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シュガーダーク 埋められた闇と少女 (角川スニーカー文庫 220-1)

スニーカー大賞

シュガーダーク 埋められた闇と少女 (角川スニーカー文庫 220-1)

新井碩野

受賞作「SUGAR DARK -Digger&Keeper-」を改題して刊行されたダークファンタジー。冤罪で共同墓地送りとなった少年が、守墓者の少女と出会い、不死の怪物を埋葬する墓の秘密に触れていく。

ダークファンタジー墓地冤罪怪物

作品情報

墓を掘る少年と守墓者の少女が、不死の闇に向き合う。

『シュガーダーク 埋められた闇と少女』は、第14回スニーカー大賞大賞作を改題して刊行した角川スニーカー文庫作品。少年ムオル、守墓者メリア、不死の怪物「闇」をめぐる物語で、受賞作としては『涼宮ハルヒの憂鬱』以来の大賞作としても知られる。

レビュー要約

  • 墓地を舞台にした陰鬱な雰囲気と、少女との関係が作る余韻を評価する声がある。単巻でまとまる物語として、暗さと読後感の強さが印象に残る。

書籍情報

出版社
角川書店
発売日
2009-11-28
ページ数
282ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784044748043
ISBN-10
4044748047
価格
8 JPY
カテゴリ
本/コミック・ラノベ・BL/ライトノベル

えん罪により逮捕された少年ムオルは、強制労役で送り込まれた共同霊園で、自らを墓守と名乗る、美少女メリアと出逢う。死なない怪物“ザ・ダーク”を埋める穴を掘る日々のなかムオルは彼女に惹かれていくが――。

レビュー

  • ダークファンタジー&ボーイミーツガール

    鬱屈とした舞台設定とくすぐったいようなボーイミーツガールが綺麗にまとまっている。 一番良かったところは、主人公の背景がしっかりと練られているおかげで、彼の視点をとおして世界観がスッと頭に入ってくるところ。 欲を言えば、ヒロインにももう一歩踏み込んだ魅力が欲しかったかも。 二巻が出るとあとがきでは書いてあったが……残念ながら1巻で完結みたいですね。

  • とても綺麗な舞台

    墓守という設定のわりに綺麗な舞台を見せてくれました。女の子もとても可愛いし。 ただ一点。ライトノベルはキャラクターで楽しむものだと思っています。 そのキャラクター性が少し弱い。もっと激しい感情で動く主人公のほうが、静と動がそろって最強に見える。 その一点だけが一味足らない感じではありました。 ライトノベル全体でみればレベルは高いと思います。

  • 悲劇

    この作品に賞を献上した審査員が悲劇を作り出してる。蓋を開けてみればシュガーでもダークでも無い、勘違い審査員たちが壮大なキャッチコピーを仕立て世に出してしまった悲惨な内容。 中身がスッカスカで主人公の行動が理にあわない。なんでも愛だか恋だかつめれば良いと思ってた時代なんだろうね。古本屋で1円で買ったけど本当にそれぐらいの価値だわ。

  • 新しいと言えば新しい箇所は…

    ラノベを変える、と言われればそうでもないと思われる。 大賞受賞と言われれば、まぁそれでもいいかなと思う。 大賞を受賞された理由をちょっと考えた。 本作は、結構設定は作り込まれているし、不思議なまま残った点もある。たとえば、主人公を雇った人の鼻は、一体何だったのかとか……。墓守の三代前以降はどうなっていたのかとか。それでも彼と彼女は逃げることが出来たのではなかろうかとか。 それはともかく、そうしたちょっとした引っかかりを感じさせない設定の作り込みと出し方はしっかりしていると思った。 しかし、私は思うのである。今までであったら、主人公は普通、そうして課せられた設定の中で、逆にその設定を利用したり矛盾点を突いたりして、敵や困難に立ち向かうべくこれまで戦ってこなかったか? そう、この小説では、戦闘場面において主人公は(ほぼ)戦わない。あくまでもこれまでのルールに身を任せて、ただ自分に痛みを引き受けるだけである。だから、最後に彼と彼女は実際的な境遇からは救われない。(逃れられていない) だから、カタストロフィは読者は得られない。だから、そんなたいした作品か?と思う。でも、他の小説の主人公のようにがんばってほとんど奇跡的な無理矢理で、ある意味予定調和な終わり(勝利)を迎え続けるのが主流のライトノベル界で、それとは少し違う方向性をつかもうとこの作家は黙々と文字を書きつられているのかもしれない。それこそいろいろな思いを胸に、穴を掘り続けた主人公のように。「ハルヒ」の語り手は、溢れかえるシニカルな心内語で読者の感情移入を誘った。本作は黙々と穴を掘る主人公。感情移入とは違うリアリティでもって勝負を挑んでいるのかもしれない。 続編もあるとのことで、この新しい作家の次を期待したいと思う。

  • 好きな作品だけど

    大賞をとるほどのものか?記者会見を開くほどのものか?と問われれば、答えは否です。 文章力は丁寧なのだけれど、絶賛するほどの描写力があるとは思わないし、 ストーリーも上手くまとまっているのだけれど、全体的に地味〜な感じがぬぐえない。 何だろう。正直読み終わった瞬間に、これは売れるタイプではないなと確信した。 それでも、昨今のような一部の人間に特化したラノベ市場では、かなり個性的な作品だと思います。実際面白いしね。 ただ何度も言うけど、別に騒ぐほど凄い作品ではない。 角川が銘打った「ラノベを変える。シュガーダークが変える」っていううたい文句は明らかにやりすぎ。話題性で、売ろうとしないでほしい。

  • この不思議な世界観!

    墓守や墓掘り人たちがおりなす、不思議な世界観。ラブストーリーが主軸になっているのが、多少甘い印象を出してはいるけど、全体を構成する雰囲気はかなりいい! 続編はなさそうみたいだけど、その方がいいのかも? あまり大賞受賞作と肩ひじを張らずに読むほうがいいのかもしれない。自分でハードルを上げちゃうのが、いちばんつまらなくさせる場合が多いからね。

  • 辛口が多すぎる

    個人的には、物語にすごく引き込まれたし楽しめた。 物語の展開を予想するよりは、場面場面で主人公に感情移入することで、より楽しめるのではないだろうか。 余談ですが… 文学は芸術であって、好き嫌いがあるのは当たり前だが、もっと評価されるべきだと思う。この作品は芸術として完成されていると私は思うからだ。 宣伝の仕方など、この作品の本質には関係のないことではないだろうか。 大賞の肩書きや販売戦略の苦情をこの本のレビューに書くなど、お門違いも甚だしい。 レビューの身勝手さについての愚痴みたいになってすみませんでした。

  • 良い作品であることは間違いない

    そこまでの作品じゃないとの声も多いですが、普通に読めば話にも入り込みやすいし、表現や描写も細かくて綺麗で、 少なくとも自分はこの作品を読まない方が良かった、とは思いませんでした。 ただ、霊園という限定された場所で、主に主人公を含めた三人を軸に話が進んでいくので、途中から展開が読め、どうしても盛り上がりにかける感があります。 怒涛の展開とか、予想外の結末が目当ての人には合わないでしょう。 共同霊園というダークだけど、どこか惹きつけられる妖しい魅力を持つ世界の中で生きている少年少女の優しさや未来への思い、 そういったものを楽しみながら読むと、こちら側もほっこりと優しい気持ちになれると思います。 「気軽に読んでちょっとだけ不思議な世界に浸ってみたい」という方にはおすすめです。

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