問一、永遠の愛を証明せよ。 ヒロイン補正はないものとする。 (MF文庫J)
『問一、永遠の愛を証明せよ。ヒロイン補正はないものとする。』は、恋愛ゲームに巻き込まれた少年少女の駆け引きを描くMF文庫Jのラブコメ作品。両想いなのにすれ違う関係と、結果か過程かをめぐる主人公のこだわりが軸になっている。
作品情報
永遠の愛をめぐる、両想いの恋愛ゲーム開幕。
恋心を人質にしたゲーム『コクハクカルテット』に巻き込まれた傑たちの物語。成就すれば永遠の愛が約束される一方、失敗すればその恋はなかったことになる。主人公のこだわりとヒロインの想いがぶつかる、選択をめぐるラブコメとしてまとまっている。
書籍情報
- 出版社
- KADOKAWA
- 発売日
- 2021-11-25
- ページ数
- 328ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 10.6 x 1.5 x 14.9 cm
- ISBN-13
- 9784046810038
- ISBN-10
- 4046810033
- 価格
- 350 JPY
- カテゴリ
- 本/コミック・ラノベ・BL/ライトノベル
恋心を人質にとられた、手に汗握る頭脳ゲームラブコメ! その日、僕は告白するつもりだった。何度も僕に告白してくれた両片想いの後輩・朱鷺羽凪沙に。 屋上で二人きり、想いを告げてついに恋人同士になる――はずが、僕らは恋と愛を巡るゲーム「コクハクカルテット」に巻き込まれてしまう。 ゲーム中に恋愛が成就すれば「永遠の愛」が魔法の力で約束されるが、成就しない恋は「はじめから」なかったことに。つまり、恋をする前の関係に戻ってしまうのだ。 「僕は永遠なんて保証抜きに、好きな人と愛し合う過程を大事にしたい」 「永遠の愛が手に入らないなら、この気持ちを綺麗さっぱり忘れたいです」 そんな究極の選択を前に、僕はこのゲームを否定するために動き始める――。
レビュー
-
恋愛×ゲーム×ミステリー
やや強引な導入。穴のある設定。どうなるかと思って読み進めたところ、ゲームに入って各ヒロインがわちゃわちゃしてきた途端、評価は一転。どんどんとのめり込んでしまった。 驚くのは各シチュエーション。決して新しいものではなく、シーン自体はラブコメでよく見るもの。しかし各キャラたちのかけ合いが面白く、既視感はない。それにどのヒロインもキャラが立っていて魅力的。そしてゲームならではのハラハラする頭脳戦。 さらには中盤からのまったく予測できない展開にただただ脱帽。各キャラのスキルの割り振りも絶妙。 特に雰囲気づくりが巧い。上記に書いた設定上の穴を巧みな文章でもっていってしまう。え、これ新人賞の作品? うそでしょ。そして総評でも賞賛されていた読後感。あー、なるほど。そうきたか。予想外のラスト。 もう一度いうが、粗はある。決して完璧な作品ではない。しかし、そういった点を確実に長所が上回っている。それにヒロインが全員可愛い。しかも可愛いだけじゃない。ちゃんとバックボーンがあり、それがまた巧く、どのキャラにも共感させられる。 恋愛×ゲームにちょっとしたミステリー要素あり。なかなかない組み合わせで新鮮な読み味。なによりそれによって生まれる当作品ならではのラスト、落とし所がすごく良かった。 ごちそうさまでした。
-
くどい、固執、めんどくさい主人公
書き方によっては、いい物語・・・になりえると思いました。 ただ、とにかく主人公目線の語りが、くどいし、己の考え方にひたすら固執しているし、 説明方のめんどくさい奴、なのであります。 現状<<<<<過程である うん、君のその考え方は分かるよ。 ただ、こうまで繰り返し繰り返しでは、はっきりとくどい。 そして、誰から何を言われようが、『大事な人を忘れてしまうことになろうが」 お構いなしに突き進む! これって、気っと書き方なんですよね。 いろいろな葛藤を経て、・・・すべて忘れてもまた君と恋がしたい。 ・・・そういう風には書けなかったものだろうか?
-
ギャルゲーの感性を秘めた秀作
ギャルゲーの感性を秘めた秀作 この作品を一言で表現すると、'ギャルゲーみたい'と言えます。 不自然なほど頑固な主人公の性格, 非現実的なゲーム設定, きわめて繊細な心理描写。 美凪との別れから始まったプロローグから凪沙への宣戦布告に終わったエピローグまで、 内容のすべてが昔のギャルゲーのノスタルジアを思い出させました。 多くのカップルイベントをバランスよく圧縮した組み立てや、所々に目立つ文章があったため、 現職シナリオライターが書いたと思ったが、あとがきを読んで本当に新人であることを知ると、驚かざるを得なかった。 特に、昔の恋人美凪との親密さと、心寂しい感情が共存する独特の雰囲気をよく表現している。 主人公のハッカ飴玉や悠乃のウィンクのような些細なことまで活用する緻密さには、楽しい笑みがこぼれた。 新海誠監督の『君の名は。』のラストを思わせる階段のシーンでは「これはやっぱりいいな…」と感じました。 どうやらキャラクターたちの頑固な性格が進入障壁になりそうだが 彼らなりの内情(家庭史、トラウマ、愛情)が蓋然性をぎりぎり確保してくれたようだ。 作家が読者を説得しようと悩んだ跡が見える。 この叙事過程を読んで納得した読者には良作で、納得できない読者には平作未満に残るのではないか。 イラストのクオリティには不満はないが、前の方だけに偏った配分が残念だった。 少なくとも悠乃が夜に襲いに来る場面にはイラストがあるべきだった。
-
主人公の語りがくどい
セリフ一言発する度に地文でグズグズと自分語りが挟まる スマホ画面1ページほどの文量で それが2回、3回と連続して会話のテンポが崩壊している 地文が多過ぎるというより挿入する場所が悪いと思う
-
主人公が面倒くさい&矛盾が酷くて物語にのめり込めない
色々と言いたいことは沢山あるが、大きく2つのダメな点を挙げるのなら ・主人公が面倒くさくてウザいだけの屑 ・キャラ設定や心情に矛盾があって物語にのめりこめない この2つに尽きる。 先ず主人公が控えめに言って面倒なだけのクズ。普通に告白するなりされるなりで付き合えば全部済む話なのに、付き合う過程が〜とかクドクド言ってウザい。序盤はいいが後半になるとしつこくて苛々する。 そんなくだらない拘りのために相思相愛の少女との関係が消えてもいいとか意味不明。キャラの動機として壊れてて腹が立つ。 後者も酷い。 エンディング・オチを決めてからそれに行き着くようにキャラを無理矢理動かしているせいで物語に酷い矛盾が生まれている。 そもそも主人公が凪沙に相思相愛だと伝えれば全部解決するのに、何故か屁理屈ばかり並べてその選択肢だけは思いつかないまま。 さらに酷いのは、ヒロインの悠乃関連。 悠乃は過去のトラウマから何事も自分だけの力で成し遂げたいと固く決意していて主人公もそれを理解したくせに「悠乃がキスした相手に命令できる能力を使ったらどうしよう」と謎の警戒をもって行動していく。いや、お前数ページ前にその外道な方法はされないって理解したんじゃないの・・・。 終盤間際の玄岩と主人公の屋上でのやり取りも完全に意味不明。玄岩が主人公にキスをして何がどうなるの? 別に状況何も動かなくない? あたかも何か意味ありげで感動的なシーンみたく構築されてるけど全くもって行動原理が理解不能で唖然とさせられた。 過程どこいったんだよ。 作者が1番過程を無視してるじゃん。 こんな感じで、全編を通して「作者が書きたい展開」のためにキャラが支離滅裂で意味不明な矛盾した言動を選んで進んでいくため、読んでいて全く集中できない。ちゃんと推敲して一貫性を持たせてほしい。 絵が好みで良かっただけに残念。 ただ悠乃の挿絵は右手が左手になってて少し怖かった。
関連する文学賞
- MF文庫Jライトノベル新人賞 第17回(2021年) ・審査員特別賞