのか「何人も召集した」なのか、数行先まで分かりません。 この作者が小説家に向いてないことは確信できます。

  • 忠告

    私は本をかなり読む方です。大体時間的・金銭的に許す限り読んでいます。大体年に二百冊くらい? そんな私が断言します。これは地雷です。少なくとも過去数年においてこれに勝る(劣る?)代物は 見当たりません。 まともに読むと脳をやられます。私はやられました。本を読んで知恵熱出したのは 久しぶりの経験です。もう一度アレを味わうか金属バットで殴られるか どちらか選べ、と言われたら三日くらい悩むでしょう。 悪い事は言いません。他の本を買いなさい! もっといい本はいくらでもあります。

  • 読者という名の記号

    『マキゾエホリック Case1:転校生という名の記号』です。 学園ものですが、クラスメイト全員に個性があります。それもライトノベル的お約束キャラです。「巫女」「幼馴染み」「女難」「黒幕」などといった記号が与えられています。 主人公は、表紙イラストでトーストをくわえて走っている「転校生」です。 インパクトは確かにあります。壊滅的なくらいあります。 個々のキャラは確かにインパクト強いのですが、インパクト強いキャラばかりが出ても……しかもいっぺんに多数登場しても……読者として頭脳が追いつけませんでした。 続刊も出ているようですし、シリーズを通して少しずつクラスメイトを出していけば、個々のキャラのインパクトの強さも活かせるのではないかと思うのですが。 キャラが多くて区別し難い上に、文章自体がやや回りくどくて読み難く、展開も分かり難かったかったです。 最後の方の謎解きは、確かに凄いとは思うのですが……

  • 取ってつけた感がいなめなかったのが残念です。

    ライトノベルにありがちなキャラが多数登場するということで 読んでみたのですが、どうも話の展開が遅く、一つ一つの事件が ぱっとしません。最後まで主人公に感情移入できず、魅力的な キャラがいませんでした。もう少し主人公を中心とした本心からの 恋愛要素を入れてほしかったです。 一種の実験作としての評価とミステリの評価で☆二つにしました。

  • 記号の積み重なる果て、またはラノベ界における「コズミック」

    第10回スニーカー大賞奨励賞を受賞し、売り出しにも力の入っている様子の本作品、読む前の印象はタイトルを見て「戯言シリーズ?」、31人の個性豊かすぎるクラスメートという設定を読んで「ネギま?」という微妙なものでした。 実際読んでみるとキャラクターと設定とエピソードのあまりにも記号的な類型さにびっくりしました。それだけなら単なるつぎはぎでつくられた劣化コピーになってしまうのですが、なにごともとことんやれば独自性は出てくるもので、本作はその尋常ではない「記号」の詰め込み方によってなんだか奇妙な読後感を与えます。やりすぎることで独自の世界を作ってしまうところは清涼院流水に似ていなくもないのですが(実際一番最初に連想した小説は「コズミック」でした)、流水大説のパラノイア的な熱量とは違って、本作はもっとクールで淡々としている感じなのです。 この微妙に引いた距離感は、登場人物の一人がクラスメートを「記号」として表記する点が示すように、作者自身が小説を構成する要素が極めて記号的であることを自覚しているからだと感じます。少し大げさな言い方をすれば「オタク的なるもの」についてまわる記号性に対して、批評的な視点で物語が書かれている(ような気がする)のです。そういう点では「左巻キ式ラストリゾート」や佐藤友哉の諸作品でなされていることに近いとも言えるのですが、本作にはそれらの作品が持つメタ感やラディカルさが皆無なため手触りは全然違います。これだけ激しく「歪んだ」小説であるにもかかわらず、「過剰さ」「逸脱」といった種類のものを全然感じ取れない点に不思議な印象を受けます。 私にとって「面白い」とオススメできるタイプの小説ではないのですが、この作者がこれからどんな方向に向かっていき、読者にどう受け止められていくのだろうという興味で続編も読むと思います。

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